株式会社SkyDrive
エアタクシーや資源開発分野での輸送を検討。最大30機のプレオーダーも合意
「空飛ぶクルマ」(※1)の開発およびドローン関連サービスを提供する株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市、代表取締役CEO 福澤知浩、以下「当社」)は、インドネシア最大級のヘリコプター運航会社であり、遊覧サービス、貨物輸送、医療搬送を行うPT Whitesky Aviation (以下、“Whitesky”)と、インドネシアでの空飛ぶクルマの事業化に向けた検討を行うことを目的に、業務提携契約を締結したことをお知らせします。
本提携では、当社の空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」を活用し、スカルノハッタ国際空港に隣接するWhitesky所有のチェンカレン ヘリポートを起点としたエアタクシーや、インドネシアの主要産業である鉱業分野でのユースケース開拓を行います。またWhiteskyは「SKYDRIVE」の最大30機のプレオーダーに合意し、今後、東南アジアにおける次世代エアモビリティの発展を牽引していきます。

■本提携の背景と目的
当社は空飛ぶクルマの事業化を目指し、日本国内に留まらず、アメリカやアジア、中東において海外市場の開拓およびユースケース開発を進めています。
Whiteskyは、インドネシアでヘリコプターを中心としたチャーター便事業を行う民間航空会社です。ジャカルタなど都市部を結ぶヘリ輸送や、市内遊覧サービス、貨物輸送や医療搬送、鉱山での支援輸送を行っており、新しいテクノロジーである空飛ぶクルマをインドネシアの航空業界で運用する強い基盤を持っています。
コンパクトでCO2を排出しない当社の空飛ぶクルマの活用によって、深刻化する都市部での渋滞緩和や、主要産業である鉱業における環境負荷の軽減と発展に貢献することが期待されます。
■離着陸場の整備とサービス開始について
当社とWhiteskyは、2028年度までに、ジャカルタ市中心部での遊覧サービスの運航開始を想定しています。拡張性のある運航体制を整えるため、Whiteskyは、インドネシアの複雑な地理的・産業的条件に適したハブ・アンド・スポーク方式のインフラ整備を行います。このインフラ整備により、空飛ぶクルマの、安全で効率的かつ拡張性のある運航が全国規模で可能になり、インドネシアでの次世代エアモビリティの土台を築いていきます。

■今後について
両社の戦略的パートナーシップをさらに強化する重要なマイルストーンとして、Whiteskyと「SKYDRIVE」の正式売買契約締結に向けて議論を進めてまいります。
■代表コメント
SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩
このたび、インドネシア最大級のヘリコプター運航会社であるWhitesky社と提携できることを大変嬉しく思います。
インドネシアでは首都ジャカルタをはじめ、都市部で深刻な渋滞が課題となっており、空飛ぶクルマがその解決策として強く期待されています。Whitesky社は、長年の安全な運航実績を元に、スカルノハッタ国際空港隣接のヘリポートで唯一ヘリタクシーの許可を取得し、既に実運航を通じて課題解決に取り組み始めており、我々にとって最良のパートナーであると確信しています。
また、鉱山での活用においても、空飛ぶクルマはヘリコプターや自動車に代わる手段として幅広い用途が見込まれ、CO₂排出削減への貢献も期待されています。
今後は2社でビジネスモデルの具体化に向け、さらなる検討と準備を進めるとともに、インドネシアでの持続可能で長期的な事業基盤の構築を目指してまいります。
PT Whitesky Aviation 最高商務責任者 Ari Nurwanda
次世代モビリティの未来は、都市と産業の両方で活用されることで開かれると、私たちは信じています。今回のSkyDriveとの戦略的提携は、このビジョンをインドネシアで実現するための極めて重要な一歩です。
弊社の運航における専門性とSkyDriveの空飛ぶクルマの最先端技術を合わせることで、インドネシアに、新たな交通手段を導入するだけでなく、全国の島々を結ぶ新しい移動の時代を創造していきます。都市部の渋滞緩和から、遠隔地での持続可能な物流の実現まで、本提携はイノベーション、環境への責任、そして航空分野における包括的な進歩に対する、私たちの強い決意を示すものです。
■PT Whitesky Aviation について
Whitesky Aviationは、2010年の設立以来、インドネシアの空の移動手段を根本から変えてきた、トップクラスの航空会社です。航空事業許可(AOC 135-016)を取得し、企業や個人、医療、観光といった多様なニーズに応じた、ヘリコプターと固定翼機の不定期チャーターサービスを提供しています。安全性、正確さ、顧客満足度を重視し、僻地への効率的なアクセス、緊急を要する物流、そして上質なフライト体験を求めるお客様にとって信頼できるパートナーであり続けています。インフラ開発プロジェクトの支援から緊急避難、ラグジュアリーな旅行まで、卓越した運航ノウハウと現地の専門知識を融合させ、信頼性の高いソリューションを提供しています。Whitesky Aviationは、イノベーションを原動力とし、熟練したプロフェッショナルに支えられながら、「従来の交通手段では結びつきにくかった人々、ビジネスチャンス、地域をつなぐ」という使命を胸に、業界の最前線に立ち続けています。https://www.whitesky.co.id/
※1 空飛ぶクルマとは:電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段です。諸外国では、Advanced Air Mobility(AAM)や Urban Air Mobility(UAM)と呼ばれています。
引用元:国土交通省(令和6年4月付) https://www.mlit.go.jp/koku/content/001739488.pdf
≪株式会社SkyDrive 概要≫

設立 |
2018年7月 |
代表者 |
代表取締役CEO 福澤知浩 |
URL |
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所在地 |
豊田本社:愛知県豊田市挙母町2-1-1 豊田開発センター:愛知県豊田市西中山町山ノ田20-2 豊田テストフィールド:愛知県豊田市足助地区 名古屋空港オフィス:愛知県西春日井郡豊山町大字豊場 県営名古屋空港2F 東京オフィス:東京都千代田区平河町1-3-13 平河町フロントビル3F 大阪オフィス:大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800 大阪駅前第一ビル8F |
子会社 |
株式会社Sky Works:静岡県磐田市 SkyDrive America, Inc. :500 Carteret Street, Suite D, Beaufort, South Carolina 29902, U.S.A. |
事業内容 |
「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、2018年7月に設立し、豊田市を主拠点に「空飛ぶクルマ」の開発、「ドローンサービス」の提供をしています。「空飛ぶクルマ」の開発においては、2020年に日本で初めて公開有人飛行試験に成功し、官民協議会の構成員として制度設計にも関与しております。「空飛ぶクルマ」は、現在3人乗りの機体を開発中。製造パートナーであるスズキ株式会社と共に、2024年3月からスズキグループの工場にて製造を開始しました。早ければ2026年に型式証明の取得を目指しております。 |