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ヘルスケア業界に関心を持つ高校生を対象に、医療の未来を自分らしく選択するための夏休み特別授業を開催

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サノフィ株式会社

~女性医師・男性看護師などが語る、「少数派」という立場から見た医療現場のリアルと多様なキャリア~

サノフィ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岩屋孝彦、以下「サノフィ」)は、サステナビリティ活動(CSR)の一環として、ヘルスケア業界に関心を持つ高校生を対象とした夏休みの特別授業を開催いたしました。

サノフィではヘルスケア業界におけるマイノリティの人々と医療関係者との信頼関係の構築を目標に掲げ、「A Million Conversations」というイニシアチブに取り組んでおり、その取り組みのひとつとして本イベントは開催されました。今年、サノフィが実施したグローバル調査によると、女性、障がい者、LGBTQ+、少数民族など全体に占める割合が人口比率より低い属性にある、いわゆるマイノリティと呼ばれる人々は医療への信頼感が低く、また、約半数以上が多様な背景をもつ医療従事者と接したいと考えていることが明らかになっています。誰もが平等に安心して医療を受けられる社会の実現には、働く人々の多様性も重要であると考え、未来のヘルスケア業界を担っていく若年層を対象に本イベントを企画しました。

イベントには24名の高校生が参加しました。高校生たちが、固定観念や社会的バイアスにとらわれることなく進路を考えるきっかけとなることを願い、ジェンダーや専攻学問などにとらわれず活躍している方々の実体験を聞く「ジョブアドベンチャー」やパネルディスカッションが行われ、ヘルスケア業界が抱える課題や医療現場における多様性の重要性を伝えました。

本イベントは、通常業務の傍ら自ら有志で集まった従業員が運営・開催し、CSRボランティアとして参加した社員も含め、総勢約50名で生徒を迎えました。

【開催概要】

  • 名   称    :医療の未来をつくる高校生プログラム 

            ~製薬からITまで、誰もがかかわれる医療業界の多様な選択肢~

  • 日   時    :2025年8月1日(金) 13時~15時

  • 参 加 者 数    :24名

  • 場   所    :サノフィ株式会社 東京オペラシティタワー

【開催プログラム】

実施内容

担当者

オープニング

サノフィ株式会社 社員

【お仕事紹介】

製薬会社のジョブアドベンチャー

-サノフィ社員が紹介します!

サノフィ株式会社 有志社員

【座学】

医療業界における課題:

マイノリティ・トラストギャップについて

サノフィ株式会社 執行役員  人事本部長 榎本忠行

【パネルディスカッション】 

現場で働く医療従事者の体験談

ファシリティ―ター

サノフィ株式会社  渉外部 部長 落合利穏

登壇パネリスト

サノフィ株式会社  女性医師社員

Nurse-Menグループ 代表 秋吉崇博氏

Veeva  Japan株式会社 アソシエイトコンサルタント  大村洲氏

サノフィ次世代奨学生

クロージング

サノフィ株式会社 代表取締役社長  岩屋孝彦

文系・理系の枠を超えて – 医療現場から企業まで、将来や進路を考える機会に

オープニングの挨拶後、まず参加高校生たちはグループに分かれ、製薬企業の多様な職種を知る「ジョブアドベンチャー」からスタートしました。有志の社員によって企画・運営された本セッションでは、社員の学生時代の専攻に応じて医療系(医学、薬学、看護など)、文系/海外大学、理学・工学系にわかれた社員と、デジタル・IT系、開発・統計/薬事系の業務に就く社員が、CSRボランティアとしてブースを設置。生徒たちはそれぞれのブースを順番に回りながら、企業で働く社員と直接対話を重ねました。社員は自身のキャリアの歩みや現在の仕事内容、学生時代にどのような専攻をしていたのか、今その学びがどのように業務に活きているかを紹介しました。医療系の資格や医療現場での経験をもつ社員も複数参加し、医療現場と企業、それぞれのやりがいも伝えました。

生徒たちは、文系・理系を問わずさまざまな学問的バックグラウンドから医療や製薬の世界に関わる社員たちの話に耳を傾け、ヘルスケア業界には多様なキャリアの入り口があることに驚きと関心を示していました。また、「医療=病院勤務」という一般的なイメージにとらわれることなく、製薬企業という立場からも人々の健康に貢献できるという新たな視点に触れ、ヘルスケア業界への理解を一層深める時間となりました。

グローバル調査結果から明確になる医療業界における課題:“トラスト・ギャップ”

続いて、座学形式によるセッションが行われ、サノフィが2025年に公開したグローバル調査の結果をもとに、医療における「信頼」の役割、ヘルスケア業界が直面する社会課題のひとつである「トラスト・ギャップ」の実態と、その課題を解決するためのサノフィの取り組みについて語られました。

信頼は、人々と医療従事者との関係の基盤です。信頼が欠如すると、特に、女性、障がい者、LGBTQ+、少数民族など全体に占める割合が人口比率より低い属性の人々、いわゆるマイノリティの人々において医療機関の利用が避けられ、治療の遅れや健康格差の拡大につながることが、上記の結果のほか、サノフィのグローバル調査から明らかになっています。誰もが平等に安心して医療を受けられる社会の実現には、働く人々の多様性も求められており、だからこそ、ヘルスケア業界においても多様な背景をもつ従事者を増やしていくことで、職業的な偏りを解消してくことが重要であると解説されました。

職業的少数派の当事者たちの話しから多様なキャリアの選択肢と“自分らしさ”を考える

プログラムの終盤には、以前病院勤務経験のあるサノフィ女性医師社員、サノフィ次世代奨学生、男性看護師の存在や魅力の認知を高める活動をされているNurse-Menグループ 代表 秋吉 崇博氏、ITの側面から医療・製薬に携わるVeeva Japan株式会社 アソシエイトコンサルタント 大村 洲氏が登壇し、それぞれ異なる側面でヘルスケア業界を支える当事者によるパネルディスカッションを行いました。

女性の割合が多く占める看護師という道を志したきっかけを聞かれた秋吉氏は、「正直大きなきっかけはなく、高校生の頃までは大きな夢もなかったですが、進路相談で先生に提案されたことで興味を持ちました。看護師は女性のイメージが強い職業ですが、自分はチャレンジ精神旺盛なので、だからこそ男性が少ない看護師に惹かれ、これしかない、と感じました」と述べ、「医療や介護、福祉の現場では力作業や体力が必要になる場面も多いです。特に救急の現場ではそういった場面が

多く、痛みで苦しむ患者さんへの対応などは男性である自分も積極的におこなっていました」と少数派である男性看護師だからこそのエピソードとともに医療現場における多様性の重要性を伝えました。

一方で、男性が多いとされる医師の世界でキャリアを築いてきたサノフィ 女性医師社員は、「医局を選択するときに、ロールモデルがいないと選びにくく、男性ばかりの診療科は避けてしまう傾向もあります。自分と同じ女性がいるとキャリアを想像しやすいなと思う一方で、男性の多い心臓外科で活躍する女性医師や女性の多い産婦人科で働く男性医師もいます。自分から選択肢を狭めていかない限り、道は開かれていると思います」と話しました。

また、病院勤務を経て、企業で働くことについて「薬が患者さんの命を支え、人生をよりよくしている場面を目の当たりにし、薬の進化が患者さんの人生を変えるのだと感銘しました。より多くの人の人生にインパクトを与えたいと思い、製薬企業への転職を決意しました」と、医療現場と異なる側面からヘルスケア業界に携わる意義を話しました。

その後、大村氏からは「私は文系出身ですが、努力次第できちんとキャッチアップすることは可能です。IT業界では理系出身者や男性が多いという印象がありますが、仕事をする上で大事なのは性別ではなく適性や仕事への取り組み方なので、枠組みに捉われる必要はないと思います」と語り、バイアスにとらわれない自由な進路選択の可能性を提示しました。

加えて、IT業界の中でもヘルスケアの分野を選んだ理由として「ITの力でさまざまな業界の課題を解決できる中で、医療、特に製薬は、人々の健康や命に直結する非常に重要な領域です。間接的ではありますが、人々の健康で豊かな生活に貢献できるという点に大きな魅力を感じています」と、ITの視点でヘルスケア業界の魅力に触れました。

また、参加者に一番近い存在として登壇したサノフィ次世代奨学生は、現在所属する大学院の薬学研究科へ所属するまでの経緯や高校生時代の経験を述べながら、「比較的女性の割合が多い学部ではあるものの、女性だから解剖は無理じゃない?などと言われることもあります。ですが、一番重要なのは自分がやりたいという気持ちです。皆さんも固定観念にとらわれず、自分が本当のやりたい道に進んでほしいです」と参加した高校生にエールを送りました。

最後に、クロージングとしてサノフィ株式会社 代表取締役社長の岩屋孝彦が登壇し、今回の開催に込める想いとして、「社会では、自分と違う考えを持つ人を受け入れるのが難しかったり、自分の考え方だけで相手と接してしまったりとすることがあります。サノフィではそうした考え方の違いによるギャップを解消していきたいと考えています。だからこそ、一人ひとりが他者との違いを前向きに受け入れることが重要で、参加した皆さんも自分自身の考え方だけにこだわらず、しなやかな考え方で他者と関わっていってほしいと願っています。このイベントを通じて、そんな想いが少しでも伝わっていれば嬉しいです」と、未来のヘルスケア業界を担う高校生たちへのメッセージを伝え、特別授業を締めくくりました。

参加した高校生たちからは「製薬会社は文系の分野は少ないと思っていたがたくさんの選択肢があり、学部は関係なく働けることに気づけました」、「性別による信頼の差は医療の場面だけでもあることを感じます。自分でももう少し考えていきたいと思いました」といった声が寄せられ、さまざまな方面からヘルスケア業界に携わる方々の話を通じて自分らしい職業選択肢を考えるきっかけになり、またその背景にある社会課題への理解を深める機会となりました。

AMCについて

「A Million Conversations」は、2023年に開始した、女性、障がい者、LGBTQ+、少数民族など全体に占める割合が人口比率より低い属性の人々と医療関係者との信頼関係の構築を目標に掲げ、2030 年まで継続して実施するサノフィの取り組みです。

サノフィの支援で行われた女性、障がい者、LGBTQ+、少数民族など全体に占める割合が人口比率より低い属性にある人々に対して実施したグローバル調査によると、このような属性のいわゆるマイノリティと呼ばれる人々は医療への信頼感が低く、55%が信頼が揺らぐような経験をしたことがあると回答しました(いわゆるマジョリティと呼ばれる人々は38%)。また、調査ではマイノリティの人々の59%が多様な背景をもつ医療従事者と接したいと考えていることが明らかになっています。

A Million Conversations の取り組みでは、①マイノリティの人々と医療関係者を巻き込んだテーマを定めた対話型イベントの実施、②その対話をもとにさらに研究を深め、今後の改善策を検討・提言、③多様な属性の人々がヘルスケア産業に参画することを促すグローバルな奨学金制度(サノフィ次世代奨学金)を実施しています。

 

サノフィジャパン・グループにおけるサステナビリティ活動について

長年にわたり社会への取り組み(CSR)を行ってきたサノフィは、現在、「健康」と「環境」を重点に据え、ビジネスと一体化させたサステナビリティ戦略に取り組んでいます。

2024年には、中高生向けの夏休み特別授業と患児へのサポートのためのレクチャープログラムについて、東京ボランティア・市民活動センター主催の第10 回企業ボランティア・アワードで「大賞」を受賞しました。

社会課題の解決に向けて、持続可能なインパクトをもたらすことを目指し、社員一人ひとりが自主性を持って活動しています。また、サステナビリティ活動は、社員が新たな知見や経験を得る機会となり、各人の成長や豊かな企業文化の醸成につながると考えています。

Nurse-Men グループについて

男性看護師を中心に活動する一般社団法人と株式会社で、男性看護師の地位向上や社会貢献を目的に全国で活動をしています。救命救急活動、救命講習、災害支援、イベント医療サポート、学校講演、地医療支援など、多岐にわたる活動を行っています。男性看護師の魅力を発信することで、看護師を「男の子のなりたい職業ランキング1位」にすることをミッションとし、『困った時はナースメン!!』と呼ばれるヒーローの様な存在を目指しています。

Veeva Japan(ヴィーバ ジャパン)株式会社について

ライフサイエンス業界に特化したクラウドソフトを提供する米国Veeva Systemsの日本法人として、2011年に設立されたIT企業です。世界165カ国1000社以上に、ソフトウェア製品やデータを活用したコンサルティングなどを提供しています。特に製薬会社のMRなどが使うCRM(顧客関係管理ツール)は、世界シェア8割以上となっています。

サノフィについて

サノフィは、研究開発型のAIを活用したバイオ医薬品企業であり、人々の暮らしをより良くし、力強い成長をもたらすことに尽力しています。免疫科学領域の深い知見を活かし、世界中の何百万人もの人々の治療と予防を行う医薬品やワクチンを提供し、さらなる貢献のために革新的なパイプラインの構築にも注力しています。「人々の暮らしをより良くするため、科学のもたらす奇跡を追求する」という使命のもと、医療・環境・社会が抱える課題に真摯に向き合い、社員と国や地域社会にとって前向きな変化を生み出すことを目指しています。

日本法人であるサノフィ株式会社の詳細は、http://www.sanofi.co.jp をご参照ください。

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年8月5日 11時00分)

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