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“おひとり様”ニーズに二極化と定着の傾向〜飲食店のディナータイムにおける一人客調査〜

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株式会社シンクロ・フード

飲食店の出店・開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供する「飲食店ドットコム」を運営する株式会社シンクロ・フード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤代真一、東証プライム市場:3963)は、飲食店ドットコム会員を対象に、ディナータイム(夜の時間帯)に一人で来店するお客様に関するアンケート調査を実施いたしました。

目次

本調査について

調査概要

調査対象:飲食店ドットコム会員(飲食店経営者・運営者)

回答数:311

調査期間:2025年7月4日~2025年7月10日

調査方法:インターネット調査

回答者について

本調査にご協力いただいた回答者のうち、74.3%が1店舗運営となっており、店舗の業態は、居酒屋・ダイニングバーを筆頭に多彩に分散しています。また、東京にある飲食店の割合は50.2%(首都圏の飲食店の割合は68.8%)となっています。これらの背景が結果に影響していると推測されます。

調査結果について

「一人客はほとんどいない」店舗と「半数以上が一人客」の店舗に二極化

まず、ディナータイム(夜の時間帯)に、一人で来店するお客様の割合について聞いたところ、最も多かったのは、「5%未満」(24.1%)、次に「50%以上」(21.5%)という結果になりました。一人客がほとんどいない店舗と、半数以上が一人客の店舗に二極化していることがわかります。

一人来店が多いのは30〜50代男性と30〜40代女性

また、ディナータイム(夜の時間帯)の一人で来店するお客様の年齢・性別の傾向について聞いたところ、最も多い順に「30-40代・男性」(59.5%)、「50代以上・男性」(47.6%)、「30-40代・女性」(39.5%)という結果に。一人外食は若年層よりも、働き盛り世代の男女に高いニーズがあることが伺えます。

27%が「増えている」と回答。ディナータイムの一人客、着実に定着傾向

次に、この2〜3年の変化として、一人で来店するお客様が増えているか聞いたところ、「増えている」と回答した店舗は27.0%にのぼりました。一方で、「特に変化はない」が59.5%を占めることから、大幅な増加傾向ではないものの、一人での来店が日常に定着してきている様子がうかがえます。

さらに、前の質問で(一人客が)「増えている」と回答した方に、どのようなお客様が増えているか聞いたところ、様々な意見が寄せられました。

<仕事帰り・単身者・独身層による「日常利用」定着>

・近隣で働くオフィスワーカーや近所に住んでいる若手サラリーマン(東京都/その他/1店舗)

・独身、単身者、勤め人、18時くらい(仕事帰り)、滞在時間短い、単価高め、食事のみ、可処分所得多そう、男性比率高い(新潟県/洋食/1店舗)

・会社員の男性が食事メインでお一人様でのご来店が多い(東京都/和食/3~5店舗)

<一人飲み・嗜み型利用の広がり>

・一人でゆっくり飲みたい人(千葉県/バー/1店舗)

・お酒を飲みながら食事をする女性がかなり増加している(神奈川県/和食/2店舗)

・しみじみとお酒を嗜み、最後はそばで締める。一人飲みの心理的ハードルが下がっていると思います。団体客が減ったので店側が一人客にアピールしている結果かと。(奈良県/居酒屋・ダイニングバー/2店舗) 

<一人の時間を「気ままに」過ごす層の増加(動画視聴・PC作業など)>

・携帯で動画を見ている。17時台は60代以上の比較的高齢の方、20時以降は会社員(神奈川県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

・PCで仕事をするお客様が増えました。YouTubeを見てゆっくり過ごされる1人のお客様も多いです。以前は食事をするお客様が多かったのですが、今はほぼドリンクのみで滞在時間は1時間〜2時間です。(愛知県/カフェ/1店舗)

・店内でお仕事をされる方(東京都/カフェ/1店舗) 

<SNSや施策の効果>

・誰かが拡散したSNSを見て来店し、軽く飲む方が増えてます。(東京都/寿司/1店舗)

・平日はちょい飲みセットを推しているため、ちょい飲みセットを注文するお客様、食事だけのお客様(平日のみの限定メニュー)が増えている(長野県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

飲食店の約77%が一人来店客を「歓迎」と回答

 続いて、ディナータイムの一人来店客について、飲食店がどのように受け止めているかについて聞いたところ、77.4%の店舗が「歓迎している」と回答。

一方で、「歓迎していない(8.8%)」や「特に何も考えていない(13.9%)」という回答も一定数見られますが、全体としては飲食店側の受け入れ意識は高いことがわかります。

また、前問の回答理由について聞いたところ、下記のような回答が見られました。

<「歓迎している」と回答した理由>

店舗の方針として一人客を積極的に受け入れている

・「店としておひとり様を優遇するようにしているので狙い通りの客層が来店している」

(東京都/カフェ/1店舗)

・「ひとりのみセットが好評でリピート多い。」(福井県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

・「平日はちょい飲みセットを推しているため、ちょい飲みセットを注文するお客様」(長野県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

 

店の雰囲気が一人利用に向いている

・「静かにゆっくり飲みたい方」(東京都/バー/1店舗)

・「そっとしてあげたり、ワインを飲まれる方は話をしたりします」(愛知県/フランス料理/1店舗)

・「落ち着いた空間で、飲みや食事をたまの会話を交えながらした方が多い印象」(東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

 

<「歓迎していない」と回答した理由>

回転率や客単価を重視

・複数人の方が売上が上がる (大阪府/和食/11~30店舗)

・「歓迎していないというよりも複数名のお客様を優先したい」(東京都/イタリア料理/1店舗)

・一人だと単価が下がる傾向にあるため。 (神奈川県/イタリア料理/1店舗)

 

<「特に何も考えていない」と回答した理由>

お客様に分け隔てなく対応

・「特に意識はしていないが、来ればもちろん対応している」(東京都/イタリア料理/1店舗)

・1人でも複数でも歓迎しています (京都府/バー/1店舗)

・来ていただけるだけで嬉しいです。 (東京都/カフェ/1店舗)

一人客受け入れの鍵は環境整備。最も多いのは「席づくり」

次に、ディナータイムにおける、一人で来店するお客様のために実施していることを聞いたところ、最も多く実施されているのは「カウンターなど、1人で座りやすい席の設置」(61.8%)でした。

続いて「接客・コミュニケーションの配慮」(40.9%)や、「ハーフサイズなど、サイズ変更対応」(25.3%)など、メニュー面の工夫も一定数見られました。

 

また「1人から予約可能」「コンセント設置」など、居心地や使いやすさを高める対応も広がっており、全体として、一人客の快適な利用環境を整えることが、多くの飲食店にとって重要な項目となっています。

今後も一人外食のニーズは継続と予測する声が多数

今後のディナータイムにおける一人で来店するお客様の見通しについて聞いたところ、「現状と変わらないと思う」が48.6%で最多。「増えると思う」(31.1%)とあわせると、約8割が“現状維持または増加”と捉えており、今後も一人利用のニーズが続くと見られています。

一方で「減ると思う」はわずか5.4%にとどまり、減少傾向を見込む声は少数派に留まりました。

「一人客の見通し」回答理由

前問で、一人で来店するお客様が「増える」「変わらない」「減る」と回答した方にそれぞれの理由を聞いたところ、下記のようなコメントが寄せられました。

<「増えると思う」と回答した理由>

時間やライフスタイルの変化

・時間の制約や一人ご飯世代増加のため (埼玉県/洋食/1店舗)

・コロナ禍においては需要が高まったため、今後違うケースにおいて一人利用のニーズが高まる可能性は高いと考える。 (東京都/焼肉/3~5店舗)

・所得の格差がより大きくなると思うので金銭的な配慮のいらない1人飲みは増えると思う。 (大阪府/鉄板焼き・お好み焼/1店舗)

 

心理的ハードルの低下

・初来店で、それまで店内の様子が分からなくてお友達を誘って来る方も、実際に来てみたら一人でも気軽に来れると感じて次は1人で来る方が多い。 (東京都/イタリア料理/3~5店舗)

・今現在、当店では予約での来店が多い。ネット予約は1人暮らしでは受け入れていないため、増える要因になると考えている。 (千葉県/焼肉/3~5店舗)

・以前より1人で外食をすることのハードルが下がっているから。 (大阪府/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

 

一人客に寄り添った飲食店側の対応

・一人客でも楽しめるメニューの提供を行っているため。 (神奈川県/カフェ/1店舗)

・店側のターゲットが1人利用に寄っているため。 (東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

・お一人様専用席を用意するようにしているから。 (新潟県/そば・うどん/1店舗)

<「変わらないと思う」と回答した理由>

・特に大きな変化は見られないため。 (東京都/和食/1店舗)

・おひとり様利用の傾向は以前から続いている。 (大阪府/洋食/1店舗)

・今までも1人の客が多く、これからも同じ傾向が続くと思われる。 (東京都/ラーメン/6~10店舗)

<「減ると思う」と回答した理由>

・コロナ禍が終わり団体利用が戻ると考えられる。 (東京都/居酒屋・ダイニングバー/3~5店舗)

・景気の悪化で外食自体が減っている。 (大阪府/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

・一人客のニーズが一巡した印象がある。 (神奈川県/イタリア料理/2店舗)

 

調査結果の引用時のお願い

・クレジットに「飲食店ドットコム(株式会社シンクロ・フード)調べ」と明記ください。

・WEB上で引用いただく際には、「飲食店リサーチ」

https://www.inshokuten.com/research/company/)のリンク付与をお願いいたします。

株式会社シンクロ・フードについて

当社は、”多様な飲食体験から生まれるしあわせを、日本中に、そして世界へと広げる”というビジョンのもと、飲食店経営・運営を支援するプラットフォーム「飲食店ドットコム」を運営しています。テクノロジーを最大限に活用し、飲食店の出店開業・運営に必要な「ヒト・モノ・情報・サービス」など多様な選択肢をシンプル・スピーディに提供していくことで、飲食業界の発展・関わる人のしあわせに貢献してまいります。

 

 【本社】 東京都渋谷区恵比寿南一丁目7番8号 恵比寿サウスワン3階

【代表者】 代表取締役 藤代 真一

【上場市場】 東京証券取引所プライム市場

【URL】 http://www.synchro-food.co.jp/

【運営サイト】 

▼飲食店開業・運営支援のサービス

・飲食店の出店・運営支援サイト「飲食店ドットコム(https://www.inshokuten.com/home/ )

・飲食業界専門の求人サイト「求人飲食店ドットコム」(https://job.inshokuten.com/ )

・飲食業界に精通した税理士事務所とのマッチング「飲食店ドットコム 税理士探し」(https://www.inshokuten.com/food-accounting/

・SNSショート動画アルバイト求人サイト「グルメバイトちゃん」(https://gourmet-baito-chan.com/ )

▼飲食業界を超えて広がるサービス

・店舗デザインのポータルサイト「店舗デザイン.COM」(https://www.tenpodesign.com/ )

・キッチンカーシェア・マッチングサイト「モビマル」(https://mobimaru.com/ )

・インテリア業界や建築業界特化型の求人情報サイト「求人@インテリアデザイン」(https://job.tenpodesign.com/ )

・農業の求人情報サイト「農業ジョブ」(https://agrijob.jp/ )

 

本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

株式会社シンクロ・フード 広報 今西・大木

Mail:public-relations@synchro-food.co.jp

出典:PR TIMES

本プレスリリースの内容や詳細についてのお問合せは以下までご連絡ください。

企業プレスリリース詳細へ (2025年8月12日 10時00分)

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