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〈世界は排泄物で循環している!〉動物たちの糞尿、死骸にスポットをあてた傑作生物ノンフィクション『食って、出して、死ぬ』(ジョー・ローマン著/米山裕子訳)が8月22日発売!

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河出書房新社

動物は地球の心臓だ。木々は地球の肺、昆虫たちは毛細血管だ。彼らが生死を繰り返して、地球の生態系の壮大な循環を支えている。

株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、クジラの生態学、絶滅危惧種の保護、外来種を専門とする、ヴァーモント大学ガンド環境研究所の保全生物学者、ジョー・ローマンによる生物学/生態学系ノンフィクション『食って、出して、死ぬ』(米山裕子訳)を、2025年8月22日に刊行いたします。


目次

動物たちの糞尿、死骸にスポットをあてた名著『食って、出して、死ぬ』

生態系は生き物であり、出現し、成熟し、死滅し、死んでもなお、つながりあう生命全体に豊かさをもたらす。動物はこうした生態系や地球化学的サイクルに大きな影響をおよぼしている。そしてそれらは、人間やすべての生命体が、それなくしては生存できないものなのである。
(本書「第1章 はじまりの島」より)

二酸化炭素を吸い込み、酸素を吐き出す森林を「地球の肺」とするなら、窒素やリンといった、地球上の生命に不可欠な栄養素を、その排泄物、死骸によって循環させる野生動物たちは、まさに「地球の心臓」であり「地球の動脈」。

本書では、普段は華やかさと無縁の、むしろ目を背けられがちな、彼らの糞尿、死体という存在にスポットをあて、地球規模の壮大なエネルギーを担うその役割と重要さについて、また、私たち人間が環境に与え続ける深刻な影響について等、様々な知見が、洒脱なユーモアを織りまぜながら、軽やかな筆致で綴られます。

私たちは、動物たちと手を携えながら、この地球をどう守り抜くことができるのか。綿密な調査、辛抱強く続けられたフィールドワークに裏打ちされた、切実な思いと大いなる示唆に富んだ名著がついに日本上陸です。

本書表紙

【目次】

第1章 はじまりの島

第2章 深海からの贈り物

第3章 食って、産んで、死ぬ

第4章 ハートランド

第5章 鶏の惑星

第6章 誰もがウンチをし、やがて死ぬ

第7章 ビーチバカンスのお供に

第8章 歌う樹

第9章 ユスリカの霧

第10章 ラッコと水爆

謝辞

訳者あとがき

参考文献

索引

本書に登場するおもな動物たち

■生まれたばかりの火山島にやってきた最初の動物たち
フルマカモメ、ミツユビカモメ、ニシセグロカモメ……パフィン

■クジラたちの海面表層での豪壮な脱糞
セミクジラ、ナガスクジラ、ザトウクジラ

■海から川に遡上するサケの大群
ベニザケ、ギンザケ、キングサーモン、カラフトマス、ヒグマ

■イエローストーンとアフリカの絶滅危惧種の生態系
バイソン、ワピチ、オオカミ、カバ、ヌー

■人類による家畜の現状と生物多様性の喪失
ニワトリ、巨大ナマケモノ、マンモス、グリプトドン

■ウンチとオシッコからわかること
ゾウ、イヌ、ハンドウイルカ

■糞でできているハワイのビーチ
ブダイ、サンゴ、ケルプの森、カキ

■大発生した数兆匹の周期ゼミたち
「プルードX」のセミ、アリ、リョコウバト、昆虫食

■蚊が大量羽化する湖畔
ユスリカ、ブユ、バッタ、クモ

■水爆実験と動物たちの数奇な運命
ラッコ、ケルプの森、ステラーカイギュウ、ビーバー

著者紹介

【著者】ジョー・ローマン Joe Roman

ヴァーモント大学ガンド環境研究所の保全生物学者、海洋生態学者。クジラの生態学、絶滅危惧種の保護、外来種が専門。2003年にハーヴァード大学で有機体進化生物学の博士号を、フロリダ大学で野生生物生態学と保全学の修士号を取得。自身が愛する野生動物と同じように自由に放浪する生物学者として、ハーヴァード大学、デューク大学海洋研究所、アイスランド大学、ブラジルのサンタ・カタリーナ連邦大学などで特別研究員を務め、2022〜2023年にはハーヴァード大学ラドクリフ研究所に特別研究員として勤務した。著書に『リスト:アメリカ絶滅危惧種保護法からの報告』(2012年レイチェル・カーソン環境図書賞受賞)、『クジラ』などがある。『ニューヨークタイムズ』紙、『ワシントンポスト』紙、『サイエンス』誌、『ニューサイエンティスト』誌などに寄稿。アメリカ連邦議会、サウス・バイ・サウスウエスト、世界各地の大学などで講演を行う。ウェブサイトeattheinvaders.orgの編集者でもある。

【訳者】 米山裕子 よねやま・ひろこ

英日翻訳者。1961年生まれ。訳書に、ブロットン『東西南北「方位」の世界史』、キンナ『アナキズムの歴史―─支配に抗する思想と運動』、デレズウィッツ『優秀なる羊たち─―米国エリート教育の失敗に学ぶ』、アルペロビッツ『原爆投下 決断の内幕―─悲劇のヒロシマナガサキ』(共訳)ほか多数。

書誌情報

書名:食って、出して、死ぬ

著者:ジョー・ローマン

訳者:米山裕子

仕様:46判/並製/344ページ

発売⽇:2025年8⽉22日

税込定価:2,970円(本体2,700円)

ISBN:978-4-309-25488-3

装幀:岩瀬聡

書誌URL:

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309254883/

※近日中に電子書籍の発売を予定しています。詳細は各電子書籍ストアにてご確認ください。

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年8月20日 08時00分)

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