株式会社 道
就労継続支援B型事業所の利用者が「支援される側」ではなく、学生と「仲間」になり、地域の居場所をつくる

株式会社道(本社:大阪市東淀川区、代表取締役:木村一雄)が運営する就労継続支援B型「ミシン工房 道の空」は、大阪経済大学(本年5月から関西大学)の浅田ゼミとタッグを組み、大阪市城東区に地域密着型カフェ「つむぐ」を8月23日(土)と8月30日(土)に期間限定でプレオープンいたします。
本プロジェクトは、2021年に始まった福祉事業所の製品を学生が販売する「くすのきエール・マルシェ」から発展した取り組みです。地域密着型カフェ「つむぐ」は福祉事業所の利用者が「自分たちの店」として関わることでやりがいや誇りを感じられる場であり、学生が実店舗の運営を通じてリアルなビジネスと社会課題に向き合う「実践型学びの場」でもあります。
どちらかが一方的に支援するのではなく、パートナーシップのもとで互いに支援し合う事で、継続的な関係を構築することを目指します。
地域密着型カフェ「つむぐ」参考サイト:道の空インスタグラム
1、地域密着型カフェ「つむぐ」について
・カフェのコンセプト:誰でも気軽に立ち寄れて、ゆったりと過ごせるカフェ。
憩いの場所だけどここへ来ると誰かと繋がれる、例えば、店員さんや常連さん以外にも、障がい持った方のアートに触れたり、多様な方々が来られることで地域のコミュニティになるのが理想。
・提供メニュー:コッペパン500円〜600円、フラッペ550円〜600円、アイスコーヒー450円












④のオリーブしらネギコッペは、学生考案メニューです。「子どもにも美味しく野菜や魚を食べてほしい」という想いから生まれました。魚の中でもクセの少ないしらすを選び、玉ねぎの自然の甘さと、しらネギのシャキッとした食感でおいしさアップ。さらにチーズを乗せてトースターでこんがり焼きあげれば、香ばしさとコクが広がります。子供も大人も笑顔になる、優しい味のコッペパンです。
③で使うバジルや⑤⑥⑦⑨⑩に使われているミントは、事業所内で利用者さんが育てました。日々成長を見守る過程は、利用者の皆さんにとって「手をかけた分だけ応えてくれる喜び」や「季節の移ろいを肌で感じる時間」となっています。植物を育てることは、単なる作業にとどまらず、心の落ち着きや達成感をもたらし、自身や生活のリズムづくりにもつながります。育ったハーブは、そのままお客様のメニューに使用され、香りや彩りを添えるだけでなく、「このハーブは自分が育てたもの」という誇りや、やりがいを生み出しています。


2、「学び」と「やりがい」、二つの想いから生まれたカフェオープンの背景
地域連携×学生主体×福祉の新しい形
大阪経済大学浅田ゼミの学生たちは、2021年のコロナ禍により学園祭の模擬店が中止されたことをきっかけに、地域と大学をつなぐ新たな学びの場を創出しました。
注目したのは、障がいのある方が製作する手作り商品(旧称:授産商品)。地域の役所や福祉事業所と直接連携し、仕入れた商品に学生独自の付加価値を加えて販売する「くすのきエール・マルシェ」を立ち上げ、これまでに16回開催してきました。この活動は、学生が主体となり、学びと地域貢献を両立させる持続的な取り組みとして定着しています。
今回スタートする期間限定カフェは、その発展形であり、教育・福祉・地域連携を融合した新しい実践モデルです。学生は日々の営業を通してマーケティングや会計などのビジネススキルを現場で習得し、一方で福祉事業所の利用者は製品づくりから販売まで主体的に関わることで、社会とのつながりや成果の実感を得ることができます。
さらに本プロジェクトには、大阪経済大学の福学地域連携プロジェクトとして、同大学の中小企業診断士登録養成課程修了者2名が参画。事業計画立案や進行管理、専門的な助言を通じて、活動の実行力と教育的価値を高めています。
本取り組みは、**「学生の学び」「福祉の活性化」「地域経済の循環」**を同時に実現する先進事例として、今後の地域共創のモデルケースとなることを目指しています。

第1回目くすのきエール・マルシェ
授産商品を販売する各事業所に学生が数名担当し、商品を仕入れるところから、事業所の特色や商品の魅力を自ら伝えながら販売する形。
その後は経営のPDCAサイクルに沿って事業所にブラッシュアップしていきます。
3、「支援」ではなく「共につくる」場づくり
このカフェのもう一つの大切な柱は、福祉事業所の利用者が“お店の仲間”として関わっていることです。
たとえば、香り豊かなハーブを丁寧に育て、店内のメニューや装飾に活かしたり、新メニューの試作品を一緒に味わいながら「もっと甘くした方がいい」「この味はお客さんが喜びそう」と意見を出したり、スタッフが着る制服の縫製を手掛けたり――それぞれが自分の得意なことや挑戦したいことを活かしています。
こうした役割は、単なる作業ではなく、「自分の手仕事が誰かの笑顔や満足につながっている」という実感をもたらします。ハーブを育てていた鉢が店内に飾られ、そこから香りが広がる瞬間や、自分が関わったメニューが注文される姿、制服を着たスタッフが笑顔で接客する様子を見るたびに、誇らしい気持ちが芽生えます。
地域と一緒に作り上げるこのカフェは、利用者にとって“社会の中で役割を持ち続けられる場所”であり、新しい気づきや達成感、そして喜びが日々積み重なる居場所になっています


4、今後の展望
今後はこの取り組みが、まだ出会えていない障がいのある方への新たな選択肢となり、将来的には障がい者雇用の促進にもつながることを見据えています。
今回の期間限定カフェはゴールではなく、「次のステップにつながる第一歩」として位置づけています。
11月下旬には大阪経済大学主催の親子向けイベント「キッズスマイルフェスタ」にも参加予定です。また、他大学との連携も予定にあり、大学間を超えた学生同士の協働が生まれることで、刺激や学び合いが活性化され、プロジェクトの幅の拡張も見えてきます。これらはすべて、地域のなかで学生と福祉がリアルに関わる機会として設計されており、学びと交流の幅を広げる大切な実践の場です。
そして、これらの活動で得た経験を振り返り、改善を重ねながら、2026年春にはクラウドファンディングを実施予定です。カフェの継続的な展開を支える資金調達とともに、プロジェクトの想いや意義を広く社会に発信する機会にしたいと考えています。
ゆくゆくは、この取り組みが障がいのある方の新たな就労機会となり、常設型のカフェが地域に根づいていくことも視野に入れています。
大学と福祉事業所が一体となり地域でビジネスを実践するモデルとして注目されてゆき、
大学そして地域が共に育てていくカフェとして、今後も進化を続けていきます。
5、店舗概要(8月23,30日プレ販売場所)「BlanCo.」レンタルキッチンスペース

住所:大阪府大阪市城東区今福西1-1-33
地下鉄鶴見緑地線 蒲生四丁目駅 徒歩5分
(セブンイレブン今福南1丁目店向かい グレーの戸建の1Fです)
営業時間:10:30〜17:00
公式サイト:BlanCo. 電話番号:080-7220-4268 担当者:木村
6、就労継続支援B型 ミシン工房 道の空/大阪経済大学 浅田ゼミ
–道の空–
大阪市東淀川区にて障がいのある方の「働く」を支援する就労継続支援B型事業所を運営。縫製・刺繍などの生産活動を通じて、利用者一人ひとりの可能性を大切にしたサポートを行っています。今回のカフェプロジェクトでは、利用者が新しい役割にチャレンジし、自分らしく活躍できる場の創出に力を入れています。
ミシン工房 道の空
–大阪経済大学 浅田ゼミ
大阪経済大学 情報社会学部 浅田ゼミでは、「地域課題に向かいながらビジネスをする」をキーワードに、社会課題の現場に学生自らが足を運び、実践を通じて学ぶことを重視しています。くすのきエール・マルシェをはじめ、福祉やまちづくりといった分野での実践型学習に取り組み、学生主体で企画・実行・検証するスタイルが特徴です。
浅田ゼミ 福学地域連携プロジェクト
7、会社概要
株式会社 道
平成23年4月に株式会社 道を設立。同年7月に訪問介護事業所、平成28年3月に就労継続支援B型事業を開設し、令和7年現在は就労支援に特化して事業を拡大中。
これからも、高齢者や障がい者(児)などを対象に、変化する社会のニーズに対応できる本当の社会福祉を問い続け、向き合い続けることで、地域包括ケアシステム構築に向けて、幅広い福祉事業を展開したいとスタッフ一同の願いです。高齢者、引きこもりの方、障がいを持たれている方、その家族の方々のため、地域づくりにとって、なくてはならない地域資源となるよう努力してまいります。
住所:大阪府大阪市東淀川区菅原4-11-1
電話番号:06-6990-1261 FAX:06-6990-1262
法人HP 株式会社道
8、お問い合わせ先
会社:06-6990-1261
サービス管理責任者:木村 優介 080-7220-4268