Opensignal
NTTドコモのユーザーが日本の地方で最もレジリエンスなネットワークを体感
Opensignal(本社:ロンドン)は、日本の地方におけるモバイル・ネットワーク・エクスペリエンスに関する最新の分析結果を発表しました。本分析によると、NTTドコモのユーザーは、日本の地方において最もレジリエンスなネットワーク・エクスペリエンスを享受していることが明らかになりました。
主要な分析結果
● NTTドコモは地方、auは都市部で強み
NTTドコモは「カバレッジ・エクスペリエンス」で勝者となり、地方の全分析指標で少なくとも共同トップ、一方auは都市部の4指標中3指標で少なくとも共同トップ。
● 地方で電波の途絶が都市部の2倍以上
地方のユーザーは、0.9%の時間を圏外で過ごしており、都市部の0.4%と比較して深刻な状況。
● 日本の地方ではモバイルが主要な接続手段
地方のユーザーは都市部と比較してWi-Fi利用時間が大幅に短く、モバイル・ネットワークへの依存度が高い。

地方におけるモバイル接続の重要性と課題
日本の地方では、Wi-Fi環境が限られていることが多く、モバイル・ネットワークが生活や経済活動を支える重要なインフラとなっています。スマート農業や遠隔教育など、地域社会の維持・発展にも不可欠な存在です。しかし、Opensignalの分析によると、地方のユーザーは都市部のユーザーと比較して、ダウンロード・スピードやアップロード・スピード、信頼性といった主要な指標で劣る傾向にあります。また、圏外となる時間も長く、モバイル接続の安定性に課題があることが示されました。

地方の格差是正に向けた取り組み
このような地方と都市部のモバイル・ネットワーク・エクスペリエンスの格差を是正するため、日本政府やオペレーターは様々な取り組みを進めています。総務省主導の「デジタル田園都市国家プロジェクト」では、未整備地域への基地局設置支援が行われています。また、ソフトバンク、au、楽天モバイル、NTTドコモといった主要オペレーターは、衛星通信やHAPS(高高度プラットフォーム局)といった非地上系ネットワーク(NTN)の活用にも積極的に投資しており、地方における接続環境の改善が期待されます。
本レポートについて
本レポートは、2024年第4四半期と2025年第1四半期における日本の地方と都市部におけるモバイル・ネットワーク・エクスペリエンスを分析したものです。詳細な分析結果は、Opensignalのウェブサイトでご確認いただけます。
注:内容は、英語版の翻訳です。日本語との内容に不整合がある場合、英語版が優先されます。
Opensignalについて
Opensignalは、消費者のネットワーク体感と意思決定に関する独立した知見を提供するグローバル・プロバイダーです。オペレーターは、Opensignalが提供するモバイルおよびブロードバンド・ネットワークに関する弊社独自のインサイトを活用することで、エグゼクティブ・レベルのスコアカードや公的検証から、特定レベルのエンジニアリング分析や消費者の意思決定に至るまで、利益の改善や、業界に勝ち残るためのソリューションを得ることができます。弊社の分析方法は独自のもので、高い透明性を担保し、すべてのオペレーターがネットワーク接続を継続的に改善できるよう支援します。弊社は米国、カナダ、英国に本社を擁し、南米とアジアに営業拠点を展開しています。
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本件に関する問い合わせ先
Opensignal広報担当
Montana Wilson
montana.wilson@opensignal.com
Opensingal広報代理
担当:清水
opensignal@jspin.co.jp