公益財団法人日本ライフセービング協会
お出かけ先の「天気予報」を必ず確認してください

公益財団法人日本ライフセービング協会(東京都港区海岸 理事長:入谷拓哉)は、2025 WATER SAFETY キャンペーン(6/15~8/31)を実施中です。海水浴場にお出かけのみなさんへ、安全に海で楽しむための呼びかけを行っています。
風のチェックと浮具(フロート・うきわ)の正しい使い方
海で遊ぶ時に、風の強さを気にしたことがありますか?
晴れていても、風が強く吹いている時に、動物や鳥の形をした大型フロートや大きな浮き輪を使用して遊んでいると、流されやすくなります。また、浮き輪の真ん中にお尻だけ入れて仰向けに浮いた乗り方で利用していると、水の中の抵抗がないため、あっというまに流されてしまうことがあります。
風の強さや向きをチェックしてから浮具を使用するかどうか判断してください。
海水浴場の遊泳エリアであっても、ビーチにたっている旗をみたり、ハンカチなどをなびかせて、風の強さや向きを確認してください。
実証実験を見てみよう!
強風時の使用には潜在的な危険性があります。日本ライフセービング協会の過去データでは、風に流されて救助した事例がたくさんあります。過去に海上保安庁の協力のもとで行なった実証実験では、風による浮き具の流され方や転覆の危険性が浮き彫りとなりました。これらの検証動画をご覧ください。浮き具を安全に楽しむための知識と対策をわかりやすくご紹介します。
大きな浮き輪の穴に体を通して使用した時と、お尻だけ入れて浮いた状態で使用した時の違い
風が強い日に、大型のフロートなどの浮き具で遊んでいると、転覆してしまったときに、どうなるでしょうか?実証実験してみました。さらに危険を回避するための対策も紹介しています。
強風の中で大型の浮具が転覆するとどうなるのか?
浮具の取り扱いはビーチでも忘れずに!
「砂浜で使っていない”うきわ” が突然飛ばされて、あわてて追いかける!」というシーンをみかけたことはありませんか?風が強い時は砂浜に置いてある浮具も飛ばされてしまいます。
使わない時は「空気を抜く」「ヒモで何かに結んでおく」「重たいものを乗せておく」などの対策をしてください。
海水浴場を安全に楽しむために
いつも海や水辺に遊びに行くときには、ぜひ次の5つのチェック行動をお願いします。
1.情報
天気予報を確認し,気温,波の高さ,風の強さや向き,注意報,警報を確認しましょう
2.周知
誰とどこの海に出かけることを家族に伝えましょう
3.装備
日焼け止めやサングラスなどの紫外線対策、飲み物などの熱中症対策,そして水難事故防止策としてライフジャケットを活用しましょう。ライフジャケットは体のサイズにあったものを正しく着用しましょう。ただし、ライフジャケットを着用していることが、万全ではないことを理解して遊んでください。
4.観察
海に着いたら泳いで良い遊泳エリアか確認しましょう。すぐに入水せず、5~10分は海を観察しましょう。波の大きさによって突発的に離岸流が発生しているかもしれません。水深が深そうな場所は波の砕け方でわかる場合があります。風はどちらに吹いているか、旗などを観察しましょう。危険な場所がわからなければライフセーバーに聞いてください。もしもの自然災害に備えて津波避難時の避難経路も確認してください。
5.利用
お子さん連れの大人の方は、どんなときも Keep Watch(目を離さない)が大事!そして、必ず一緒に遊んでください。手の届く範囲で、目を離さないようにしましょう。大人が海の深い方へ位置するよう入水し、沖側に大人→ビーチ側に子どもの順番で位置関係をとっておくと、何かあったときにすばやく対応できます。家族やグループで来ている時は、お互いを見守ることを忘れないでください。グループ全員で海に入らず、誰かが海に入らないで見守ることや、2人組みのバディで遊ぶことも事故防止に有効です。
そして「飲んだら、泳がない。」飲酒後の入水は絶対にNGです。他にも、熱中症や紫外線対策を忘れずに、休憩をしっかりとりながら遊んでください。
Water Safety アプリをダウンロードしよう!
安全に海辺を楽しむためのアプリ
携帯電話にダウンロードできるWaterSafetyアプリは、ライフセーバーが活動している海水浴場、AIとIoTを活用した「海辺のみまもりシステム」が運用されている海水浴場、津波情報、Water Safetyに関する知識を学べる情報など、安全に海辺を楽しむためのコンテンツが満載です。海に行く前、行く際には是非ご活用ください。
AppleStore
https://apps.apple.com/jp/app/id1518725694
Google Playストア
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.or.jla_lifesaving.beachsafe.user_app
