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【オンライントーク開催のお知らせ|8月11日(月・祝)18:30~】植物から考える、1945年8月との距離感ー 戦後80年特別企画「ひろしま みどりとりどり」関連イベント ー

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株式会社ジーン

被爆地・広島の植物からたどる80年──美術作家と4人の出展作家によるクロストーク

現代アートギャラリー「YUGEN Gallery」(東京・表参道/運営:株式会社ジーン)では、戦後80年という節目を迎える本年に、広島の土地と植物にまつわる変遷をとらえ直す展覧会「ひろしま みどりとりどり」展を開催しています。

この展覧会に連動し、2025年8月11日(月・祝)18:30より、オンライントークイベント「植物から考える、1945年8月との距離感」を開催いたします。

本展では、被爆地・広島の植生の変遷をたどることを通して、戦後80年の時間を生きる私たちが「記憶」とどのように向き合い得るのかを問いかけています。

近年広島を拠点に第二次世界大戦以降の歴史継承に関するリサーチと作品制作を行っている美術作家・菅亮平氏をモデレーターとして迎え、出展作家自身の実践や作品背景を掘り下げながら、戦争から80年という時間の距離感と現在の感性で「過去を思い描く」ことの可能性について対話します。

どなたでも無料でご視聴いただくことができますので、皆様のご参加をお待ちしております。


トークイベント詳細

トークタイトル:植物から考える、1945年8月との距離感
日時:2025年8月11日(月・祝)18:30~(約90分予定)
形式:YouTube Live(無料/申込不要)
配信URL:https://youtube.com/live/psoVNdSs5Qs?feature=share

登壇者(敬称略):
菅亮平(モデレーター/美術作家)
徳本萌子(出展作家)
渡辺真悠(出展作家)
高松明日香(出展作家)
有田大貴(出展作家)

モデレータープロフィール

Photo: Kensuke Hashimoto

菅亮平 | Ryohei KAN

美術作家。1983年愛媛県生まれ。2016年に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了、博士号(美術)を取得。 「空虚(Void)」をめぐる思考をもとに、多様なメディアを横断的に扱いながら作品制作とアートプロジェクトに取り組み、国内外で発表する。2020年に広島に移住し、第二次世界大戦以降の歴史継承の問題をめぐって、想起の芸術の今日的な可能性を追求する。2024年には、広島平和記念資料館で1991年から2017年まで展示された三体の被爆再現人形のリサーチプロジェクトを開始する。歴史継承における表象の可能性を問い直す本作は、大きな社会的反響を得た。 2025年現在は、第二次世界大戦末期の日本で行われた、松から航空燃料を製造する「松根油増産計画」に着目し、資源の観点から戦争の記憶を見つめる新たなプロジェクトにも取り組んでいる。 

企画展詳細

会期  :2025年8月1日(金)~8月17日(日)
会場  :YUGEN Gallery
住所  :東京都港区南青山3-1-31  KD南青山ビル4F
開館時間:13:00~19:00(平日) 13:00~20:00(初日・土日祝)               

     ※最終日のみ17:00終了   ※会期中無休
在廊日 :未定
入館料 :無料
注意事項: ※在廊日やイベントについて、最新情報は随時ギャラリー公式サイトで更新いたします。

※状況により、会期・開館時間が予告なく変更となる場合がございますのでご了承下さい。

展示詳細ページ:https://yugen-gallery.com/blogs/exhibitions/green-green-hiroshima-tokyo

キュレーターステートメント

80年前、原爆投下によって焼け野原となり、「75年は草木も生えない」と打ちひしがれた広島の街は、いまやさまざまな緑に覆われていました。しかし近年、広島市中心部では倒木が相次いでいます。平和と復興への願いを込めて国内外から寄せられた苗木は大きく育ちましたが、その一部は人間が期待した役割を終え、管理の限界を超えつつあります。

こうした問題意識から断続的に展開してきた企画をベースにこのたび開催するのが、戦後80年特別企画「ひろしま みどりとりどり」展です。東京・表参道のYUGEN Galleryを舞台に、徳本萌子、渡辺真悠、高松明日香、有田大貴の4名が、それぞれ新作を交えて発表します。いまの広島の多様な植生の背景をたどることで、日本の近代化と戦争、そして戦後の復興と現在が地続きのものとして見えてくるはずです。

戦後間もない広島に整然と植えられた幼木の姿や、かつて瀬戸内の島々を白く彩った除虫菊畑を描くのは、映画のワンシーンなどのなにげないひとコマをインスピレーションとしてきた高松明日香です。どちらも、植物の成長とともに発展した都市の経済活動と化学によって既に失われた風景です。しかし画面を眺めてみれば、その地の風景は「色」が集まっておりなすこと、そしてそこにはいまも変わらない「色」があることがわかるはずです。

渡辺真悠は草木の写真を想像上の島に切り貼りした作品を発表してきました。本展では、広島で撮影したさまざまな植物の写真による小さな生態系を、瀬戸内らしいけれどどこにもない「島」にコラージュした平面作品群に加えて、新作となる映像インスタレーションも発表します。これは昨年広島市中区鶴見町の平和大通りで倒木したアメリカサイカチとそのヒコバエの写真を素材にしたもので、手書きアニメーションを投影することで「木陰」をつくります。

「移動する植物とミシン」をテーマに各地で葉っぱを素材とした作品を制作する徳本萌子は、広島で市民の協力を得て収集した葉っぱを縫い合わせた作品「渡り鳥の地図」を展示します。行政の緑化政策の歴史を反映してか、通りや河岸にはさまざまな樹種が立ち並ぶのが広島の特徴です。縫い合わされた葉のまだら模様は、木の性質や環境の多様性を映します。そしてそのことは、木々が人間のためだけでなく、鳥が羽を休め、当て所なき旅の目印となる休息所でもあることを教えてくれます。

原爆の影響は広島市中心部以外にも及びました。原爆投下直後、広島市の周縁部に降った「黒い雨」はその例です。降雨地域とその影響をめぐる科学的な因果関係の立証と政治判断をめぐっては、いまなお裁判が続いています。そんな黒い雨を主題とした新作を発表する有田大貴は、象徴的な物質を画材にした抽象作品を制作してきた作家です。本展では、この雨が降ったとされる地域でキャンバスを広げ、その地の枝葉と、現在の広島市内の有機物からつくった炭化素材を画材にした雲を描きます。

1945年8月から80年の時が流れました。この間、日本を含む世界の一部は安定的秩序のもとに置かれた一方で、そのしわ寄せや矛盾が別の地の対立や紛争を招いていることには心を痛めざるをえません。自然環境への負荷が地球規模に広がっている現状にももどかしさをおぼえます。

そんななか、ここ数十年にわたって記憶の継承のあり方は議論され続けてきました。しかし、未曾有の出来事について、直接経験のない者が継承すべき記憶とはなんなのか、という問いは遠回しに避けられてきたようにも感じます。

そこで一歩立ち止まって、1945年8月6日からは80年もの月日が流れたことを素直に認めることから始めるべきではないか、という思いから本展を企画しました。さまざまな「みどり」にあふれたギャラリー空間で時間を過ごしながら枝葉末節をたどることで、戦後の幹と根を考える機会となれば嬉しいです。

メインビジュアルについて

■ コンセプト

本ビジュアルは、夏の青空の下、緑の木々に囲まれた「平和大通り」を歩く人の視点で描いています。まっすぐに続く黄色い道は、戦後に広島が育んできた豊かな緑の風景が、これからも続いてほしいという願いの象徴です。木々の寿命という限りある時間のなかで、私たちはこの風景とどう向き合っていくのか──そんな問いも込められています。

■ 色彩

色使いは、公園や公共の場のような親しみやすさを意識し、どこか懐かしさを感じる「ふつう」の色合いを採用。特別ではない日常の美しさに光を当てています。

出展作家プロフィール

《渡り鳥の地図》(2024) Photo: Hitoshi Ozutsumi

徳本萌子 | Moeko TOKUMOTO

1993年神奈川県生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科修了。「移動する植物とミシン」をテーマに、本来は土に還るはずの植物の葉をミシンで縫い込むことで、時間や人との関係性を残す作品を各地で制作しています。

instagram: @moekotokumoto

2021年 公開制作とワークショップ「ミシンカーと夜の鉢植え」(水戸芸術館現代美術センター/茨城)

2022年 「Through the Forest」(Haihatus Artist Residence/フィンランド・ヨウツァ)

2023年 「渡ってくる鳥」(粟島アーティスト・イン・レジデンス/香川)

2023年 個展「いつもこころにみずうみを」(五月の庭/茨城)

2024年 個展「私たちは鳥だったかもしれないし、葉っぱだったかもしれない」(GARAGE/茨城)

2025年9月には、本展出展予定作も交えた個展をタメンタイギャラリー鶴見町ラボにて開催予定。


《ハナカタバミ谷温泉》(2025)

渡辺真悠 | Mayu WATANABE

1991年生まれ。武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。写真に収めた草木を縮小し、想像上の島に切り貼りしたコラージュ作品シリーズを中心に、映像や粘土も素材とした作品を各地で発表しています。

instagram: @watamayu18

2022年 個展「Beach combing」(April Shop/東京)

2023年 個展「Little Utopia」(April Shop/東京)

2024年 広島の植物でつくる「どこにもない島」壁画プロジェクト(ドコモ広島大手町ビル/広島)

2024年 空想津々浦々花紀行 春夏編(タメンタイギャラリー鶴見町ラボ/広島)

2025年 空想津々浦々花紀行 秋冬編(タメンタイギャラリー鶴見町ラボ/広島)


     《植物 The Genus of Plants》(2024)

高松明日香 | Asuka TAKAMATSU

1984年香川生まれ。尾道市立大学芸術文化学部美術学科デザインコース卒業。同大大学院修了。舞台や映画のワンシーン、そして日常の風景から場面を切り取り、絵画として発表しています。

受賞歴は2014年第7回岡山県新進美術家育成「I氏賞」大賞受賞。2023年令和5年度 高松市文化奨励賞新人部門受賞。

HP:https://takamatsuasuka.blogspot.com/

instagram: @takamatsu_asuka

2017年 個展「届かない場所」 三鷹市美術ギャラリー(東京)

2024年 「AM倉敷Vol.17 高松明日香展 光は世界を駆け巡る」 大原美術館 本館(岡山)

2024年 個展「青みのダイダイ」 GALLERYエクリュの森(静岡)

2024年 個展「像の筆触」 タメンタイギャラリー鶴見町ラボ(広島)

2025年 個展「目のうえでみんな手を結んでいる」 MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY(東京)


《Smoke to Cloud / 煙から雲へ》(2024)

有田大貴 | Taiki ARITA

1987年広島県生まれ。 米国アラバマ州立ジャクソンビル大学芸術学部グラフィックデザイン学科卒業。作品の主題を象徴する物質を画材として用いることで、物質のもつ記憶や関係性を抽象化した作品を中心に発表しています。

Instagram: @taikiarita_art

2017年 個展「Abstract & Silver」 AUTOTEILLE (ドイツ・ベルリン)

2019年 個展「The Ash of Hope –希望の灰-」 gallery G(広島)

2019年 個展「On the Earth, in the Sky」 Is’ Art Galerie (マダガスカル・アンタナナリボ)

2022年 個展「Colors in the Gray」 タメンタイギャラリー鶴見町ラボ(広島)

2024年 「Smoke to Cloud / 煙から雲へ」 平田たばこ店(広島)

YUGEN Galleryについて

YUGEN Galleryは、2022年2月に設立された、日本の現代アートを専門に扱うギャラリーです。東京・南青山と福岡・天神の2か所に拠点を持ち、運営を行っています。

ギャラリー名の「YUGEN」は、日本特有の美的概念である「幽玄」から名付けられており、その言葉が持つ「奥深さ」「崇高さ」「気品」「優雅さ」「艶やかさ」「壮麗さ」といった要素を持つ日本のアート作品の魅力を、より多くの人々に伝えたいという思いが込められています。

当ギャラリーでは、国内外で活躍する新進気鋭の現代アーティストを紹介し、ジャンルにとらわれない幅広い作品を展示しています。また、公式サイトでは日本語と英語の両方で作品のオンライン販売も行い、世界中の人々にアートを届けています。

【ギャラリー概要】

<YUGEN Gallery>

■住所 :東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F

■営業日  :展覧会開催期間のみ

■営業時間 :平日13時〜19時/土日祝13時〜20時

※展覧会により異なる場合があります。

<YUGEN Gallery FUKUOKA>

■住所 :福岡県福岡市中央区大名2-1-4 ステージ1西通り4F

■営業時間 :11時〜19時

■休業日 :毎週火曜日

※展示入替のための臨時休業となる場合があります。公式サイトおよび公式SNSをご確認ください。

■公式サイト: https://yugen-gallery.com/

■公式SNS:

X: https://twitter.com/yugengallery_jp

Instagram: https://www.instagram.com/yugengallery.jp/

Facebook: https://www.facebook.com/yugengallery.jp/

株式会社ジーンについて

当社はインターネット広告を活用したコンサルティングサービスを提供する<デジタルマーケティング事業>のほか、<アート‧メディア事業>、<ライフスタイル事業>を展開しています。

<デジタルマーケティング‧アドサービス事業>

‧市場調査、競合調査など各種リサーチ

‧インターネット広告運用(検索、SNS、動画など)

‧SEO施策、アフェリエイト施策

‧クリエイティブ制作、システム開発

‧各種コンサルティングサービス

‧ASPサービス「カチカチ」https://katikati.jp/

<アート‧メディア事業>

・現代アートギャラリー「YUGEN Gallery」 https://yugen-gallery.com/ja/

・湘南エリアの総合情報サイト「湘南人」 https://shonanjin.com

・出版事業「Jeane Books」 https://jeanebooks.com/ja/

<ライフスタイル事業>

・コスメ事業部「LIPOPEEL(美容液)」https://lipopeel.jp/

・不動産事業「湘南人不動産」 https://realestate.shonanjin.com/

・湘南エリアの求人サイト「ワーク湘南」https://work.shonanjin.com/

【株式会社ジーン 企業概要】

■代表者  :代表取締役 林田洋明

■設立   :2016年12月8日

■資本金  :1億円(2023年1月現在/資本準備金含む)

■公式サイト:https://jeane.jp

■公式SNS:

https://www.facebook.com/jeaneincjp

https://twitter.com/jeaneinc

https://www.instagram.com/jeaneincjp

■所在地  :〒107-0062 

東京都港区南青山3-1-31 KD南青山ビル4F

電話 03-6380-6165 FAX 03-6380-6215

■免許など :古物商(美術品) 東京都公安委員会 第30331212827号

宅地建物取引業 国土交通大臣(1)第10616号

有料職業紹介事業 許可番号13-ユ-314999 

特定募集情報等提供事業 51-募-001048

■問い合わせ先:pr@jeane.jp

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年8月8日 10時00分)

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