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【もりおか歴史文化館】企画展「金山を開発せよ -「大槌金沢金山之図」制作に迫る-」開催(開催中~10/26)

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株式会社乃村工藝社 施設運営事業

盛岡藩の金山開発プロジェクト!

 当館には、江戸時代に産金を誇った金沢金山(岩手県大槌町)を描いた12mに及ぶ長大な絵巻が残されています。絵巻には、金の採掘から製錬に至るまでの一連の作業が詳細に描かれており、江戸時代の鉱山技術や金山で生き生きと働く人々の様子を知ることができる貴重な資料です。金沢金山の様子を描いた絵巻は、当館本も含め7点確認されていますが、制作者・制作年代、またなぜ同様の絵巻が複数制作されたのか詳細は分かっていません。

 江戸時代前期に発見された金沢金山は、江戸時代後期に再開発が見込まれると、江戸幕府役人が何度も調査に訪れ、これを契機に盛岡藩は金沢金山をはじめとする金山の開発プロジェクトを立ち上げます。しかし、良質な鉱脈発見への苦闘、江戸幕府から開発資金を獲得するための交渉など多くの困難が立ちはだかりました。

 本展では、金山開発の実務を担った一人の盛岡藩士が記した日記などから、金山開発の経過やそれに挑んだ人々の様子を読み解き、「大槌金沢金山之図」の制作者・制作年代・制作背景を探ります。そこには、なぜ金山開発が行われたのか、盛岡藩における金山開発の意味が浮かび上がるはずです。

目次

【展示内容】

■第1章 盛岡藩と金山

江戸時代初期の盛岡藩における金山の様子を示す資料、鉱山内の掟や年中行事に関わる資料をご紹介しています。

金鉱石、砂金、元文一分判金、万延小判金
南部利直宛浅野幸長書状/慶長15年(1610)
山法之事写/江戸時代後期

■第2章 盛岡藩の金山開発プロジェクト

江戸時代初期に盛岡藩の経済を潤していた金山は、江戸時代前期には枯渇してしまいます。

再び盛岡藩が金山開発に取り組むことになるのは、江戸時代後期。天保9年(1838)に盛岡藩内の金山調査のために江戸幕府の役人が派遣され、調査の結果、幕府役人の監督のもとに藩内の5つの金山(白根・真金山・洞ヶ沢・橋野・金沢)の開発を行うことが認められます。盛岡藩はプロジェクトチームを立ち上げ、江戸幕府から資金援助を受けて本格的に開発を進めていきますが・・・。

実際に金山開発に挑んだ人々の仕事の記録から、その足跡を辿ります。

第2章 盛岡藩の金山開発プロジェクト 展示情景(一部)

■第3章「大槌金沢金山之図」を読む

本展のメイン資料となる「大槌金沢金山之図」(※全長12m)

金の採掘から製錬にいたる作業工程が彩色で描かれた絵巻で、江戸時代の鉱山技術とともに金山で生き生きと働く人々の様子を知ることができる貴重な資料です。

金沢金山を描いた絵巻は当館本を含めて現在7点確認されていますが、制作者や制作年代、またなぜ同様の絵巻が複数制作されたのかは不明とされていました。本展では7点の絵巻の内の3点(もりおか歴史文化館蔵・岩手県立博物館蔵・岩手大学図書館蔵)、パネル化した資料1点(東京大学工学・情報理工学部図書館工3号館図書室蔵)を公開。見比べ、どのような違い、共通点があるか見ていきましょう。

第3章 「大槌金沢金山之図」を読む 展示情景(一部)
カッチャビ:坑道内で使用した金鉱石を集める道具(盛岡市中央公民館蔵)
ユリ板:砂金を漉し取る板

■第4章 なぜ絵巻は制作されたのか -金山開発プロジェクトの先に

金山開発の実務を担った一人である盛岡藩士 奈良宮司の日記から、「大槌金沢金山之図」が制作された目的を追求していきます。また、終了した金山開発プロジェクトが与えたその後の影響とは?改めて本プロジェクトの重要性を考えます。

第4章 なぜ絵巻は制作されたのか 展示情景(一部)

<関連イベント>

①ギャラリートーク

[内容]担当学芸員による展示資料解説

[日時]2025年8月23日(土)13:30~14:30

[会場]当館2階企画展示室

[備考]当日自由参加(要入場料)

②企画展案内所

[内容]担当学芸員が企画展に関する質問等にお答えします(※お一人10分程度)

[日時]2025年9月21日(日)11:00~12:00/14:00~15:00

[会場]当館2階企画展示室入口付近

[備考]当日自由参加

③れきぶん講座「盛岡藩士 奈良宮司と金沢金山」

[内容]展示で紹介しきれなかった金山開発の実務担当者である奈良宮司の苦闘をお話しします。

[講師]担当学芸員

[日時]2025年10月18日(土)13:30~15:30

[会場]当館1階研修室

[定員]30名 ※事前申し込み制(往復はがきor応募フォーム)

[締切]2025年9月26日(金)必着

[参加費]無料

③日曜日限定イベント「金山を探索せよ」

[内容]「大槌金沢金山之図」の写真で作成した缶バッジ(全12種類)をプレゼントします(お一人1日1個)。缶バッジの絵柄が絵巻のどこに描かれているか探してみましょう。

[日時]会期(8/9~10/26)中の日曜日 10:00~12:00/14:00~16:00

[会場]当館2階企画展示室

[備考]当日自由参加(要入場料)

企画展「金山を開発せよ -「大槌金沢金山之図」制作に迫る-」

【展示期間】2025年8月9日(土)~10月26日(日)

      ※休館日:8月19日(火)、9月17日(水)、10月21日(火)

      ※会期の前半(8/9~9/16)・後半(9/17~10/26)で「大槌金沢金山之図」の

       場面替えを行います

【展示会場】2階企画展示室

【開館時間】9:00~19:00(※入場受付は18:30まで) 

【観覧料】一般300円、高校生200円、小・中学生100円、団体(20人以上)は各2割引

     ※2階歴史常設展示室にもご入場いただけます

【主 催】もりおか歴史文化館活性化グループ

【問合せ】もりおか歴史文化館 TEL:019-681-2100 FAX:019-652-5296
     もりおか歴史文化館公式ホームページはこちら ( https://www.morireki.jp )

もりおか歴史文化館

もりおか歴史文化館

もりおか・城と城下町フィールドミュージアム
盛岡城跡公園の一角にある町なかミュージアム。1階は無料で、盛岡を代表する祭りや旬の観光情報を紹介。2階展示室(有料)では盛岡藩の歴史や藩主南部家に関わる資料を展示しています。

所在地  〒020-0023 岩手県盛岡市内丸1-50
電話番号 019-681-2100
URL   https://www.morireki.jp

もりおか歴史文化館は、もりおか歴史文化館活性化グループ(株式会社乃村工藝社、公益財団法人盛岡観光コンベンション協会)が指定管理者として運営しています。

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年8月22日 12時38分)

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