ジンジブ
鹿島朝日高等学校(以下、鹿島朝日)と株式会社ジンジブ(以下、ジンジブ)、そして一般社団法人HASSYADAI social(以下、ハッシャダイソーシャル)は、通信制高校の若者の「進路未決定」という課題解決のため、進路支援プロジェクト「ミライステップ」を鹿島朝日の生徒向けに9月から開始します。
また8月27日にプロジェクト説明会を開催いたします。

<進路支援プロジェクト「ミライステップ」とは>
鹿島朝日の進路支援プロジェクト「ミライステップ」は、若者一人ひとりのキャリアの状況に合わせて「スキル」と「マインド」の両面から手厚くサポートする取り組みです。ジンジブとハッシャダイソーシャルのそれぞれが専門性を持ち寄り、通信制高校ならではの課題を乗り越え、高校生が主体的に未来のキャリアを描く力を後押しします。
■「ミライステップ」を立ち上げた背景
近年、通信制高校は「多様な学びの選択肢」として生徒数が増加しています。一方で、保護者や若者が求めるものが「高卒資格の取得」だけではなく「手厚い進路サポート」へと変化する中、進路支援の体制はまだ十分とは言えないのが現状です。
鹿島朝日では直営や、提携する学習等支援施設(一般的に「サポート校」と呼ばれる)を通じて、若者一人ひとりに寄り添った学習・生活・メンタル面のサポートを提供しています。しかし、施設に足を運ぶ機会が少ない若者も多く、対面でのコミュニケーションが不足しがちです。また、若者が持つ背景や悩みが多様化していること、サポート体制のノウハウやマンパワーが足りないことで、結果として進路未決定のまま卒業を迎えてしまうケースも少なくありません。
この「進路未決定」という状態が、その後の人生に深刻な影響を及ぼすことが、調査でも明らかになっています。通信制高校の卒業生を対象とした調査(※「新しい学校の会」調査 別添記載)では、卒業時に進路未定だった若者の多くが、卒業後も「何もしていない」状態が固定化してしまう傾向にあることが示されています。
この現状を深く憂慮し、教育者と支援企業が連携することで、すべての若者が自分の未来を主体的に切りひらけるよう、学校としての支援のあり方を見直す中で生まれたのが、この度の進路支援プロジェクト「ミライステップ」です。
鹿島朝日に通う、進路がまだ定まっていない高校生を対象に、それぞれのステップに合わせた支援を行います。
<未来の進路支援プロジェクト「ミライステップ」詳細について>
「ミライステップ」では、生徒の状況や希望に合わせて2つのコースを用意しました。
■【就職コース】 ジンジブにて担当
すぐにでも就職活動を始めたい若者を対象に、内定獲得までを徹底的にサポートします。
社会人としてのマインドセットから、履歴書の書き方、面接指導まで、高卒就職支援のプロがマンツーマンで伴走します。希望者は企業でのインターンシップに参加することも可能です。
■【就職準備コース】 ハッシャダイソーシャルにて担当
「そもそも自分が何をしたいかわからない」「就職に対して漠然とした不安がある」といった、進路に対するマインドセットが必要な若者向けのコースです。
2ヶ月間にわたるワークショップや個別面談を通して、自己肯定感を高め、若者自らが主体的にキャリアを描く力を育みます。その後、就職を希望する若者は「就職コース」へ、進学を希望する若者は「進学コース」へと移行します。

■ミライステップに込めた思い
「ミライステップ」というプロジェクト名には、通信制高校が果たすべき「若者の未来への責任」という強い思いが込められています。在学中の若者が、希望に満ちた未来の自分と出会うための「橋渡し役(ステップ)」となること、そして、ゆくゆくは日本の「未来を担う人材を育てるステップ」につながると信じて名づけました。
■今後の展望
今年度は、卒業年度の生徒に向けたサポートプログラムとして運営いたします。今後は、卒業生や早期離職者を含めてより強固な進路サポート体制を構築してまいります。また、この「ミライステップ」を他の通信制高校でも展開を行うことで、通信制高校全体の進路確定率向上にも貢献していきたいと考えています。
<オンライン説明会 開催について>
本プロジェクトの全容や詳細についてご説明するオンライン説明会を下記のとおり開催いたします。通信制高校の未来についてともに語り合えることを心より願っております。※生徒向け説明会(ガイダンス)は後日開催いたします。
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日時: 2025年8月27日(水)11:00~12:00
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参加対象:鹿島朝日関係者 ※保護者、報道機関にもご参加いただけます。
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お問い合わせ:鹿島朝日東京事務局 担当:三澤、徳弘
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メール:k.misawa@kashima-asahi.ac.jp
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電話番号: 03-6709-9266
<プロジェクト責任者のコメント>
鹿島朝日高等学校 キャリアサポートセンター長 三澤 和馬

鹿島朝日高等学校は、生徒一人ひとりの確実な進路実現を支援するため、新しい進路支援システム「ミライステップ」を導入しました。これは、株式会社ジンジブ様、および一般社団法人HASSYADAI. social様の協力により開発されました。
多様化する社会で生徒が自身の将来を明確にできるよう、「ミライステップ」は、生徒の適性や興味、目標を多角的に分析し、最適な進路選択をサポートします。これにより、生徒は進学や就職に必要な知識・スキルを効率的に習得できます。本校は、本システムを通じて、生徒たちが自信を持ってミライへのステップを踏み出せるよう全力で支援してまいります。
株式会社ジンジブ キャリア教育開発部 取締役 星野 圭美

この度、鹿島朝日高等学校様、そしてハッシャダイソーシャル様と共に、この進路支援プロジェクト「ミライステップ」を立ち上げることができ、大変光栄に思います。
近年、通信制高校を選ぶ生徒は増加しており、それぞれの生徒が持つ個性や可能性は計り知れません。しかし一方で、進路選択に悩みを抱える生徒が多いとも言われています。私たちジンジブは、これまで培ってきた高卒採用支援・高卒就職支援のノウハウを活かし、生徒一人ひとりの個性に合わせたサポートで、自信を持って社会へ踏み出せるよう伴走してまいります。
「ミライステップ」が、通信制高校の生徒にとって、未来への一歩を踏み出す力強いきっかけとなることを心から願っています。
一般社団法人HASSYADAI social スクール事業部 森本 瑛

鹿島朝日高等学校様との連携は今年で5年目となります。
これまで「お仕事図鑑」や「ハローライフ」を通じて、若者が進路決定へ向かうためのマインドセットに伴走してきました。
新たに始まる「ミライステップ」では、ワークショップやマインドセット研修、個別面談を組み合わせ、スキルとマインドの両面からさらなる伴走を行います。
一人でも多くの若者が自分の人生を自分で選び、前向きに一歩踏み出すことができるように、ジンジブ様と共に、鹿島朝日の若者の主体的な進路選択を全力で後押ししてまいります。
※補足データについて
通信制高校を卒業する際、進路が未定のまま卒業を迎える若者は少なくありません。この「進路未定」が、その後の人生への影響について、通信制高校の卒業生を対象とした調査によると、2022年卒業時に進路未定だった若者の41.9%が、卒業2年後も「何もしていない」状態にあることが明らかになっています。さらに、そのうちの59.2%が、その後も同様の状態が続いています。この結果は、2017年度卒業の若者 生徒においても同様の傾向が見えました。(※「新しい学校の会 第4回通信制高校卒業生アンケート調査」表1)

この調査結果から、一度「何もしていない」状態に陥ると、そこから抜け出すことが非常に困難になるという現実を示唆しています。高校生の進路決定は、単に進学や就職先を決めるだけでなく、その後の人生を主体的に生きるための大きな「経験」であり、この機会を逃してしまうことが、将来にわたる「何もしていない状態」を固定化させてしまう要因と考えられます。
「ミライステップ」は、この課題を解決するために立ち上げました。
※出典:新しい学校の会「第4回通信制高校卒業生アンケート調査」https://manabilink.co.jp/news/detail_211.html
調査概要:新しい学校の会加盟する通信制高校11校の①2017年度卒業生(卒業7年後)②2022年度卒業生(卒業2年後)
有効回答数: 4,123人(①1,209人②2,914人)
調査期間: 2024年10月中旬~2025年1月中旬
調査方法: Web調査および電話ヒアリング調査
<「ミライステップ」支援団体お問い合わせ先>
株式会社ジンジブ キャリア教育開発部
お問い合わせフォーム: https://share.hsforms.com/1fIDvU6W3QNGKlBLgbhFqMAc7eqs
一般社団法人HASSYADAI social スクール事業部
お問い合わせフォーム:https://social.hassyadai.com/contact
<団体概要について>
■鹿島朝日高等学校について
岡山県の自然豊かな山間にある鹿島朝日高等学校は、2016年に開校しました。同じ法人内には、国際バカロレアMYP・DP認定校である朝日塾中等教育学校があります。また、茨城県の鹿島学園高等学校、神奈川県の鹿島山北高等学校とは姉妹校提携を結んでおり、これら「カシマ教育グループ」全体では、全国に12,000人の生徒が在籍しています。
建学の精神「個性を伸ばすハイレベルの教育」に基づき、教育目標である「自分らしく社会に貢献できる人材の育成」を目指しています。全国406か所にある学習等支援施設と連携し、生徒一人ひとりの学びをサポートしています。

法人名:学校法人 みつ朝日学園
代表:理事長 大森 伸一 学校長 玉井 康宏
本校所在地:〒709-2136 岡山県岡山市北区御津紙工2590
設立年度:2016年
募集エリア:全国47都道府県・海外
HP: https://www.kg-school.net/asahi/
■ 株式会社ジンジブについて
ジンジブは「高卒」の若者のための社会課題解決企業です。同じく“高卒社長”である佐々木満秀が、「夢は、18才から始まる。」をスローガンに掲げて事業をはじめました。高校生が自分で求人情報を探せる「ジョブドラフトNavi」をはじめ、職業体験イベントやキャリア教育授業など高校生が “働きたい”と思える会社に出会うきっかけをつくるサービスを提供しています。

社名:株式会社ジンジブ
代表:代表取締役社長 佐々木 満秀(ささき みつひで)
本社所在地:大阪府大阪市中央区南本町2-6-12 サンマリオンタワー14階
拠点:大阪本社・東京・福岡・名古屋・仙台・広島・新潟・岡山・熊本・静岡
設立:2015年3月23日(グループ創業1998年9月1日)
株式情報:東京証券取引所 グロース市場(証券コード:142A)
■一般社団法人HASSYADAI socialについて
一般社団法人HASSYADAI socialは、「Choose Your Life! それでもなお、人生は選べる。」をスローガンに掲げ、1人でも多くの若者がどのような環境からでも自分の人生を自分で選択できる社会を目指して活動をしています。
これまでに全国の高校や少年院、児童養護施設と連携したキャリア支援プログラムを600箇所以上で実施してまいりました。また、トヨタ自動車と共同で実施する高校生年代の若者向けプログラム「project:ZENKAI」や、若年層の詐欺被害を未然に防ぐための「『騙されない為の教科書』プロジェクト」、18歳の節目をお祝いする「CHOOSE YOUR LIFE FES #18歳の成人式(https://choose-your-life-fes.jp/ )」などの取り組みも行っています。

代表:勝山 恵一・三浦 宗一郎
本社:東京都港区六本木3丁目2-1 住友不動産六本木グランドタワー24階