ヒルトン
世界的に賞賛を集める気鋭の建築家アンドレ・フー氏が、アイコニックなウォルドーフ・アストリアのレガシーを日本で再創造

ヒルトン 日本・韓国・ミクロネシア地区(所在地:東京都新宿区、代表:ジョセフ・カイララ)は、2025年4月にブランド日本初進出となるウォルドーフ・アストリア大阪を開業し、アジアで最も魅力的な都市のひとつ、大阪において、ホスピタリティ主導の建築における新たなベンチマークを築きました。ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツ(以下、「ウォルドーフ・アストリア」)はその歴史を通じて、ニューヨークのアイコニックなフラッグシップホテルから世界中のランドマークとなるホテルまで、世界の都市のスカイラインを再定義してきました。この度、国際的に高く評価されている建築家でインテリアデザイナーのアンドレ・フー氏が、ウォルドーフ・アストリアブランドの時代を超えたデザイン哲学と現代日本の精神性を調和させて設計したウォルドーフ・アストリア大阪が加わり、ウォルドーフ・アストリアの建築的伝説をさらに進化させました。
大阪の城や寺社仏閣などの歴史的建造物とモダンな高層ビルの要素を近接して並置することで、そのコントラストと調和を巧みに見せるフー氏のデザインには、アールデコの壮麗さと日本の緻密な工藝技法を織り交ぜた、ブランドのアイデンティティとデスティネーションとしての大阪の個性の融合が見られます。
フー氏は、デザインについて次のようにコメントしています。
「ウォルドーフ・アストリア・ニューヨークの美学はブランドの伝統の中心を成し、時代を超えたエレガンスと受け継がれてきたレガシーを映し出しています。アールデコ建築様式の時代が大阪という文脈の中でどのように共鳴しているかを認識し、アールデコの感覚を新鮮な視点で再解釈しました。そしてテクスチャー、色彩、フォルムをうまく組み合わせながら、この土地にしっかり根ざしていながらも、紛れもないウォルドーフ・アストリアであると感じられるデザインを目指しました」
大阪モダン・アールデコ
フー氏はウォルドーフ・アストリア大阪で、アールデコの繊細な幾何学模様と彫刻的なフォルムを日本独特のレンズを通して再評価し、重層的文化と時代を緻密に織りなす形で再創造しています。アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが1918年に設計したアールデコ様式の邸宅である「ヨドコウ迎賓館」からインスピレーションを得て、複層的シンメトリー、リズミカルなパターン、卓越した工藝技術を統合し、没入型空間体験を創り出しています。

ホテル全体を通して、ウォルドーフ・アストリアに引き継がれるデザインコードが、カスタムメイドのアメニティから細やかな心遣いに至るまで、お客様の体験の細部にさりげなく織り込まれています。スカイラインのパノラマビューを額縁のように縁取る大きな窓、温かみのあるナチュラルな色調、オーダーメイドの家具など、ウォルドーフ・アストリア大阪は、個人邸宅の垢抜けた快適さを体現しています。この考え抜かれた融合は、語り継がれるブランドの伝統に敬意を表するだけでなく、それを新鮮かつ現代的な視点で再解釈し、タイムレスでもあり新しさをも感じさせるデザインを生み出しています。
ヒルトン アジア太平洋地域 ラグジュアリーブランド担当副社長 キャンディス・デクルーズは、次のようにコメントしています。
「ヒルトンは、先見性に富むデザインで、ウォルドーフ・アストリアのタイムレス・エレガンスに新たな視点をもたらすアンドレ・フー氏と、再び協働できたことを誇りに思います。日本初のウォルドーフ・アストリアとして、このランドマークとなるホテルは、ブランドの語り継がれてきた伝統と大阪の豊かな文化的ナラティブを体現しています。特注の調度品から考え抜かれた空間デザインに至るまで、ディテールの全てが、気負わないラグジュアリーへのこだわりを反映し、伝統に深く根ざしながらも明白に現代的である比類なき体験を創造しています」
アライバル

到着したお客様を最初に迎えるのは、どことなく大阪特有の文化遺産を思わせるインターロック・フレームワークでできたフー氏の解釈による日本の伝統的なパビリオンです。中に歩を進めると、日本人アーティスト金子潤(かねこ じゅん)氏による巨大なセラミック彫刻と、流麻二果(ながれ まにか)氏による生き生きとした絵画等が、ドラマチックな視覚的対話を繰り広げ、大胆な色彩とダイナミックなフォルムのアート作品が、活気と静謐を併せ持つ雰囲気を醸し出しています。
29階に上がると、オーク材の柱、ブロンズのスクリーン、アールデコ調の斜め格子パターンで形成された「パビリオン」がお客様を迎えます。高さ9メートルのパノラマ・ウィンドウからは、息をのむような180度の大阪の眺望をお楽しみいただけます。
まるで映画のワンシーンのような全長20メートルのコリドールは、ウォルドーフ・アストリア・ニューヨークのアーケードを彷彿とさせ、幾重にも重なる木製のアーチ、ブロンズのフレーム、壁に取り付けられた行灯風の照明が、奥行きが無限に続くかのような幻想的な錯覚を生み出しています。両側にある大きなガラス箱の中庭に植えられているのは、詩的に愛、幸運、守護を象徴する椿の木です。
高さ7メートルの劇場型円形空間「ランタン」は、ホテルの光り輝く中心を成し、アライバルの一つの締めくくりとなる場所です。300本余りの垂直な木製ルーバーが、5メートルの円形水盤を囲む円筒形のボリュームを作り出し、光を取り込んで反射させることで、情緒的で夢のような情景を描き出しています。
個性豊かなレストラン&バー

華やかな人々が集うウォルドーフ・アストリア・ニューヨークの開業当時のバーからインスピレーションを得たフー氏は、ウォルドーフ・アストリア大阪のラウンジ&バー「ピーコック・アレー」に、一度訪れれば夢中になってしまう空間体験を創り出しました。2層吹き抜けの天井を、天神祭の賑わいにインスパイアされた4基のシャンデリアがエレガントに飾ります。何層にも重なる縦溝彫りの大ぶりのシェードで構成されたグランド・シャンデリアです。中央には世界中のウォルドーフ・アストリアのアイコニック的シンボルとなっている木とブロンズ製の大時計が設置されており、お客様の目を引く印象的なデザインです。
ミネラル・ターコイズ、ディープ・モーブ、サーモン・オレンジの上質な色味の座席が温かみと快適さを演出し、孔雀の羽根模様の複雑なモザイクの大理石フロアとブロンズのミラー・パネルが、古き良き時代のニューヨークのグラマラスな感覚を想起させる空間を生み出しています。

ピーコック・アレーに隣接するケーンズ&テイルズは、魅力的かつ親密感あふれる、隠れ家のようなバーにインスパイアされ、ヴィンテージの魅力とコンテンポラリーなセンスを絶妙に融合させています。印象的なランウェイ型の大理石バーカウンターが中心的な存在となり、その周りを、江戸時代の大阪の街を描いた古地図を焼いた陶板や、大胆なエメラルドグリーンの額縁天井など、五感を刺激する印象的なディテールで囲んでいます。魅惑的なバーントオレンジ色のベルベットのテーブルランプ、テラコッタとマンゴー色の家具の折衷的組み合わせ等が織り成す空間には、豊かで味わいのある私室のような雰囲気があり、屋外のテラスに出れば、大阪のスカイラインを一望できる絶好の眺望が楽しめます。

ジョリー ブラッスリーは、現代的な日本の視点から再創造した、モダンなフレンチブラッスリーです。広々としたガラスハウスの中で大阪の街並みを一望できる29階に位置し、日本の茶室をモダンにして天空に浮かべたような設計です。想像上の人物によってビストロ風なコンテンポラリー・サロンへと変貌を遂げたかのような世界観を表現しています。天然のオーク材、アンバーとマッドオレンジ色のレザーのバンケットシート、モザイクのフローリング、優雅な真鍮のペンダント照明器具などの素材が、フー氏の美学の基礎を成す真正性・本物感を具現化しています。

洗練されたくつろぎの邸宅空間
フー氏が手がけたウォルドーフ・アストリア大阪の客室全252室においても、バランスに重きを置くホテルのデザイン・ナラティブを継承し、壮麗な邸宅の温もりとプライベートな隠れ家のような親密性の融合を見ることができます。客室には、組子細工のスクリーンや絵画的デザインが施された和紙パネル、障子の行灯を想起させるランプシェード、インターロックの木枠等、日本の工藝技術要素のシームレスな統合が見られます。ベッドフレームにさりげなく埋め込まれた長寿と繁栄を象徴する「松の葉」のシンボルは、文化への畏敬の念と現代的な洗練を結びつけるディテールの一つです。各客室にあるセージグリーンとインディゴブルーの豊かな色合いの光沢あるラッカー仕上げのエレメントは、日の光のうつろいを映し出し、ブークレ生地の風合いは、温もりと奥行きを添えています。キャラメルイエロー、ジェードグリーン、コバルトブルーのカラーパレットが視覚的なコントラストを加え、光によって変化するリズムを生み出すことで、窓外の都会の景観に呼応するダイナミックな空間を演出しています。

サンクチュアリとして設計されたウォルドーフ・アストリア・スパでは、塗壁、障子紙、割れ目模様のクラックルガラス、ブロンズ等が調和を成し、日本の伝統的な旅館を思わせる絶妙に作り込まれた空間が広がっています。トリートメントルーム、温泉、スチームルーム、サウナは、日本の温浴に関する伝統的な決まりごとを現代的な文脈に置き換え、ユニークな菱形のレイアウトにしています。中央の20mプールのエリアは、印象的な勾配の屋根で覆われたスカイバンガローとしてデザインされたミニマルなサンクチュアリで、活気あふれる都会の中に静謐な隠れ家を提供しています。

伝説に残るイベントと心を奪う魅惑的な眺望
約1,000㎡のエレガントにデザインされたイベントスペースは、大小さまざまな極上のセレブレーションを、忘れられない思い出にする舞台です。グランド・ボールルームは洗練された感性を体現し、詩的なプロポーション及び調和のとれたテクスチャーと彫刻的なディテールの重なりが、時代を超えた祝宴の雰囲気を演出します。チャペルは高さ9.5mの彫刻のような空間で、現代的な精神を取り入れながら、流麗な柱が織りなす見事なアーチ型天井が、儀式的な美しさを演出する空間を作っています。幅5.1mの壮大なセンターピース・シャンデリアが高い位置に吊り下げられ、円柱形のキャンドルはまるで宙に浮かんでいるように見えます。

日本における建築の新たなベンチマーク
ウォルドーフ・アストリア大阪は、単なるホテルにとどまらない、グローバルラグジュアリーと日本の卓越した工藝技術との新たな交点を随所に示す建築的ランドマークとしての存在感を放っています。フー氏の緻密なデザインを通して、アールデコの壮麗さと日本の精密性が対話を繰り広げ、アールデコにインスパイアされ再創造された家具調度品やしつらえ、そして幻想的に輝くランタンまで、すべてのディテールに意図と意味が込められた結果、単なる見る対象としてのデザインではなく、感じる対象としてのデザインが施されたスペースが完成しました。
大阪のスカイラインが進化し続ける中、ウォルドーフ・アストリア大阪も、ホスピタリティ、デザイン、そして文化交流の象徴として存続していきます。
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「ウォルドーフ・アストリア大阪」 住所:大阪府大阪市北区大深町5番54号 グラングリーン大阪南館
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ホテルの詳細はwaldorfastoria.com/osakaをご覧ください。
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ヒルトンについて
ヒルトンは、世界139の国と地域に8,800軒以上(約130万室)のホテルを展開するホスピタリティ業界のグローバルリーダーです。世界で最もおもてなしの心に溢れた企業であることをミッションに掲げ、100年以上にわたって、30億人を超えるお客様をお迎えしてきました。米フォーチュン誌とGreat Place To Workによる「働きがいのある会社」ランキングで第1位に選出され、世界的な ESG投資指標である「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」でグローバルリーダーに選出されています。ゲストエクスペリエンスを向上するため、デジタル・キーの共有、無料の客室アップグレードの事前選択、「コンファームド・コネクティングルーム」機能など、業界をリードするテクノロジーを導入しています。24のグローバル・ブランド・ポートフォリオのうち、日本では8ブランド・31軒のホテルを展開しています。また、受賞歴を誇るゲスト・ロイヤリティ・プログラム「ヒルトン・オナーズ」の会員数は2億2,600万人以上で、公式チャネル経由で直接予約したヒルトン・オナーズ会員は、宿泊や体験などに交換できるポイントを獲得できます。また、無料のヒルトン・オナーズ・アプリから客室の選択、デジタル・チェックイン、デジタル・キー(国内の一部のホテルでは未導入)をご利用いただけます。
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ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツについて
ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツは、36軒のアイコニックなホテルを展開する受賞歴を有するブランド。世界中のランドマークとなるデスティネーションで、心のこもったエレガントなサービス、唯一無二の体験と卓越した料理の提供を通じて、特別な空間を創り出しています。ウォルドーフ・アストリア・ニューヨークがリニューアルオープンし、ブランドにとって決定的な瞬間を迎えています。時代を超えた世界観からインスピレーションを受け、素晴らしい建築、著名なピーコック・アレー、洗練されたアートコレクション、ミシュランの星を獲得したダイニングやワンランク上の客室アメニティを通じて、お客様に優雅な体験をシームレスにお届けします。ワールドクラスのホテルに加え、自宅でくつろぐような快適さに高品質なサービスと卓越したアメニティを兼ね備えた空間を提供する最上級のレジデンスも展開しています。公式サイトまたは業界をリードするヒルトン・オナーズのモバイルアプリから心に深く刻まれる体験をご予約ください。ヒルトンの公式チャネル経由で直接予約したヒルトン・オナーズ会員には、すぐに利用できる特典をご用意しています。
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ANDRÉ FU STUDIOについて
ANDRÉ FU STUDIO andrefustudio.com は、建築家でインテリアデザイナーのアンドレ・フーによって設立されたデザインスタジオです。香港に拠点を置き、国際的に高い評価を得ています。規模や類型を超えて世界各地に展開する広範なプロジェクトを担当してきたこのスタジオは、常に異文化間の相互作用を的確に捉え、東洋の特質、伝統、現代性と同様にヨーロッパの美の原則を当たり前のように取り入れながら、フー氏が好んで使う言葉「relaxed luxury形式張らないラグジュアリー」そのものの体験を創造し続けています。
ルイ・ヴィトンのオブジェ・ノマド・コレクションとのユニークな家具コラボレーションから、ウォルドーフ・アストリア・バンコクやウォルドーフ・アストリア大阪をはじめとする世界の一流ブランドのホテルやレストランまで、多岐にわたるクリエイションを軽やかに繰り広げています。
2014年、Assoulineは、アンドレ・フーのエスプリが詰まった15の空間を紹介する「André Fu」を出版しました。また、2022年にはテムズ&ハドソンから「Crossing Cultures with Design」と題したハードカバーの単行書も出ました。この本は、アンドレ・フーらしいデザインを決定づけるものは何か、フー氏独特の美学の進化、そして国際的なデザインステージにおけるフー氏の意義深い存在感等を掘り下げています。2019年には、フー氏らしいモダンエレガンス・スタイル製品コレクションの販売を行うANDRÉ FU LIVING (アンドレ・フー・リビング)を成功裡に立ち上げました。