株式会社NHK出版
2時間で読める教養の入り口「NHK出版 学びのきほん」シリーズ最新刊が、7月26日に発売開始

「2時間で読める教養の入り口」として、累計発行部数75万部を超える人気となった「NHK出版 学びのきほん」シリーズ。その最新刊は、安易なノウハウではない「コミュニケーションのそもそも論」となる『NHK出版 学びのきほん つながりのことば学』(2025年7月26日発売)です。
NHKの長寿番組「おかあさんといっしょ」のエンディング曲「きんらきら ぽん」の作詞を担当するなど、さまざまなフィールドで活躍する写真家・齋藤陽道さん。手話を言葉として生きる写真家としても知られる齋藤さんの、手話を禁じられ心から言葉が離れていった幼少期や、手話に出会い、初めて会話の楽しさを知った高校時代、心の底から他者とつながるために写真を撮り続けた日々、つまり「つながり方」を発見していった過程を、他者との関係性に悩む人にむけ、語りかけていきます。
言葉が伝わらないことを身にしみて知っているからこそ見出した、「言葉の共有地」「言葉の解像度」「消感動と宿感動」「存在を聴く」などの視点から、安易なノウハウではない、コミュニケーションの「そもそも」を考える入門書です。
うまく話すよりも、大事なことがある――。
──ぼくは意識して「言葉」と「ことば」を使い分けています。
初めて著書を出版するにあたって、ろうの写真家として生きてきた経験を文章で表すには、漢字の「言葉」では触れられない何かがあると感じていました。
人間が扱うような「言葉」を持たないはずの動物と見つめ合うとき、まなざしを通して伝わってくる確かなるもの。赤ん坊が空を見つめているときの得も言われぬ時間。会話もないのに隣り合うだけで沁みわたってくる親密なもの、あるいは冷淡なもの。そんな沈黙の裡に流れているものを「言葉」と言うには、あまりにも広がりがありました。
(本書「はじめに」より)
『NHK出版 学びのきほん つながりのことば学』構成
はじめに 言葉とことば
1 ことばの共有地
2 心から離れた言葉
3 手話との出会い
4 「見る」と「見えている」
5 まなざしで伝わったもの
6 あなたと私の「共通言語」
7 相手の存在を聴く
8 ことばは深化する
9 言葉の解像度
10 息づく言葉
11 当たり前を見つめ直す
12 一人ひとりが持つ「カタリナ語」
13 「消感動」と「宿感動」
おわりに そして、はじまりに。
著者
齋藤陽道(さいとう・はるみち)
写真家。1983年、東京都生まれ。写真家。都立石神井ろう学校卒業。2020年から熊本県在住。2010年、写真新世紀優秀賞受賞。2013年、ワタリウム美術館にて新鋭写真家として異例の大型個展を開催。2014年、日本写真協会新人賞受賞。写真集に『感動』、続編の『感動、』(赤々舎)で木村伊兵衛写真賞最終候補。著書に『異なり記念日』(医学書院)、『声めぐり』(晶文社)、『よっちぼっち 家族四人の四つの人生』(暮しの手帖社)など。2022年に『育児まんが日記 せかいはことば』(ナナロク社)を刊行、NHKEテレ「しゅわわん!」としてアニメ化。同年、NHKEテレ「おかあさんといっしょ」のエンディング曲『きんらきら ぽん』の作詞を担当。写真家、文筆家としてだけでなく、活動の幅を広げている。
商品情報

書名:NHK出版 学びのきほん つながりのことば学
著者:齋藤陽道
出版社:NHK出版
発売日:2025年7月26日
定価:825円(税込)
判型:A5判並製
ページ数:128ページ
ISBN:978-4-14-407330-4
NHK出版ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000064073302025.html