株式会社サイバーコア
現状分析と行動変容アドバイスをAIが作成、プロファイル作成時間を80%以上削減
株式会社サイバーコア(本社:岩手県盛岡市 代表取締役:玉木 由浩、以降「サイバーコア」)はこのたび、ジャパンラーニング株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:加来 勝正、以降「ジャパンラーニング」)が提供する、EQ(Emotional Intelligence)検査結果の評価プロファイリングを自動作成するシステムを開発、2025年8月より提供を開始いたしましたことをお知らせいたします。
◆JapanEQとは
EQ(Emotional Intelligence)とは、心の知能指数とも呼ばれ、「自分の感情を的確に把握し、その場に応じた適切な行動をとるために自分の心を調整する能力」であり、ビジネスパフォーマンスと強い相関があります。また、EQは、後天的に育成される能力であり、教育やトレーニングにより高められるスキルです。
ジャパンラーニングは、約30年間にわたるビジネスパーソン向け研修を通じて、EQと業績との関係、EQを高める行動変容などの知識データを蓄積してまいりました。EQ診断サービス「JapanEQ」は2016年より提供を開始し、受験者数は、ビジネスパーソンを中心に累計50万人に達しています。

◆JapanEQプロファイル生成AI サービス概要
これまでは弊社認定の有資格者「JapanEQコーチ」が、独自のノウハウと経験則から、分析レポートを作成、提供してまいりましたが、今後は、生成AIを活用したプロファイリングおよびレポートを提供すべく、サイバーコアが共同開発を進めてまいりました。
今回開発したシステムは、ジャパンラーニングが有する分析知識や行動変容アドバイス手法をデータベース上に蓄積し、それらの知識を元にしたRAG(Retrieval Augmented Generation:検索拡張生成)によって、生成AIがJapanEQコーチと同等のプロファイリング・レポートを自動で出力します。AIプロファイリング・レポートは、被験者ごとに約10ページ(A4サイズ)のレポートを出力します。
これまで、JapanEQコーチによるプロファイリングレポート作成には1被験者ごとに20〜30分程度がかかっておりましたが、このほど開発した生成AIを用いたプロファイリングサービスは5分で作成が終了し、被験者へのスピーディなフィードバックを可能にしました。
◆生成AIを活用し、データを「つかえる化」
サイバーコアは創業以来、画像解析アルゴリズムを強みとした産業用AIソリューションを多く手掛けてまいりました。近年、LLM(大規模言語モデル)の目覚ましい発展により、サイバーコアが得意とする「みえる化」「わかる化」によって獲得したデータを「つかえる化」するニーズを多くいただいております。生成AIを活用したデータ要約配信システムの開発も進めております。
画像AIにとどまらず、お客様が蓄積してきたデータを「つかえる」ようにすべく、技術の研鑽を進めてまいります。
◇ジャパンラーニング株式会社について
ジャパンラーニング株式会社は、日本で初めて「EQ理論」を企業教育コンテンツとして導入し、1996年の創業以来1000社50万名を超えるビジネスパーソンのパフォーマンスを高める伴走型の人材教育サービスを提供してきました。経営の根幹は「人」であると考え、社員一人ひとりが自ら考えて行動する仕組みづくりを、教育によって実現していきます。
https://www.japan-learning.co.jp
◇株式会社サイバーコアについて
2007年の創業以来、画像AI技術の開発に特化し鮮明化や軽量化などの独自技術を確立。セキュリティ、リテール、公共交通(鉄道等)、FA(ファクトリーオートメーション)、自動車など、様々な業界・分野で独自技術を納入してまいりました。CVPR*1で行われた2021年及び2022年のAI国際コンペティションで部門優勝、NIST*2が実施した顔認証技術のベンチマークテストでも2022年にカテゴリで世界9位、日本企業中1位、その他論文サイトでReID技術*3で世界1位にランクインするなど、その技術力の高さは世界的に認められております。また、AIだけでなくHI(ハードウェア組み込み)技術およびSI(システム連携)技術をかけあわせるAIソリューションプロバイダです。電気興業株式会社(DKK)グループ。
https://www.cybercore.co.jp/jp/
*1 コンピュータービジョンに関する世界最大級のカンファレンス
*2 米国国立標準技術研究所
*3 再認識(Re Identification)技術。異なるカメラや、一度画角から消失した同一の物体や人物を再認識する技術