日本気象株式会社

日本気象株式会社(本社:大阪市、代表取締役:鈴木 正徳、以下 日本気象)は、大阪・関西万博における空飛ぶクルマ等のスマートモビリティの運航を支援するため、万博会場周辺の風況を観測し提供を行っています。この度、空飛ぶクルマのデモフライトが本格化することを受けて、Web上でリアルタイムに3次元の風の情報を確認することができる、風況モニタリングシステムを強化したことをお知らせいたします。
背 景
大阪関西万博における次世代エアモビリティの安全運航のために
大阪・関西万博では、未来社会の実験場というコンセプトのもと、空飛ぶクルマのデモフライトや、数千機規模のドローンによるエンターテイメントショーが行われています。しかし、これらの次世代エアモビリティは従来の航空機に比べて小型・軽量であるため、ビル風や海風といった地上付近の局地的な風の影響を強く受けます。安全性を確保し、安定した運航や質の高いパフォーマンスを実現するためには、これまで以上にピンポイントで高精度な風の予測が不可欠です。
夏期からの飛行に向けた連携強化
日本気象は万博の開幕前から、万博会場と舞洲に風況観測機器ドップラーライダーを設置し、会場上空の風を観測・提供してきました。7月より万博会場で空飛ぶクルマのデモフライトが本格化されるにあたり、当社は運航事業者との協議を重ね、実際の運航シーンで求められるニーズを元に、システムをアップデートしました。運航に向けた万全の支援体制を構築してまいります。
今回のシステム強化について
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Web風況モニタリングシステムの強化
リアルタイムの風の情報をWeb上で確認することができる風況モニタリングシステムについて、会場上空の鉛直方向の風況情報に加えて、舞洲で観測している会場周辺の水平方向の風況情報をいつでも確認いただけるように追加しました。新システムでは、運航事業者が活用しやすいUIを採用しており、水平・上下方向の風向と風速を10分ごとに更新し、過去にさかのぼって情報を確認することもできます。
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気象予測情報の追加
リアルタイムの観測情報に加えて、翌々日までの上空50,100,150mの風向・風速・気温の予測情報を追加しました。運航計画の策定など、事前の判断にも貢献します。




今後の展望
日本気象は、最先端の気象技術を用いて、大阪・関西万博における空飛ぶクルマやドローンショーの安全な運航をサポートいたします。また万博で培ったノウハウを活かし、空飛ぶクルマやドローンの社会実装を気象情報の側面から力強く推進していくと共に、多様な分野におけるエアモビリティの活用拡大に貢献いたします。
【参考:過去のニュースリリース】
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大阪・関西万博の『空の移動革命』実現に向け、会場周辺の風況情報の提供を開始
(2024年5月13日発表)

日本気象株式会社 概要
日本気象株式会社は、大阪、東京、デンマークにオフィスを構える気象会社です。天気予報、防災、環境、エネルギー、データサイエンスなど、長年にわたり培ってきた気象に関わる知見を活かし、幅広い事業活動を行っています。人々の安全・安心な暮らしと、社会の発展に貢献することを目指しています。
大阪・関西万博では、運営参加ブロンズパートナーとして、最新の気象・防災技術を用いて、万博の安全で円滑な運営を支援しています。
・日本気象の大阪・関西万博の取り組み Webサイト
https://n-kishou.com/corp/expo2025/
本社所在地: 大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪タワーA 29F
代表者 : 代表取締役 鈴木 正徳
URL : https://n-kishou.com