エミレーツ航空
貨物専用機44便、チャーター機13便、旅客機311便で、毎週2万1,000トンを東アジア・東南アジア25都市へ輸送

アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ、2025年8月13日: —中国・杭州への旅客便就航により、世界最大の国際航空会社であるエミレーツ航空の貨物部門「エミレーツ・スカイカーゴ」は、東アジアおよび東南アジアを発着する便で毎週計2万1,000トンを超える輸送能力を提供できるようになりました。これは、アジア以外に本拠地を置く航空会社としては最大かつ最も多様な路線網によるもので、現在、同地域の12の国・地域にわたる25都市を結んでいます。
「世界の工場」として確固たる地位を築く東アジアおよび東南アジアは、活発な経済回廊を形成しており、世界各地への貨物輸送に多大な航空輸送能力を必要としています。エミレーツ・スカイカーゴは、同地域の9都市に貨物専用機を週44便運航しており、同社の広大なグローバルネットワークの中で貨物便が最も集中的に運航されている地域となっています。さらに、このスケジュールを補完する形で、東アジア発着のチャーター便を毎週13便運航し、アジア企業に欧州・中東向けの安定した輸送能力と接続性を提供しています。これらの貨物専用機およびチャーター便の運航は、エアバスA380型機とボーイング777型機による週311便の旅客便によって支えられており、旅客と貨物の両面で効率的な運航を実現しています。
エミレーツ航空の高頻度な運航スケジュールにより、東アジア・東南アジアからおよそ30分ごとに航空便が離陸しています。
極東・オーストラレーシア地区貨物営業担当副社長のアブドゥラ・アルカラフィ氏は次のように述べています。「東アジアおよび東南アジアは、当社のグローバルネットワークの中核であるだけでなく、世界の物流と貿易の未来を形作る地域です。最先端の製造拠点から急成長中の消費市場まで、この地域は貿易のスピードを牽引しています。当社の戦略的成長方針と東アジア・東南アジアへの継続的な投資は、急増する需要に応えるための輸送能力、路線、パートナーシップの構築に注力していることを反映しています。」
経済成長の促進
イノベーション、eコマース、先進製造業の世界的な中核拠点であり、農業分野も活況を呈する東アジアおよび東南アジアは、長年にわたりエミレーツ・スカイカーゴのグローバルネットワークにおける主要市場となっています。平均的な週には、新鮮な果物・野菜・水産物などの生鮮品を450トン以上、医薬品・医療機器を100トン、電子機器・半導体・スマート製品を75トン、衣料品を180トン、そしてeコマース関連貨物を1,300トン以上輸送しています。
「空のシルクロード」とは、かつての陸路・海路のシルクロードを彷彿とさせる航空路線、物流拠点、航空インフラのネットワークであり、世界市場との迅速かつ効率的な接続を可能にしています。145都市以上に広がるネットワークを擁するエミレーツ・スカイカーゴは、国際貿易を促進する上で有利な立場にあります。特に中国の「一帯一路」構想においては、参加50カ国以上への迅速かつ信頼性の高い輸送サービスを提供しています。
パートナーシップによる強化
自社のネットワークと輸送能力に加え、エミレーツ・スカイカーゴはエアアジアの独占貨物パートナーである「テレポート(Teleport)」と戦略的提携を締結しました。これにより、ドバイ経由で東南アジアと世界各地を結ぶ貿易の拡大を一層支援します。提携によって、アジア域内の主要・地方・三次空港を含む100以上の空港にアクセスが可能となり、輸送能力の拡大、柔軟性の向上、新市場への進出が実現します。また、東南アジアの企業に対しては、欧州、米国、カナダへの接続性強化というメリットも提供します。
数々の「初」を実現
エミレーツ航空は、東アジアでの運航開始以来、数々の新たな基準を打ち立ててきました。2002年9月、エミレーツ・スカイカーゴはドバイと上海を結ぶ貨物便を就航し、中東と中国本土を結ぶ初の直行航空路を開設しました。これは旅客便の運航開始に先立つこと18か月前のことでした。
この勢いは2025年も続き、エミレーツ・スカイカーゴは日本の成田国際空港への週1便の貨物専用機運航を開始。これにより、成田と中東を結ぶ初の定期直行貨物便が誕生し、医薬品や半導体部品、大型または特殊形状の機械部品などを、より迅速かつ柔軟に輸送することが可能になりました。
エミレーツ・スカイカーゴは今後10年間の成長戦略のもと、東アジアおよび東南アジアを引き続き重点市場として位置付け、増便や新規路線の開設を通じて輸送能力を拡充していきます。地域内の接続性をさらに強化し、世界の主要市場とのシームレスなネットワークを維持することで、グローバルなサプライチェーンの強化、二国間の経済成長の促進、そして国際物流の未来を形づくる重要な役割を担い続けます。

エミレーツについて
エミレーツ航空は2002年に日本就航。成田国際空港・羽田空港・関西国際空港から、ドバイをはじめとする世界各地へ快適な空の旅を提供しています。当社は航空業界で最新かつ効率性と快適さを備えた航空機を運航し、多様な文化的背景をもつ当社の従業員は、6大陸のすべてで受賞歴を誇るサービスを日々お客様に提供しています。