Visual Bank株式会社
〜GENIAC採択企業・Visual Bank、国内最大規模のAI研究開発支援プログラムを始動〜

Visual Bank株式会社(東京都渋谷区、代表取締役CEO 永井真之、以下「Visual Bank」)は、傘下の株式会社アマナイメージズを通じて提供するAI学習用データソリューション『Qlean Dataset(キュリン データセット)』において、アカデミアでの活用(AI研究開発用途)を対象とし、データセットを無償提供するプログラム「Qlean Dataset アカデミア支援プログラム」を開始いたします。
「Qlean Dataset アカデミア支援プログラム」では、Qlean Datasetが保有する権利クリアランスを行った研究開発へ利用可能なオリジナルデータセット「データレシピ」より、音声・画像・動画などの多様なデータ種別の全80種類、50万点以上の学習素材を研究開発用途に限り、期間限定で無償提供いたします。
なお、本取り組みは、音声・画像・動画といった多様な形式の学習データを、研究用途に限定して網羅的かつ権利クリアランス済みの状態で無償提供するという点において、国内最大規模の試みとなります。
AI研究者や開発者が安全かつ効率的に高品質なデータを活用できる環境を整えることで、日本国内のAI技術の発展と研究の加速に寄与することを目的としています。
■「Qlean Dataset アカデミア支援プログラム」開始の背景
近年、生成AIの著しい進化をはじめ、画像認識・音声認識・自然言語処理など、AI技術は幅広い分野で高度化が進み、その応用領域は、製造・医療・教育・行政など、社会課題の解決を担う分野へと急速に拡大しています。
こうしたAI技術の発展を支えているのが、「高品質な学習用データ」です。モデルの精度や汎用性は、どのようなデータを学習に用いるかによって大きく左右されるため、研究開発の現場では、研究目的に合致した多様かつ信頼性の高いデータセットの整備が不可欠となっています。
しかしながら、実際の現場においては、十分なデータを独自に収集・構築するには膨大な時間とコストを要するうえ、著作権や肖像権、利用許諾に関する法的リスクへの対処も求められます。特にスタートアップ企業、中小規模の事業者、アカデミアなどの研究機関では、限られた人員や慢性的な予算不足により、こうした高品質なデータへのアクセスが技術開発の大きな障壁となっているのが現状です。
Visual Bankは、このような構造的課題に正面から向き合い、傘下の株式会社アマナイメージズを通じて、権利クリアランスを徹底したAI学習用データソリューション「Qlean Dataset(キュリン データセット)」を展開してまいりました。同サービスでは、画像・音声・動画・3D・テキストといった多種多様なデータを対象に、安心して研究・開発にご活用いただける環境を提供しています。
さらにVisual Bankは、経済産業省およびNEDOが推進する「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」において、データ・生成AI利活用実証事業者として採択されており、国内の安全性・信頼性を兼ね備えたデータ流通の推進にも貢献を目指しています。
こうした背景を受けて、このたび開始する「Qlean Dataset アカデミア支援プログラム」では、研究開発用途に限定し、Qlean Datasetが保有する80種類50万点以上の多様なデータセットを、期間限定で無償提供いたします。
本プログラムを通じて、研究現場における“高品質データへのアクセス”という根本的課題の解消を図り、日本におけるAI技術開発の加速と競争力の強化を支援してまいります。
■今後の展望
Visual Bankでは、今回の「Qlean Dataset アカデミア支援プログラム」を出発点に、AI研究開発の現場が直面する本質的な課題に対し、持続的かつ実効性のある支援を展開してまいります。
なかでも、研究初期の段階で十分な学習データが確保できず、研究そのものが進まないまま社会実装に至らないという構造的な課題は、AI技術の発展と普及を妨げる大きな障壁となっています。
Visual Bankはこの課題に真正面から向き合い、研究者が必要なタイミングで、安全かつ信頼性の高いデータにアクセスできる環境の整備を進めてまいります。
今後は、提供データのさらなる多様化や拡充に加え、特定領域に特化した専門性の高い「データレシピ」の開発、事前に加工・整備されたデータの提供、さらにはメタデータやアノテーションの品質向上にも取り組む予定です。こうした施策を通じて、研究現場のニーズにきめ細かく応える体制を強化してまいります。
加えて、国内外の大学・研究機関・スタートアップとの連携を深め、オープンかつ実践的な研究環境の構築を図るとともに、産学官の協働による社会実装の加速を目指します。
■代表取締役CEO 永井 真之 コメント
「現在、AI技術の社会実装に向けた取り組みが国内外で加速する一方で、研究開発の初期段階における“質の高い学習データの不足”は、依然として大きなボトルネックとなっています。特に、限られたリソースで研究を進めるアカデミアにおいては、データへのアクセス環境の不備が、技術そのものの進化を妨げている現状があります。
私たちは、こうした課題に対して実効性のある解決策を提供すべく、今回の『Qlean Dataset アカデミア支援プログラム』を立ち上げました。この取り組みが、日本の最先端の研究活動の一助となることを期待しています。
今後もVisual Bankは、“データの力”を社会に還元し、日本のAI技術が安心・安全に進化していくための基盤づくりに貢献してまいります。」

■プログラム概要
-
概要:Qlean Datasetのデータセット「データレシピ」より、全80種類以上のデータを無償提供。
-
募集期間:2025年8月22日〜 ※提供枠の上限に達し次第、予告なく募集を締め切る場合があります。
-
対象:大学・研究機関、研究部門を有する企業、非営利の技術開発チーム等
■ご利用条件
研究開発用途に限定されること(商用利用に繋がらないこと)
※ご利用の際は、本プログラムの利用規約、データ提供の基本約款へのご同意が必要となります。
『Qlean Dateset』の「データレシピ」について
『Qlean Dataset』は、Visual Bank傘下の株式会社アマナイメージズが提供する、AI学習用の高品質・権利処理済データセットソリューションです。
その中核となる「データレシピ」は、あらゆるAI開発のニーズに対応したオリジナル構成のデータ群であり、用途・精度・納期に応じて柔軟に選定・組み合わせが可能です。
千葉ロッテマリーンズ、東洋経済新報社をはじめとしたパートナー企業や、国内外の研究者との協働、新規収録体制により、ラインナップは日々拡充されています。




『Qlean Dataset』の詳細はこちら
▶ https://qleandataset.visual-bank.co.jp/
『Qlean Dataset』の提供するデータセットの特徴
-
研究開発、商用利用に対応
Qlean Datasetの提供するデータセットは、データ取得およびAI開発への利用に関する同意書を「すべての被写体」から取得しており、各国のプライバシーポリシー等にも対応しているため安心して研究・商用利用いただくことが可能です。
-
「データレシピ」からデータセットを提供するため、スピーディーかつROIを最大化
データレシピというQlean Dataset独自の提供形態を取ることにより、初期投資を抑えたデータ調達を行っていただくことが可能です。
-
「データレシピ」のラインナップにないデータセットは、個別要件に従った作成・構築も可能
独自性の高いデータについても『Qlean Dataset』のケイパビリティを活用し、個別最適化された要件のデータセットをご提供可能です。
Qlean Dataset お問い合わせフォーム:https://qleandataset.visual-bank.co.jp/contact
Qlean Dataset サービス:https://qleandataset.visual-bank.co.jp/
Visual Bank株式会社
AI開発力を最大化する次世代型データインフラを構築・提供するスタートアップ企業として、「あらゆるデータの可能性を解き放つ」をミッションに掲げ事業活動を展開。漫画家の「もっと描きたい!」をサポートするAI補助ツールを提供する『THE PEN』の他、AI学習用データソリューション『Qlean Dataset(キュリンデータセット)』を提供する株式会社アマナイメージズを100%子会社に持つ。
また、Visual Bankは国の研究開発プログラム「GENIAC」にも採択され、社会実装に向けた取り組みを加速させています。
代表取締役CEO:永井 真之
所在地:〒102-0083 東京都千代田区麹町5-3-23 日テレ四谷ビル WeWork
Visual Bank企業URL:https://visual-bank.co.jp/
アマナイメージズ企業URL: https://amanaimages.com/about/