株式会社マーキュリー
不動産ビッグデータとAI等のテクノロジーを活用し、不動産マーケティングプラットフォームを提供する株式会社マーキュリー(本社:東京都新宿区 代表取締役CEO:陣 隆浩、証券コード5025、以下「当社」)は、独自視点で業界の動向を発信しております。
新築分譲マンションはまだ建物が完成していない状態から分譲を開始する「青田売り」が主流のため、マンションを契約してから入居までに一定の時間が掛かりますが、昨今の分譲マンション価格の急激な高騰により、購入して入居を待っている間にもマンション相場が上昇した結果、新築マンションに入居して間もないのに価格が大きく上昇している物件も少なくありません。
今回は東名阪エリアで2024年に竣工した新築分譲マンションのうち、2025年に中古流通した際の値上がり率が高いマンションをランキングにしました。


■竣工から約1年で2倍に
今回のランキングで最も値上がり率が高かったのは、「ワールドタワーレジデンス」で+102%(約2.02倍)でした。以下「ザ・パークハウスグラン三番町26」が+91.6%(約1.92倍)、「ブリリアタワー堂島」が+87.9倍(約1.88倍)と続き、これらの物件は竣工後1年足らずで新築時価格の2倍近くまで高騰したことになります。
■タワーマンションが多数
ランキングを見ると、上位20物件のうちの75%となる15物件が20階建て以上のタワーマンションでした。最上位は東京都心部のタワーマンションが多いものの、大阪市の中心部や、東京23区の都心以外のエリアの物件も上位にランクインしておりエリアは分散しています。タワーマンションが上位に並んだ要因としては、タワーマンションが躯体、共用設備、眺望など、一般的な物件と比べてアドバンテージが大きく人気が高いことに加えて、一般的なマンションと比べて建物を建てるまでに時間が掛かることから、同じ竣工時期の一般的なマンションと比べて分譲された時期が古く、より相場が安かった時期に分譲されたことなどが、値上がり率が高まる要因と考えられます。
■郊外エリアでも価格上昇の兆し
中古マンション相場全体を見ると、都心部の価格が大きく上昇する一方で郊外エリアの物件は横ばいないし下落する物件も見られていましたが、本ランキングでは「サーパス元今泉レジデンス(宇都宮市)」「サーパス水戸南町(水戸市)」「ファインレジデンス高崎ステーションサイド(高崎市)」など、北関東の物件も中古価格が上昇しています。郊外でもターミナル駅から徒歩圏内などといった条件が良いマンションは価格上昇の兆しを見せていることがうかがえます。
■価格上昇エリアは拡大傾向
今回の調査で、あらためてタワーマンションの希少性等含む資産性の高さが証明された結果となりました。一方で東京都心部、大阪都心部の物件だけではなく、周辺エリアや郊外の物件まで価格高騰エリアが分散しており、価格高騰が都心の一部のエリアだけの現象ではないことが明らかになりました。新たに分譲される新築マンションの価格に下落の兆しが見られないことから、今後も入居後すぐに中古流通価格が上昇しているといった物件が多く見受けられるものと考えられます。
・Realnetマンションサマリの新築分譲マンションデータと中古マンションデータを基に算出
・首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県)、関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)、東海(愛知県、三重県、岐阜県)で2024年に竣工し2025年1月から4月に流通した中古マンションが対象
・投資用物件は除く
・流通戸数が2戸未満の物件は除く
【マーキュリーについて】
当社は、1991年の創業以来「不動産ビッグデータ」を武器に、事業を展開してきました。
「Big Data × Technology で不動産の未来は私たちが動かす。」をビジョンとして掲げ、近年は従来のビッグデータに、AI等のテクノロジーを用いて不動産マーケティングプラットフォームを提供しております。
これからも高品質なサービスを提供し続けることで、更なる顧客満足と事業の拡大を目指します。そして不動産ビジネスに関わるあらゆるステークホルダーの最良の選択の為に「確信」を届けてまいります。
【会社概要】
会社名:株式会社マーキュリー
所在地:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル42階
代表取締役:陣 隆浩
設立年月:1991年5月