MSCジャパン
~受賞事業者は、イオン、ニッスイ、日本マクドナルド、日本生活協同組合連合会・コープデリ生活協同組合連合会、オリックス・ホテルマネジメント~
持続可能な漁業を推進するMSCジャパンは、MSC「海のエコラベル」付き水産物の普及に貢献いただいた事業者を表彰する「MSCジャパン・アワード 2025」の授賞式を、8月21日(木)に東京ビッグサイトで開催しました。


2007年のMSCジャパン設立以来、日本国内でMSC「海のエコラベル」付き水産物の重量は増加傾向にあります。2024年度に販売されたMSCラベル付き消費者向け製品の重量は2万トンを超え、スーパーやコンビニ、レストランなど身近なところで購入・注文できるようになりました。「MSCジャパン・アワード」は、MSCラベル付き水産物を国内に広めることに貢献いただいた事業者を称えるための賞として昨年開設されました。
「MSCジャパン・アワード 2025」では、昨年に引き続き消費者向けMSCラベル付き製品の前年度の販売重量の実績に基づいて決定する小売部門、メーカー部門、フードサービス部門の3つのカテゴリーに加え、コミュニケーション部門および特別賞を新たに開設しました。小売部門はイオン株式会社、メーカー部門は株式会社ニッスイ、フードサービス部門は日本マクドナルド株式会社が受賞。MSCラベル付き水産物を消費者により知っていただくお取り組みに関するコミュニケーション部門は日本生活協同組合連合会・コープデリ生活協同組合連合会が、特別賞は日本で初めて宿泊施設運営会社としてMSC CoC認証を取得し国内複数の施設でMSCラベル付き水産物の普及に貢献いただいたオリックス・ホテルマネジメント株式会社が受賞しました。
授賞式では、MSCアジア太平洋地域ディレクターのパトリック・カレオより、リサイクルガラスを使用した特製トロフィーの授与後、受賞事業者にプレゼンテーションをしていただきました。イオンからはイオンリテール株式会社の岸岡清和氏が、2006年に初めてMSCラベル付き製品を販売して以降の取り組みや、たらこ・明太子等の主力製品についての紹介がありました。ニッスイの西昭彦氏は、「ニッスイグループ取り扱い水産物の資源状態調査」に基づく取り組みの結果、MSC認証の魚種数が大幅に増えたことなどを説明しました。日本生活協同組合連合会の松本哲氏は、MSCラベルについて会員生協と連携してコミュニケーションに取り組み、認知度が毎年向上していることに触れました。コープデリ生活協同組合連合会の家近路子氏は、毎週100万部を発行している組合員向けのカタログで、年に4回ほどMSCラベル付き製品を表紙で取り上げている旨を紹介しました。オリックス・ホテルマネジメントの千葉陽二郎氏は、同社のサステナビリティ推進におけるテーマの1つである「環境へのおもいやり」に則り、直営12か所のホテル・旅館においてMSCラベル付き水産物を取り扱っており、今後も本取り組みを先導する宿泊事業者として、業界全体のサステナビリティ推進にも貢献していきたいと述べました。
「MSCジャパン・アワード 2025」授賞式概要
■日時:2025年8月21日(木)14時~15時15分
■会場:東京ビッグサイト 会議棟1階101会議室 (東京都江東区有明3-11-1)
■内容:・MSCからのご挨拶・動向などの説明、各部門の受賞事業者の発表
・受賞事業者によるプレゼンテーション
小売部門: イオンリテール株式会社 食品本部 水産商品部 部長 岸岡清和氏
メーカー部門: 株式会社ニッスイ サステナビリティ推進部 部長 西昭彦氏
コミュニケーション部門:
日本生活協同組合連合会 ブランド戦略本部 サステナビリティ戦略室 松本哲氏
コープデリ生活協同組合連合会 宅配誌面・EC編集部 部長 家近路子氏
特別賞:オリックス・ホテルマネジメント株式会社 営業本部 施設運営部 部長 千葉陽二郎氏
・記念撮影

MSC(海洋管理協議会)について
将来の世代まで水産資源を残していくために、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際的な非営利団体です。本部をロンドンとし1997年に設立され、現在は25カ国に事務所を置き世界中で活動しています。MSCジャパンは2007年に設立。MSC「海のエコラベル」の付いた製品は、2023年度には世界約70カ国で20,000品目以上、日本では約700品目が販売されました。国内ではイオングループ、生協・コープ、セブン&アイグループ、マクドナルドなどで購入できます。
持続可能で適切に管理された漁業のためのMSC漁業認証規格は世界で広く認知されており、最新の科学的根拠に基づき策定されたものです。FAO(国連食糧農業機関)とISEAL(国際社会環境認定表示連合)双方の要求事項を満たした世界で唯一の漁業認証プログラムでもあります。漁業がこの規格を満たすためには、(1)水産資源が持続可能なレベルにあり、(2)漁業による環境への負荷が最小限に抑えられており、(3)長期的な持続可能性を確実なものにする管理システムが機能していることを、第三者審査機関による審査を通じて実証することが求められます。
詳しくはMSCウェブサイトをご覧ください:https://www.msc.org/jp
MSC「海のエコラベル」について
MSCの厳格な認証規格に適合した持続可能な漁業で獲られた水産物にのみ認められる証、それがMSC「海のエコラベル」です。
