do.Sukasu
視覚認知能力の評価およびトレーニングを通じて社会課題解決に取り組む株式会社do.Sukasu(本社:奈良県奈良市、代表取締役:笠井一希)は、この度、国立大学法人奈良女子大学(所在地:奈良県奈良市、学長:高田将志)と共同で、当社が開発するトレーニングツールによる健常高齢者に対する転倒リスクの改善効果を検証する共同研究を行うための契約を締結しました。

研究の背景と目的
日本では高齢化が急速に進み、それに伴う労働人口の減少や社会保障費の増大が社会課題となっています。特に高齢者の「転倒」は、寝たきりや要介護状態に至る大きな要因でありながら、その予防策は食事や筋力トレーニングといった身体的アプローチが中心でした。
しかし、転倒には「視覚認知能力の低下」といった認知的な要因も深く関わっています。そこでdo.Sukasuはこの認知機能に着目し、視覚認知能力を向上させるトレーニングシステム「de.Sukasu」を開発しました。
そしてこのたび、奈良女子大学と共同で研究を推進するための契約を締結しました。本研究では、do.Sukasuが提供する視覚認知トレーニングシステム「de.Sukasu」を用い、健常な高齢者を対象にトレーニングを実施する予定です。これによりトレーニングの介入前後で、転倒リスクに関する各種評価指標がどのように変化するかを測定・分析し、健常高齢者の転倒リスクが実際にどの程度低減されるかについて、科学的なエビデンスの取得を目指します。
なお、奈良女子大学との共同研究は、本プロジェクトで2件目となります。
参考:高齢者におけるVRを利用した空間認知トレーニングの効果を検証
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000066976.html
視覚認知能力ソリューション「de.Sukasu(デスカス)」について

「de.Sukasu」は、世界初の視覚認知能力トータルソリューションです。視覚認知能力とは空間認知能力(物の位置、距離感、遠近感の認識)と物体認知能力(線、図形、文字の認識)から構成され、いずれも加齢により能力が低下すると言われています。do.Sukasuでは、スマホや車載センサーを用いた空間認知能力評価アプリ「de.Sukasu DRIVE」のほか、VRを用いた空間認知能力評価サービス「KEEP」及び空間認知トレーニングシステム「de.Sukasu Tarining CATCH」、タブレットを用いた物体認知能力評価サービス「FIND」など、ユーザーが持つ視覚認知能力の測定・評価・トレーニングを可能にしています。
URL:https://www.dosukasu.co/product
なお、do.Sukasuは、本共同研究で得られる科学的エビデンスを基に、2026年度前半を目途に、視空間認知能力のアセスメントサービス「de.Sukasu KEEP」と、トレーニングサービス「de.Sukasu Training」の事業化を目指しています。さらに、高齢者介護施設やリハビリテーション病院、健康経営に取り組む企業などへのサービス展開を通じて、健康寿命の延伸と生活の質(QOL)の向上を実現するとともに、介護リスクの低減や医療費の抑制にも貢献し、社会課題の解決に取り組んでまいります。
共同研究予定の概要
研究内容:健常高齢者の転倒リスクに対する視覚認知トレーニングシステムde.Sukasuによるトレーニング効果の検証
契約締結日:2025年7月1日
研究期間:2026年3月31日まで(予定)
研究体制:
・株式会社do.Sukasu
トレーニングコンテンツ、アセスメントツール、クラウドシステムの提供、データ解析を担当
・奈良女子大学
中田大貴教授による研究全体の監修と、大高千明専任講師による臨床研究のプロトコル作成および実施を主導
奈良女子大学概要
名称:国立大学法人 奈良国立大学機構 奈良女子大学
所在地:奈良県奈良市北魚屋東町
設立:昭和24年5月31日
代表者:学長 高田将志
URL:https://www.nara-wu.ac.jp/
株式会社do.Sukasuについて
do.Sukasuは「優劣でなく個性に寄り添う社会の実現」をミッションに掲げるベンチャー企業です。2020年6月の設立以来、脳科学的なアプローチを用いた視覚認知能力評価技術開発を通じて社会課題解決に取り組んでいます。現在はヘルスケア、教育、運転、運動など、多岐に渡る事業領域の技術・事業開発を行っています。

会社名:株式会社do.Sukasu
本社所在地:〒630-8217 奈良県奈良市橋本町3-1
代表者:笠井一希
創業:2020年6月
事業:視覚認知能力の簡易定量化による事業開発
コーポレートサイト:https://www.dosukasu.co/