カサナレ株式会社
フォレストグループの中核企業・アステムと共創──生成AIを実需起点で実装する新たな取り組み
カサナレ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:安田喬一、以下「カサナレ」)は、株式会社アステム(本社:大分県大分市、代表取締役社長:吉村次生、以下「アステム」)との間で、生成AIを活用した業務支援に関する共創プロジェクトを開始したことをお知らせいたします。

本取り組みは、2025年2月に開催された「MUFG Startup Summit in FUKUOKA」での出会いと議論を契機とし、ベンチャークライアントモデルを基軸とした協業の第一ステップとして位置づけられています。
■背景
カサナレは、2025年2月に開催された三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)主催のスタートアップ支援イベント「MUFG Startup Summit in FUKUOKA」に参加しました。本イベントは、地域企業とスタートアップの新たな共創を創出することを目的に全国で展開されており、福岡会場ではヘルスケア、AI、モビリティなど多様な分野のスタートアップが集結しました。
当社は、「エンタープライズ業務における生成AIの実装支援」をテーマにプレゼンを行い、実需に基づく価値提供と共創姿勢が評価され、ピッチコンテストにて優勝を果たしました。これを契機に、参加企業の一社であるアステムとの共創に発展しています。
アステムは、フォレストグループの一員であり、同グループの持株会社である株式会社フォレストホールディングスは、当社がこれまで継続的に生成AIを活用した業務支援を行ってきたパートナー企業です。当社とフォレストホールディングスとの信頼関係がベースとなり、グループ内のアステムとの共創が新たに実現しました。
こうした新たな出会いと既存の信頼が結びついたことで、従来にはなかった視点とアプローチによる共創プロジェクトが、本格的に始動しています。
■ベンチャークライアントモデルとは
本プロジェクトの出発点となった「MUFG Startup Summit in FUKUOKA」の大きな特徴は、「ベンチャークライアントモデル」の採用にあります。
ベンチャークライアントモデルとは、大企業がスタートアップのサービスや製品を初期段階から“顧客”として導入し、市場実証を支援する新しい協業の手法です。出資やPoC主導ではなく、リアルな業務での活用を前提とした「実需ベースの関係性」によって、より実践的で成果志向の連携を実現できる点が特長です。
本コンテストでは、優勝企業に対して賞金100万円が贈られ、その活用用途として、参加大企業との取引促進に向けたサービスの値引きや追加機能提供など、実質的な協業支援に活用できる仕組みが設計されていました。
カサナレは、この賞金を活用し、アステムとの共創プロジェクトに充てることを決定。生成AIを活用した業務改革の実証的取り組みに、実装前提のかたちで踏み出しています。
本モデルは、スタートアップにとっては「顧客=成長機会」となり、大企業にとっても自社課題に即したソリューションを柔軟に導入できる、双方向にメリットのある新たな選択肢として注目されています。
■主催者・MUFG様からのコメント
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
スタートアップ戦略部長 塚原 伸介 様
アステム様との協業開始、誠におめでとうございます。
「MUFG Startup Summit in FUKUOKA」を通じて新たな出会いをご提供できたことを大変嬉しく思います。
当行はNEDOの公募事業である「大企業等のスタートアップ連携・調達加速化事業」に参画し、スタートアップ・大企業の皆さまとベンチャークライアントモデルの本邦での普及・実装に向けた実証事業を開始しました。
カサナレ様のような協業の事例を今後も生み出すべく、スタートアップ支援・オープンイノベーション支援により一層取り組んで参ります。
■株式会社アステムについて
株式会社アステムは、医療用医薬品、医療機器、診断薬、医療材料などの提供をはじめ、医療機関・薬局・介護事業所に向けた経営支援やICTソリューションまで、ヘルスケア分野全体にわたるトータルサポートを展開する、フォレストグループの中核事業会社です。
「地域医療を支え続けるパートナー」として、医療・介護の現場に根ざした課題解決力と、長年にわたる実績を活かし、医療の質と経営の両面から支援を行っています。社会や制度が大きく変化するなかでも、現場の声に即した柔軟な提案力と、全国規模のネットワークを強みに、地域医療の持続可能性に貢献しています。
会社名:株式会社アステム
所在地:大分市西大道2-3-8
代表者:代表取締役社長 吉村 次生
事業内容:各種医療・福祉機関に対する医療用医薬品、医療機器・設備、医療用消耗品、検査試薬、 介護用品などの、卸売販売 及び修理・メンテナンス
公式サイト:https://www.astemf.jp/
■Kasanare(カサナレ)について
Kasanareは、企業の業務をAIで効率化・自動化するエンタープライズ生成AIソフトウェアです。
企業が持つデータを学習し、「問い合わせ対応の自動化」「定型文書の作成」「社内ナレッジの検索補助」などの反復業務を自動化。さらに、データ修正や管理の手間を最大90%削減し、運用負担を軽減します。
独自技術「テクノロジーピース®」により、セキュリティ強化、多言語対応、データ最適化など、必要な要素を自在に組み合わせ、要件に合わせたカスタマイズが可能。RAGやAIエージェントも標準搭載し、企業の成長を支えるAI基盤を提供します。

■カサナレ株式会社について
カサナレ株式会社は、「現場から未来をつくる」をビジョンに掲げ、企業の業務現場に根づかせることを支援する生成AIスタートアップです。
生成AIを「最初から完璧なツール」ではなく「現場で育てる対象」として捉え、運用の手間や属人性を解消。社内問い合わせ対応やナレッジ検索などの業務において、企業固有のデータを活用し、業務の効率化と自動化を推進します。
要件に合わせたカスタマイズを可能にする独自技術「テクノロジーピース」と、導入したAIエージェントのマネジメント基盤「Kasanare Agent Gateway」によって、大手金融機関をはじめとするエンタープライズ企業への導入が進んでいます。
2025年には『Forbes JAPAN’s AI 50』『Japan Financial Innovation Award』にも選出されるなど、注目のスタートアップとして高い評価を受けています。
社名:カサナレ株式会社
設立:2022年8月
住所:東京都渋谷区道玄坂1丁目12−1 渋谷マークシティWEST棟 22F
事業内容:エンタープライズ生成AIソフトウェア「Kasanare」の開発・運用