クロスメディアグループ株式会社

ビジネス書や実用書を中心に出版する株式会社クロスメディア・パブリッシング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小早川幸一郎)は、2025年8月22日に書籍『保険ビジネス』を刊行します。
社会人であれば、多くの方が何らかの保険に入っているのではないでしょうか。本書は、私たちの身近にありながら、実は多くの人が知らない「保険の世界」を、約30年間にわたって保険業界をウォッチしてきた著者が、多様な角度からひも解いた「保険の教養書」です。生保や損保の儲けの構造から、保険+テクノロジー=「インシュアテック」時代の未来まで、保険業界のすべてを網羅しています。
◆関連URL(当社サイトなど)
https://cm-publishing.co.jp/books/9784295411284
●あなたは、どんな保険に入っていますか?
生命保険、医療保険、自動車保険、火災保険など、私たちは生きていくうえで直面するさまざまな「リスク」に対して、保険を活用しています。その一方で、保険や保険会社などについて、皆さんはどの程度ご存じでしょうか?
通常の商品やサービスと違って、「保険が好きなので、ぜひとも入りたい!」「保険に加入するのが将来の夢だった!」という人は滅多にいないため、知識がないのは当たり前かもしれません。
私たちの身近な存在にもかかわらず、「わかりにくい」と言われることも多いのが、保険の世界なのです。
●やさしい解説ながら「保険の本質」までしっかりわかる
本書は、大好評の「業界ビジネス」シリーズの一冊として、
・就職や転職などで保険業界を知りたい方
・業界内外の関係者
・保険や保険ビジネスに少しでも関心のある方
・リスクマネジメントに興味のある方
などに向けて、保険の世界をさまざまな角度からひも解いたものです。約30年間にわたり、保険業界の外部から、保険ビジネスを「中立的な専門家」の目線でウォッチしてきた著者だからこそ書ける内容になっています。
「そもそも保険には入っておいたほうがよいのか?」
「掛け捨ての保険は損なのか?」
「火災保険の契約者が『思わぬ詐欺』に加担してしまう手口とは?」
「保険ショップは本当に中立なのか?」
「日本初の保険会社は『宙に浮いた資金』で作られた!?」
など、素朴な疑問や多くの人が知っている事件から話を始めて、意外な事実や歴史なども交えつつ、保険の本質がわかるような明快な解説を加えているのがポイント。業界になじみのない人はもちろん、すでに業界で働いている人にとっても「こんな話は知らなかった」「なるほど、これはこういう意味だったのか」など、新たな視点が得られる本です。
●旧ビッグモーター事件の本当の被害者は誰?
たとえば、2023年に発覚し、世間を揺るがした、旧ビッグモーターによる保険金の不正請求事件。同社の従業員がゴルフボールを靴下に入れて振り回し、車にわざと傷をつけ、保険会社に保険金を水増し請求していたという驚くべき内情が報道されました。本書は冒頭でこの話を取り上げ、この事件の「本当の被害者」が誰なのかを解き明かします。
自分の車を故意に傷つけられた所有者は、確かに被害者ではありますが、保険金が支払われています。では、本来は支払う必要のなかった保険金を支払った保険会社が被害者なのでしょうか? この事件で保険会社は、なんと旧ビッグモーターによる水増し請求の疑いがあるとわかっていながら、それでも保険金を支払っています。
保険の本質は、「加入者全員からお金を集め、加入者のうちお金が必要な人に渡すしくみ」です。そのため、もし保険会社が不正請求を見過ごすと、加入者の負担が増えてしまいます。つまり、保険金の不正請求事件の本当の被害者は、「保険の加入者全員」なのです。
このように、わかりやすい事例などから説明を始めて、保険の本質や業界の問題まで深く掘り下げています。読み進めるうちに、保険のしくみや考え方、業界構造、現状の課題は何か、AIなどのテクノロジーで何が変わるのか、といった点がしっかりわかり、「思わず誰かに話したくなる教養」も身につく一冊です。
●本書の構成
第1章 「素朴な疑問」から学ぶ保険の世界
第2章 歴史に学ぶ保険のしくみと経営リスクの世界
第3章 保険証から学ぶ生命保険・医療保険の世界
第4章 リスクから学ぶ損害保険の世界
第5章 「入口」「出口」から学ぶ保険会社の世界
第6章 保険募集人に学ぶ保険販売の世界
第7章 業界人に学ぶ保険ビジネスの世界
第8章 契約者保護に学ぶ保険の規制の世界
第9章 最新テクノロジーから学ぶ未来の保険の世界
●著者紹介
植村 信保(うえむら・のぶやす)
福岡大学商学部教授/キャピタスコンサルティング・マネージングディレクター(非常勤)
大手損害保険会社、格付会社アナリスト、金融庁(任期付職員)などを経て、2020年から福岡大学で「保険論」「リスクマネジメント論」を担当。専門は保険会社のリスク管理、健全性規制など。主な著書は『経営なき破綻 平成生保危機の真実』(日本経済新聞出版社、2008年)、『利用者と提供者の視点で学ぶ保険の教科書』(中央経済社、2021年)など。
個人ブログ https://nuemura.com
●書籍情報
『保険ビジネス』

著者:植村 信保
定価:1,848円(本体1,680円+税)
体裁:四六判/272ページ
ISBN:9784295411284
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)
発売日:2025年8月22日
◆関連URL(当社サイトなど)
https://cm-publishing.co.jp/books/9784295411284
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