エンビプロ・ホールディングス
エンビプログループで資源リサイクルの中核を担う株式会社エコネコル(本社:静岡県富士宮市、代表取締役社長:佐野文勝、以下「エコネコル」)は、エコネコル富士工場の第二工場棟にRPF工場を新設し、2025年8月18日より稼働を開始しました。

富士RPF新工場について
静岡県富士市には製紙業界大手の工場が多くあり、それぞれの工場にはバイオマスボイラーを保有しています。エコネコルはRPFの需要が今後も増加する傾向にあると予測し、新工場の建設を決め、2023年3月より工事を始めました。
現在、エコネコルの富士宮RPF工場では約1,100トン/月のRPFを生産しています。新設した富士工場のRPF工場の月間生産能力は最大で約1,700トンとなり、まずは約1,400トン/月の生産を見込んでいます。
工場の設備には、海外製破砕機2機に加え、株式会社タジリの成型機2台を採用しています。一次破砕機以降のラインは密閉型、二次破砕機以降はエア搬送設備によって粉塵対策を整備し、外部への埃の飛散を最小限に抑えた、社員の働く環境に配慮された工場となっています。

稼働開始時期 |
2025年8月18日 |
設備投資額 |
約6億円 ※建屋を除く |
所在地 |
静岡県富士市前田字川原758-1 |
敷地面積 |
1659.12 m2 |
取り扱う産業廃棄物の種類 |
廃プラ・紙くず・繊維くず・木くず |
RPFとは
Refuse derived paper and plastics densified Fuel の略称であり、主に産業系廃棄物のうち、マテリアルリサイクルが困難な古紙および廃プラスチック類を主原料とした高品位の固形燃料です。
世界的な脱炭素の動きを背景に、化石燃料である石炭と比較して約33%のCO₂排出量を低減できるRPFが高く評価されており、需要は年々増加傾向にあります。一般社団法人日本RPF工業会の調べでは、2023年度は推定1,620千トンの需要に対し、生産実績は1,550千トンであったとされており、代替燃料として有望視されるRPFの市場は今後も成長する見込みです。

カーボンニュートラルの取り組み
エンビプログループは2018年7月にRE100に加盟し、2024年6月末時点ではグループ使用電力のうち96%が再生可能エネルギー由来です。エコネコルのRPF製造に使用する電力は100%が再エネ由来であり、新設したRPF工場も再エネ100%電力を使用するため、温室効果ガスの発生が少ない製造プロセスを実現しています。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社エコネコル
TEL:0544-58-5800
WEB:https://www.econecol.co.jp/inquiry/