Letara株式会社
世界初のハイブリッド宇宙推進システムで2026年の軌道実証へ前進

2025年6月6日
Letara株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:平井翔大/ケンプス・ランドン・トマス、以下「Letara」といいます。)は、Frontier Innovations株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:西村竜彦)が運営する「Frontier Innovations 1号投資事業有限責任組合」(以下「本ファンド」といいます。)を引受先とする資金調達を実施いたしました。
近年、ライドシェア方式による衛星の打ち上げ機会が増加しており、それに伴い衛星自身が最終目的軌道まで移動する「ラストマイル輸送」のニーズが急激に高まっています。このラストマイル輸送には、高い推力と衛星操作に適した技術が備わった推進系が必要不可欠です。
Letaraは、固体プラスチックを燃料とする革新的なハイブリッド化学推進系を開発するスタートアップであり、特許を取得した世界で唯一の着火技術を用いた宇宙機用推進系を開発しています。この技術により、素早い軌道間移動を実現できるだけでなく、再点火や推力制御による軌道上での精密な操作が可能となるほか、燃料の取り扱いにおける高い安全性と最大60%のコスト削減を実現することができます。
先行して募集株式の引受先となったIncubate Fund株式会社や全日本商事株式会社などからの出資を含めたシードラウンドにおける資金調達額は合計8億円となり、これまでの累計調達総額は18億円に達しました。
本ファンドからの出資を活用し、2026年の宇宙実証試験に向けた研究開発をさらに加速させ、Letaraの技術の社会実装を早期に実現します。
なお、同実証試験を実施した際には、ハイブリッド推進技術を用いて衛星を打ち上げた世界で最初の事例となる見込みです。
今回の出資にあたっては、Frontier Innovations株式会社からの資金的支援に加え、宇宙・ディープテック分野における豊富な知見とハンズオンでの支援を通じて、Letaraのさらなる事業成長を後押しいただけることを期待しています。
Frontier Innovations株式会社代表取締役のコメント
Letaraが開発するハイブリッド化学推進機は、安全性・推力・再点火性・経済性を兼ね備えた、次世代の宇宙輸送インフラを支える中核技術であると確信しています。Frontier Innovationsは、その技術的優位性に強く魅力を感じ、今回の出資を決定しました。今後は、Letaraの技術が日本の宇宙産業の競争力強化につながるよう、当社としても積極的に支援していきたいと思います。

Letara株式会社代表取締役のコメント
経済産業省や内閣府、 JAXA、 NEDO等の委員・審査委員等を務めるGPの西村さんは、政府系投資家として、長い間宇宙スタートアップに貢献されてきており、その知識や経験を持って、今後Letaraを共に成長させてくれることを期待しています。JAXAと密に連携している、かつ宇宙スタートアップに特化したファンドであるFrontier Innovationsの支援を受けることにより、Letaraは推進技術の宇宙実証に全力で励みます。

■Letara株式会社について
Letaraは次世代宇宙推進技術に共に挑むパートナーを募集しています。
ご興味をお持ちの投資家の皆様は、ぜひ以下よりお問い合わせください。
ホームページ:https://www.letara.space