株式会社河鶴
カワツルが進める、子育て世代を応援する職場づくり
創業50年の総合食品メーカー株式会社河鶴(本社:和歌山県和歌山市。代表取締役:河島伸浩。ブランド名:カワツル)は、子育て中の社員の悩みに答えるため、「子連れ出勤制度」をテスト的に実施。2025年の夏休み期間中、この制度を活用して子どもと一緒に出社している社員が、順調に業務にあたっています。

カワツルは、梅干しをはじめ、さまざまな食品を開発する総合食品メーカーですが、昨今は女性社員の比率も高まっており、その傾向が好調な業績にも結びついています。一方で、お子さまを持つ社員からは、社業と子育ての両立に悩む声が多く寄せられていて、特に夏休み期間中は、「学童保育」の時間制限などもあり、会社にいる時間にもお子さまの様子が気になるという心配がありました。
今回の試験導入では、特に利用の条件などは設けず、希望があれば、親子ともに、性別や年齢に関わらずどの社員でも利用できる「子連れ出勤制度」にしました。その結果、利用した社員は、夏休み期間中の複数日にわたりお子さまと出社し、通常業務にあたりました。
カワツルでは、オフィス内にフリースペースを設け、社員がいつでもくつろげる環境を整備しています。一緒に出勤したお子様は、原則として、このフリースペースで自由に時間を過ごしてもらいます。目の届く範囲にいるため、過度に世話をする必要もなく、気になったらすぐに話しかけられます。またお昼ご飯や休憩時間は一緒に過ごすことができるため、結果的に業務への集中が阻害されることもなかったようです。




またカワツルでは、この制度を本格的に導入するため、制度を利用していない社員の声も含めて意見を集約しました。結果は概ね好評で、「近くにこどもがいることで、気持ちがほがらかになる」「こどもがいる日といない日を比較しても業務の効率には大きな差はなかった」「仕事がやりづらいと感じる瞬間はなかった」などの声がありました。一方、「人数が増えてきたらどう対応していくのか?」、「もっと遊べる環境整備も必要」といった意見もありました。
カワツルでは、今後、今回の結果を社員で共有した上で、制度の本格導入を検討します。また社員が働きやすい会社を目指して、さまざまな制度改革にも取り組みます。
制度を利用した社員の声:「夏休み期間中は、学校にいる時間が短いため、こどもの過ごし方は、いつも以上に気になるし心配でした。今回、制度が導入されると聞いて、思い切って利用してみましたが、予想していた以上に安心感がありました。周りのみなさんへ迷惑がかかるかもとの心配もありましたが、温かく迎えていただき感謝しています。こどもには私の働く様子も見てもらえることができて自宅での会話も増えました。」
お子さまの声:「ママの働く様子が見られてとても嬉しかったです。みんなが優しく遊んでくれて毎日楽しいです。会社にいると宿題もできるので、もう全部終わっちゃいました。休みの日はママとたくさん遊びたいです」
参考データ:「小学生の夏休み問題」が、昨今共働き世帯の課題として挙げられていますが、民間企業(出展:フリー株式会社(本社:東京都品川区、CEO:佐々木大輔、「freee」)がこのほど、小学生の子どもを持つ共働き世帯の既婚者を対象に実施したインターネット調査によりますと、67.3%が「お盆の時期を含む夏休み期間で子どもを預ける場所がなくて困ったことがある」と回答し、86.4%が「子連れ出勤すると、職場に迷惑がかかってしまうかもしれないという不安がある」と回答しました。一方で、85.2%が「職場に迷惑がかからない状況であれば、子連れ出勤を利用したい」という回答結果があり、子連れ出勤が「小学生の夏休み問題」の解決策の一つになることがわかりました。
【驚きと感動を届ける商品開発】
河鶴では、お客様にとっての食べる楽しさを大切に、“驚きと感動”を感じていただける商品の開発に取り組んでいます。味わいや食感、組み合わせの工夫を重ねることで、「また食べたい」「誰かに教えたくなる」と思っていただけるような、心に残る商品を目指しています。
【持続可能なシステム ~素材から「食」と向き合う~】
よりよい商品づくりに欠かせないのは、確かな素材とその背景にある仕組みです。私たちは、ただ作って終わるのではなく、未来を見据えた取り組みとして、素材の生産や調達の段階から持続可能な仕組みづくりに取り組んでいます。自然の恵みに感謝しながら、次の世代にもつながる「食」の在り方を追求しています。

【株式会社河鶴 会社概要 https://kawaturu.jp/】
創業:1975年
代表取締役会長兼社長:河島伸浩
本社:和歌山県和歌山市湊1720
グループ売上:約70億円
社員・スタッフ数:約80人
~株式会社河鶴 企業概要~
1975年にたくあんの製造メーカーとして創業。2013年ごろから、梅干しの製造・販売に着手し事業規模を拡大。現在では”地産地工”をテーマとした梅干しの製造販売も含め国内に3社・5拠点を開設。総合食品メーカーとして成長した。 工場での製造はもちろん、近年では”健康”をキーワードに商品 開発にも取り組んでいる。世界各国から河鶴が開発した商品を輸入。製造に加え、海外からの輸入販売との両輪で事業展開。「地方と世界をつなぐ”食”の未来を切り拓く」をキーワードに売上100億円を目指す。
~株式会社河鶴 グループ会社~
株式会社アグリンク和歌山 (和歌山県日高郡みなべ町東本庄1184)梅干しの製造工場。梅の産地和歌山県みなべ町で地元の契約農家から仕入れた高品質な南高梅を使い、こだわりの製法で梅干しを製造する
株式会社アグリンク鹿児島 (鹿児島県曽於市大隅町月野2570-1)野菜栽培に適した肥沃なシラス台地のある鹿児島で地元大根農家と契約し品種や肥料まで指定し、安全で美味しい大根を栽培・加工している
【株式会社河鶴 代表取締役会長兼社長 河島伸浩プロフィール】
24歳で家業の株式会社河鶴2代目社長に就任。当時、売上2億円・借入金3億円の債務超過状態だったため、数々の経営改革を実行した。就任当初は営業の立て直しが急務との判断で、1DKマンションを知人とシェアし、東京都内で自ら営業活動に没頭。当時の営業戦略は「突破力で扉をこじ開ける、“先制型”営業」だった。独自の販売ルートを持つ強みから顧客を獲得し、市場での存在感を高めた。就任から約5年で売上10億円を突破し、黒字経営へと転換。その後も着実に成長を続け、約10年で売上35億円を達成した。事業規模の拡大に伴い、後進育成などの観点から一線を退いていたものの、収益力の大幅な低下と経営判断の鈍化により再建の必要性が高まり、2025年1月に約8年ぶりに代表取締役社長に就任。営業体制の再構築や内部統制・ガバナンスの強化などの経営改革を断行し、改革から6カ月で前年同期比“利益面で500%超の回復”を達成。事業を再び軌道にのせ、V字回復を果たした。