株式会社UPDATER
首都圏の小売商業施設で利用したパネルを再利用世田谷の廃校活用した日本初の「ピーパ」を実施
再生可能エネルギーのプラットフォーム「みんな電力」を運営する株式会社UPDATER(所在地:東京都世田谷区、代表取締役:大石英司)は、太陽光発電所の区画をインターネット上で借りて自宅の電気として利用できる個人向けサービス「ピーパ(クラウド型ソーラー発電)」の第3弾として、世田谷区内でのプロジェクト「世田谷ピーパ(仮称)」を2025年秋より提供開始いたします。
今回のプロジェクトでは、廃校を活用して発電所を整備し、首都圏の商業施設で使用されていたリユースパネルを利用することで資源循環を実現しています。さらに、ブロックチェーン技術を用いて、個人が発電所の区画をクラウド上で契約できる「ピーパ」の仕組みを利用し、世田谷区民の方への優先提供を行うことで、エネルギーの地産地消も目指します。
ブロックチェーン技術を用いて区民が区内の発電所を借りて利用すること、リユースパネルによるクラウド型ソーラー発電を行うこと、さらに廃校を活用することは、いずれも日本初の取り組み※となります。

※2025年8月現在 当社調べ
「世田谷ピーパ(仮称)」の概要
<場所>
東京都世田谷区池尻2丁目4「HOME/WORK VILLAGE」内(旧池尻中学校プール跡地)
<着工時期>
2025年6月26日
<施工>
株式会社UNILEAD
<提供開始>
2025年秋(予定)
<電力出力>
55kWdc
<販売区画数>
約50枠(予定)※世田谷区民優先提供
<提供形態>
月額サブスクリプション(価格未定)
<発電所名称>
未定

世田谷ピーパ(仮称)の特徴
日本初・廃校活用の個人向けクラウド型ソーラー発電
廃校を活用した個人向けクラウド型ソーラー発電を、日本で初めて実施します。「次世代からの宿題をみんなで解決する」という理念のもと、地域と未来をつなぐ拠点づくりを進める複合施設「HOME/WORK VILLAGE(旧池尻中学校)」の協力を得て、屋上プール跡に太陽光パネルを設置。発電所の区画を契約することで、自宅でその区画分の電力を利用できる仕組みです。この取り組みにより、都市部におけるエネルギーの地産地消を実現します。
リユース活用し、パネルもサステナブルに
首都圏の小売商業施設で使用されていた太陽光パネルを三井物産プロジェクトソリューション株式会社およびリクシア株式会社を通じて調達・再利用しています。製造時のCO₂排出や廃棄時の環境負荷を抑え、限りある資源を循環させています。建物もパネルも再利用することは、サーキュラーエコノミーの実践につながります。
世田谷区の戦略と共鳴するプロジェクト
世田谷区が掲げる「地域経済発展ビジョン」では、遊休地の活用や地域資源の循環を通じて、持続可能な地域経済の実現が目指されています。また、行政と民間企業等が一体となって脱炭素化を進める「UCHIKARA(うちから)プロジェクト」も推進されています。UPDATERは、この「UCHIKARAプロジェクト」に協力し、電気代割引キャンペーンを実施。さらに今回の「世田谷ピーパ(仮称)」を通じて、地域で生まれた再エネを“顔の見える電気”として地元で利用する地産地消の実現を目指します。
世田谷区・保坂展人区長よりメッセージ
世田谷区内の CO2 削減=脱炭素を進めていくためには、その排出源となっている住宅で利用される電力を自然エネルギーに換えていくことが最も効果的です。電力を身近で創り出し、使う地産地消が大切です。今回の「世田谷ピーパ(仮)」は、地域の学校であった身近な施設であるHOME/WORK VILLAGE の屋根で発電された自然エネルギーを世田谷区民が自ら電気として使う、まさに 「電気の地産地消」の取組みです。電気を身近な地域で創り出し、区民が無駄なく使う、このような取組みが区内に広がるよう応援するとともに、区としても自然エネルギーの普及にむけた取組みを積極的に進めていきます。
「ピーパ」クラウド型ソーラー発電とは

「ピーパ」は遠隔地の太陽光パネルを区画ごとに月額料金でご契約いただき、発電した電気をご自宅の電気として利用する個人向けのサービスです。マンションにお住まいなど、ご自宅にソーラーパネルを設置できない方も気軽に発電した電気を利用できる仕組みです。
今回のピーパは第1弾の静岡県伊豆の国市(関東エリア)、第2弾の静岡県浜松市(中部エリア)に続く、ピーパ第3弾の取り組みとなります。
【特徴】
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初期費用・工事不要
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Webから数分で申込み完了
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マッチング分はほぼ無料で使用可能(※1)
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余剰電力は市場連動で買い取り(※2)
自分で発電した電気を使える
ピーパをご利用いただくと、30分毎に電気の使用量と発電量をマッチングし、マッチング分はほぼタダ(※1)で使用することが可能です。また、発電した電気がマッチングせず余剰した分はみんな電力が市場価格で買い取り(※2)、毎月の電気代から割引を行います(※3)。
※1 託送従量料金と再エネ賦課金が発生いたします。
※2 一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)が運営、公表するスポット市場における当該エリアの30分毎の価格。
※3 買取手数料が1円/kWhが発生いたします。
誰でも始められる“わたしの発電”
ピーパは、発電所を一つ丸々契約するのではなく、必要な区画だけを分割して契約する仕組みです。Web上で映画館の座席を選ぶように、必要な区画だけを契約できます。ピーパは月額のサブスクリプションで、初期費用も必要ないため、誰でもどこに住んでいても気軽に利用できます。申し込みはみんな電力会員マイページから、たった2分で完了します。

今後の展望:都市部で広げる“地産地消”の再エネモデル
再生可能エネルギーの需要が高まる中で、「誰が・どこで・どうやって作った電気か」が問われる時代に移行しています。しかし、自宅に発電設備を設置することは、立地や費用の面で多くの人にとって難しい選択肢です。
ピーパは、そうした制約を乗り越え、誰もがサブスクリプション感覚で“自分の発電所”を持てるサービスです。特に敷地の確保が難しい都市部でも、今回のように廃校などの遊休地を活用すれば、地域内でつくられた再エネを地域で使う“地産地消”モデルの実現が可能になります。
今後も、今回のような都市部の遊休地活用を進めるとともに、他の都市や地方でも取り組みを展開し、持続可能なエネルギーの循環と地域とのつながりを深める新たな社会の実現を目指します。そして、日本のどんな地域でもピーパを使うことができる環境を整えるべく、邁進してまいります。
株式会社UPDATERについて
2021年10月1日にみんな電力株式会社より社名変更。ソーシャル・アップデート・カンパニーとして、法人・個人向けに SXサービスを提供する。独自の特許ブロックチェーン技術を活用し、世界で初めて電力トレーサビリティを商用化した再エネ事業「みんな電力」は、国内トップクラスのプラットフォームとなっている。「顔の見えるライフスタイル」の実現のため、ウェルビーイング事業「みんなワークス」、エシカル調達事業「TADORi」などを展開。第4回ジャパンSDGsアワード内閣総理大臣賞、2021年度 NIKKEI 脱炭素アワードにおいてプロジェクト部門大賞など受賞歴多数。
株式会社UPDATER 会社概要
所在地: 東京都世田谷区三軒茶屋2-11-22 サンタワーズセンタービル8F
代表取締役: 大石 英司
設立: 2011年5月25日
資本金: 14億797万8千円(資本準備金:21億4217万8千円) ※2024年3月31日現在
事業内容: 脱炭素事業「みんな電力」ほかウェルビーイング、生物多様性等のSXサービスを展開
コーポレートサイト: https://www.updater.co.jp/
本件のお問い合わせ先
株式会社UPDATER 戦略広報チーム 豊島・上田
TEL:03-6805-2228(受付時間 平日 11:00~15:00)
E-mail:pr@minden.co.jp