株式会社メルカリ
〜約7割が節約疲れを実感。今後の副収入源として、最も期待が高いのは「スキマバイト」〜
株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」において、長期化する物価高や「103万円の壁」撤廃を背景に、生活者の家計防衛に対する意識や行動がどのように変化しているかを探るために、「物価高時代の節約に関する意識調査」を、18〜59歳の男女600人を対象に実施しました。

メルカリが提供するスキマバイトサービス「メルカリ ハロ」は、2024年3月のサービス開始から約1年3ヶ月で登録者数1,200万人を突破(※1)しました 。スキマバイト市場全体も拡大しており、2025年7月1日時点のスキマバイト登録会員数は約3,700万人(※2)となり、約1年半で2.5倍以上の規模に拡大しています。
※1: スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」の利用規約に同意した登録者の累計(2025年6月時点)
※2: 一般社団法人スポットワーク協会調べ (2025年7月1日時点)
働き方の多様化が進む一方で、長期化する物価高は家計に深刻な影響を与え続けています。本日8月22日に発表された消費者物価指数(CPI)は前年同月比から3.1%上昇し※3、今年から見直された「年収の壁」制度も生活に大きな変化をもたらしています。
※3: 総務省統計局「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)7月分」
こうした社会の変化を機に、生活者の節約に対する考え方は変化しつつあります。本調査からは、節約で支出を減らすだけでなく、収入を増やすことで家計対策を行う「脱・節約」傾向が浮かび上がりました。
【結果サマリー】
・長引く物価高を受け、1年前と比較して節約を強化した方が約4割(36%)にのぼった一方で、約7割(65%)が「節約疲れ」を実感
・終わりの見えない物価高に対し、家計対策として節約頼みではなく「収入を増やす」選択肢を持ちたい人が約7割。3人に1人(32%)が、収入を増やすことに重きをおく「脱・節約」傾向であることが顕在化
・「103万円の壁」など年収の壁の撤廃・引き上げの動きを受け、これまで「年収の壁」の影響を受けたことがある人のうち、約4割が「働く時間を増やしたい」と、収入を増やす姿勢に意欲的
・今後やってみたい「脱・節約術」として、フリマアプリでの不要品販売や投資を抑えて、「スキマバイト」が約4割で最も支持
・副収入源に求める条件として、「自分の好きなタイミング・都合の良い時間で働ける(50%)」「1日数時間など、短い時間だけでも働ける(49%)」が上位。スキマバイトが副収入源として有効と考える人は約6割
【調査概要】
調査時期:2025年8月5日~8月7日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国、18〜59歳、男女600名
※グラフ内の数値は小数点第一位以下四捨五入のため、合計しても必ずしも100とはならない
調査結果詳細
1. 長引く物価高で、生活者の約4割が節約を強化する一方、約7割が「節約疲れ」
<節約を強化した人が約4割の一方、約7割が「節約疲れ」を実感>
長期化する物価高について、家計への影響を聞いたところ、約9割(85%)が「非常に悪い影響がある」「やや悪い影響がある」と回答した一方で、この1年間で賃金が増えたのは2割未満(18%)にとどまり、長引く物価高は多くの生活者にとって厳しさを増しています。
その結果、約4割(36%)が1年前より節約を「強化した」と回答する一方、約7割(65%)が「節約疲れ」を実感していることが分かりました。「節約疲れ」の理由として、「節約の終わりが見えない(40代・専業主婦)」「常に価格を気にしているから(50代・会社員)」などの声があがっています。


<政府の経済対策への期待も希薄化し、自ら取り組める家計防衛術を求める傾向>
政府の減税や給付金といった経済対策に対しても、「期待していない」または「期待していたが諦めた」と回答した人が、「減税(53%)」「給付金(68%)」にのぼりました。自ら対策できる家計防衛策への関心が高まっている様子がうかがえます。

2. 節約だけに頼らず、自ら収入を増やす「脱・節約」へのマインドシフトが顕在化
<終わりの見えない物価高に対し、家計対策で「収入を増やす」選択肢を持ちたい人は約7割。3人に1人は、収入を増やすことに重きをおく「脱・節約派」>
物価高による節約疲れを背景に、今後の家計対策として「収入を増やす」選択肢を持ちたい人が約7割(「収入を増やすことにより力を入れていきたい」、「どちらかといえば収入を増やすことにより力を入れていきたい」「両方に同じくらい力を入れていきたい」の合計)いることが分かりました。3人に1人(32%)が、収入を増やすことに重きをおく「脱・節約」の傾向を持ち、節約頼みではなく、自ら収入を得る「攻めの家計防衛」へと生活者の意識がシフトしていることを示唆しています。

3. 「103万の壁」撤廃による収入上限の拡大が追い風に。被扶養者でも自ら「収入を増やす」選択が取りやすい環境に
<「年収の壁」の影響を受けたことがある人のうち、約4割は働く時間を増やしたい>
過去に「年収の壁」によって働く時間を減らした経験があるか聞いたところ、約6割(57%)が「経験がある」と回答しましたが、今年からの制度の見直しを受けて意識に変化が生まれています。これまでに「年収の壁」の影響を受けた・検討したことがある人のうち、約4割が「働く時間を増やしたい」と回答しました。どのくらい働く時間を増やしたいか聞いたところ、「1ヶ月あたり平均13.3時間」という結果になりました。

4. 今後取り組みたい“脱・節約術”として最も関心を集める「スキマバイト」
<「脱・節約術」は「ポイ活」が約9割とすでに浸透。一方、今後取り組みたいことでは「スキマバイト」がトップ>
節約以外の家計対策(脱・節約術)として、約9割(89%)が「ポイント活動(ポイ活)」をすでに行っていると回答し、次いで「フリマアプリなどでの不要品売却」が約3割(32%)でした。一方、今後やってみたい“脱・節約術”としては「スキマバイト」が約4割(43%)と最も支持を集め、フリマアプリや投資を抑え、新たな副収入源を生むポテンシャルがある手段として高い関心が寄せられていることが分かりました。

<得たい副収入は、月3万円以内程度。「柔軟性・都合の良さ」「短時間」「安定性」「両立・併用のしやすさ」が叶う副収入の手段へのニーズが高い>
家計対策として、「月に3万円以内」の副収入を希望する人が約6割(58%)を占め、本業の収入を大幅に増やすよりも、日々の生活に少しだけゆとりをもたらすことができるような、手軽な収入増を求めていることがうかがえます。
また、副収入を得る手段に求める条件として「自分の好きなタイミング・都合の良い時間で働ける(50%)」「1日数時間など、短い時間だけでも働ける(49%)」が上位に挙がりました。従来の固定的な働き方の枠にとらわれず、時間や場所に縛られずに副収入を得たいというニーズの高さがうかがえます。

5. 副収入源に求めるのは「柔軟性」と「手軽さ」。スキマバイトの特性と合致し、6割以上が「スキマバイト」を支持
<スキマバイトの「柔軟性」と「手軽さ」が、副収入源に求める条件と合致>
副収入を得る手段として、6割以上(64%)が「スキマバイトは有効」と回答しました。その理由として、「都合にあわせて、短時間だけ働けるから(74%)」「すぐにお金(給与)が手に入るから(47%)」「都合に合わせて、家の近くや好きな場所で働けるから(45%)」などがあがりました。これは、副収入源として求める条件として上位にあがった「自分の好きなタイミング・都合の良い時間で働ける(50%)」「1日数時間など、短い時間だけでも働ける(49%)」とも合致します。


■専門家コメント
節約アドバイザー・消費生活アドバイザー
丸山 晴美(まるやま はるみ)氏

プロフィール
22歳の時に節約に目覚め、会社員として1人暮らしをしながらも1年で200万円を貯め、26歳で住宅を購入した経験がメディアに取り上げられ、2001年に節約アドバイザーとして独立。食費や通信費など身の回りの節約術やポイ活、資産運用のアドバイスまで幅広く発信。著書・監修書に大人のおしゃれ手帖」特別編集年間100万円!がんばらなくても貯まるお金の習慣」・「InRed特別編集シングル生活を最高に楽しむ!お金と上手に暮らす本」(宝島社)など多数。
ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなど多くの資格を持つ。
公式HP「らくらく節約生活。」:http://www.maruyama-harumi.com
コメント
「節約疲れ」に、収入を増やす「ちょい足し」で家計に余裕を
「節約疲れ」という言葉は、以前から使われていましたが、ここにきて再び注目されています。多くの生活者は、手取り収入が思うように増えない中、4月には4,225品目・10月には3,000品目以上の値上げが予定されています。 このように、物価高による出費が増え続けている中で、常にお金の不安がつきまとい、日々コストを意識したやりくりに頭を悩ませ、生活を楽しむことができない状態が続くことで、やりくりに張り合いが出ないなどの「節約疲れ」を感じている人が約7割に増えています。
お金を増やすには、「節約をする」「収入を増やす」「資産運用をする」の3つが考えられ、これらをバランス良く組み合わせることが理想的とされています。
今回の調査では、「月に3万円以内」の副収入を希望する人が約6割(58%)いることが分かりました。また、節約以外で今後やってみたい家計対策として、スキマバイトが最も多い(43%)回答という結果からも、空いた時間に、手軽に、そして確実にお金になる手段を通じて、生活に余裕を持たせたいと考えている人が多いこともうかがえます。また、2025年は年収の壁の見直しによって、扶養の範囲内で働ける上限が増えたことも、これらの動機づけになったと考えることもできます。
「節約疲れ」「年収の壁の見直し」などの要因から、ちょっとした空き時間を活用して、無理なく確実に家計に貢献できるスキマバイトのサービスに注目が集まっていると言えるでしょう。
■スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」について
「メルカリ ハロ」は、「だれでも、すぐに、かんたんに」働くことができる、スキマバイトサービスです。面接・履歴書不要で最短1時間から、コンビニや飲食店、倉庫やレジャー施設など全国約15万店舗(※4)のさまざまな働き先でのスキマバイトが可能です。2024年3月に提供を開始し、サービス開始から約1年3ヶ月で登録者数1,200万人を突破(※1)し、スキマバイト初心者が半数以上を占めています。未経験者でも応募・勤務できる求人が約8割で、1回あたり3〜5時間の勤務時間の求人が多いため、初心者でも「脱・節約術」の手段としてすぐ簡単に始めやすいスキマバイトサービスです。
※4: 「メルカリ ハロ」の申し込みに同意した店舗の累計(2025年1月末時点)
メルカリは今後も「メルカリ ハロ」を通じて、「働く」をより気軽なものにすることで、それぞれの好きなことや、やりたいことの実現を後押ししてまいります。