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SmartHR、情報システム部門を対象に「SaaSアカウント管理」の実態を調査。63.9%が退職者や異動後の「SaaSアカウントを適切に管理できていない」と回答

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SmartHR

 クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を運営する株式会社SmartHR(本社:東京都港区、代表取締役CEO:芹澤 雅人)は、ID管理システムを未導入の企業で情報システム部門に勤める担当者108名に対し、SaaSのID管理業務の実態について調査を行いました。

■ 調査背景

 企業が利用するクラウドサービスの導入数は年々増加しており、情報システム部門を対象に行った当社調査(※1)によると、従業員500名以上の企業では平均16.8個のSaaSを管理しており、担当者の多くがSaaSアカウントの管理業務に負担を感じていることが明らかになりました。SaaSのアカウント管理は、異動・退職後の不正利用をはじめとするセキュリティリスクや、不要なSaaSアカウントを保有することで発生する無駄なコストの削減といった観点からも重要性が高まっています。

※1 株式会社SmartHR「情シス市場実態調査(2024年9月)」より

■ 調査サマリー

  1. お勤め先のSaaSの管理状況について、60.2%が「未使用アカウントがある」と回答。また、63.9%が「退職者や異動者のアカウントを適切に管理できていない」と実感

  2. 従業員のアカウントが適切に管理できていない原因として、「専任担当者が不在」(50.7%)、「人事・総務部門との情報連携に課題」(44.9%)などが上位に

  3. 人事・総務部門との情報連携の課題として「連絡のタイミングが遅い」(74.2%)、「連絡漏れが発生」(67.7%)が上位に

■ 調査概要

  • 調査名称:情シスのID管理業務に関する課題調査

  • 調査調査方法:インターネット調査

  • 調査期間:2025年4月17日〜同年4月18日

  • 有効回答:SaaSツールを導入しているが、ID管理システムは未導入の企業に勤める情報システム担当者108名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入
※ID管理システムとは、組織内のユーザーのID、パスワード、アクセス権限などを一元管理するシステムです。

■ 調査結果

(1) 60.2%が、現在利用しているSaaSにおいて「未使用アカウントがある」と回答

 「現在利用しているSaaSにおいて、退職者や異動者のアカウントなど、実際には使われていない未使用アカウントはどの程度ありますか。」と質問したところ、「かなりある」が20.4%、「ややある」が39.8%という回答となりました。

回答数108件

  • かなりある:20.4%

  • ややある:39.8%

  • あまりない:21.3%

  • 全くない:12.0%

  • わからない/答えられない:6.5%

(2) SaaSアカウント管理における課題は、「各SaaSごとに個別管理が必要で手間がかかる」が47.2%で最多

 「SaaSアカウント管理において困っていることや課題に感じていることを教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「各SaaSごとに個別管理が必要で手間がかかる」が47.2%、次いで「アカウント管理のルールが明確でない」が36.1%、「アカウント管理や棚卸しに費やす時間が多すぎる」が36.1%という回答となりました。

回答数108件

  • 各SaaSごとに個別管理が必要で手間がかかる:47.2%

  • アカウント管理のルールが明確でない:36.1%

  • アカウント管理や棚卸しに費やす時間が多すぎる:36.1%

  • パスワードリセット対応が頻繁にあり負担になっている:25.0%

  • 管理対象のSaaSが多く、把握しきれない:22.2%

  • 未使用アカウントによるコスト無駄が発生している:13.9%

  • その他:2.8%

  • 特に困っていることはない:19.4%

  • わからない/答えられない:1.9%

(3) 63.9%が、SaaSアカウント管理業務において「退職者や異動者のアカウントを適切に管理できていない」と実感

 「お勤め先のSaaSアカウント管理業務において、退職者や異動者のアカウントを適切に管理できていないと感じますか。」と質問したところ、「非常に感じている」が25.0%、「やや感じている」が38.9%という回答となりました。

回答数108件

  • 非常に感じている:25.0%

  • やや感じている:38.9%

  • あまり感じていない:22.2%

  • 全く感じていない:7.4%

  • わからない/答えられない:6.5%

(4) 従業員のアカウントが適切に管理できていない原因、「SaaSアカウント管理のための専任担当者がいない」「人事・総務部門との情報連携に課題がある」など

 「退職者や異動者のアカウントを適切に管理できていない」と回答した方に、「従業員のアカウントが適切に管理できていない主な原因として、あなたが実際に職場で感じる課題を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「SaaSアカウント管理のための専任担当者がいない」が50.7%、「人事・総務部門との情報連携に課題がある」が44.9%、「SaaSアカウントを一元管理するツールがない」が44.9%という回答となりました。

回答数69件

  • SaaSアカウント管理のための専任担当者がいない:50.7%

  • 人事・総務部門との情報連携に課題がある:44.9%

  • SaaSアカウントを一元管理するツールがない:44.9%

  • 社内の承認フローが複雑で時間がかかる:40.6%

  • 退職者のアカウント停止・削除プロセスが整備されていない:30.4%

  • 部門ごとに個別に契約しているため全体把握が難しい:24.6%

  • 情シス部門のリソース不足である:18.8%

  • その他:0.0%

  • わからない/答えられない:0.0%

(5) 人事・総務部門との社員情報の連携に関する課題、「連絡のタイミングが遅い」や「連絡漏れが発生することがある」が上位

 「人事・総務部門との情報連携に課題がある」と回答した方に、「現在感じている、人事・総務部門との社員情報(入退社・異動等)の連携に関する課題を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「連絡のタイミングが遅い」が74.2%、「連絡漏れが発生することがある」が67.7%、「連絡方法が統一されていない」が48.4%という回答となりました。

回答数31件

  • 連絡のタイミングが遅い:74.2%

  • 連絡漏れが発生することがある:67.7%

  • 連絡方法が統一されていない:48.4%

  • システム間の連携がなく手作業での対応が必要:38.7%

  • 情報の粒度や詳細さが不十分:35.5%

  • 担当者によって対応にばらつきがある:32.3%

  • 情報連携の重要性への理解が不足している:32.3%

  • その他:0.0%

  • わからない/答えられない:0.0%

(6) 58.0%が、退職者や異動者のSaaSアカウントが残っていることで、「退職者アカウントの不正利用」を懸念

 「退職者や異動者のアカウントを適切に管理できていない」と回答した方に、「退職者や異動者のSaaSアカウントが削除されないまま残っていることによって、どのような問題が生じることを懸念していますか。(複数回答)」と質問したところ、「退職者のアカウントが不正利用されること」が58.0%、「退職者が社内情報にアクセスすること」が49.3%、「未使用アカウントによる余分なコストが発生すること」が42.0%という回答となりました。

回答数69件

  • 退職者のアカウントが不正利用されること:58.0%

  • 退職者が社内情報にアクセスすること:49.3%

  • 未使用アカウントによる余分なコストが発生すること:42.0%

  • 監査やセキュリティチェックで指摘を受けること:37.7%

  • ライセンス数の把握が困難になること:29.0%

  • その他:0.0%

  • わからない/答えられない:1.4%

■ SmartHR プロダクトマーケティング本部 情シスプロダクトユニット 古川 和芳のコメント

 今回の調査では、6割以上の企業でSaaSのアカウント管理が適切に行われていない実態が明らかになりました。近年、リモートワークの浸透やDX推進により、事業者向けSaaS(クラウドサービス)の数は増加の一途をたどり、企業での利用数や活用範囲も拡大しています。それに伴い、課題となるのが「アカウント管理」です。

 退職者や異動発生後のアカウントの不適切な管理は、不要なライセンス費用の発生だけでなく、情報漏洩や不正アクセスなど、重大なリスクを招く可能性もあります。一方で、情報システム担当者だけでなく、総務部門、人事・労務担当者をはじめ、従業員の入退職や異動に応じたSaaSアカウントの発行・削除の対応は、現場の大きな業務負担・残業時間の増加要因の一つにもなっています。

 多くの課題は、従業員情報を全社で統一管理するということで解消することができます。マスターとなる従業員情報に連動したID管理システムの導入は、今後さらにSaaSの活用が進む中でも、安全なアカウント管理の体制構築と業務効率化の両立を実現する手段の一つと言えます。

■ SmartHRの情シス領域での取り組みについて

 SmartHRでは、2024年7月より情報システム領域に参入し「IdP機能」の提供を開始しました。「IdP機能」は従業員の業務の入口を1つにまとめ、従業員と人事部門・情報システム部門の業務の効率化とセキュリティ向上に寄与しています。また、2025年8月には情報システム部門の担当者が「SmartHR」上からSaaSアカウントの管理が簡単にできる「ID管理」機能の提供を予定しています。
 当社は人事労務領域で培った従業員データを情報システム領域にも活用することで、今後もバックオフィスの業務効率化と企業のセキュリティ向上に貢献してまいります。 

<参考>

■ SmartHRの「ID管理」機能 資料ダウンロードのご案内

SmartHRが提供する「ID管理」機能の詳細は、下記よりダウンロード頂くことができます。

※上記サイトよりフォームにご入力後、ダウンロードのご案内メールを送付いたします

■ 「SmartHR」について

  「SmartHR」は、労務管理クラウド7年連続シェアNo.1(※2)のクラウド人事労務ソフトです。

 採用管理の情報から内定者の雇用契約や入社手続き、年末調整などの多様な労務手続きをペーパーレス化し、データとして蓄積。さらに、「SmartHR」に溜まった従業員データを活用した「人事評価」「従業員サーベイ」「配置シミュレーション」「スキル管理」などのタレントマネジメント機能により、組織の活性化や組織変革を推進し生産性向上を支援しています。アプリストアサービス「SmartHR Plus」は勤怠や給与などのサービスと連携できるアプリケーションを展開し、個社ごとのカスタマイズ性を高め、正確性や安全性の高いデータ連携を実現しています。

 「SmartHR」は、企業の生産性向上を後押しし、すべての人が働きやすい環境づくりに貢献します。 

※2 デロイト トーマツ ミック経済研究所「HRTechクラウド市場の実態と展望 2024年度版」労務管理クラウド市場・出荷金額(2024年度見込)https://mic-r.co.jp/mr/03350/

■ 会社概要

  • 社名:株式会社SmartHR

  • 代表取締役CEO:芹澤 雅人

  • 事業内容:クラウド人事労務ソフト「SmartHR」の企画・開発・運営・販売

  • 設立:2013年1月23日

  • 資本金:1億円

  • 本社:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー

  • 企業URL:​https://smarthr.co.jp/

※SmartHRのロゴなどのデータは、こちら(https://smarthr.co.jp/press-kit/)からダウンロードしてご利用ください。

※記載情報は、情報公開時点のものです。情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

出典:PR TIMES

本プレスリリースの内容や詳細についてのお問合せは以下までご連絡ください。

企業プレスリリース詳細へ (2025年6月9日 11時00分)

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