三菱電機株式会社
人が不在時の効率的な運転で消費電力量削減率を引き上げ、連続で長時間使用するライフスタイルに対応

三菱電機株式会社は、ルームエアコン「霧ヶ峰」の新製品として、運転時に人の不在を検知した際に行う節電運転において、独自アルゴリズムを改良することで、不在時における消費電力量削減率を約18.9%(※1)まで引き上げ、連続で長時間運転使用するライフスタイルに対応した、全4シリーズ、計30機種を10月3日に発売します。また、多様な生活シーンにも配慮し、リモコン操作時の室内機からの受信音を消す「消音モード」を新たに搭載しました。
近年、夏の酷暑による熱中症予防策のひとつとして、政府からはエアコンの適切な使用が呼びかけられています。暑さは日中だけでなく夜間にも及ぶため熱帯夜の日数が増加傾向にあり、就寝時にもエアコンが必要となる日が増えています。このような背景から、昼夜を問わずエアコンを連続で長時間運転するライフスタイルが定着し、生活必需品としての重要性が増していますが、電気料金の高止まりが続く中、長時間のエアコン使用による家計への負担は増加しており、節電への関心が高まっています。そうした中、当社が2024年に実施した調査(※2)では、リビングのエアコンを連続運転する人の割合は、2022年の51.5%から2024年には65.8%に増加しました。また、IoT接続された当社エアコンの運転データの分析では、運転時間のうち約56%は人が不在であったという使用実態も明らかになりました。(※3)
こうした背景から当社は今回、快適性に影響が少ない人の不在時の消費電力量削減に着目し、運転時に赤外線センサー「ムーブアイmirA.I.+」が人の不在を検知した後に行う節電運転において、独自アルゴリズムを改良することで節電効果を高め、不在時における消費電力量削減率を約18.9%(※1)に引き上げました。人が部屋に戻ると、「ムーブアイmirA.I.+」が検知した温冷感に応じて気流を自動調整し、快適な体感温度への迅速な復帰を促します。(※4) これにより、エアコンを連続で長時間運転するライフスタイルに対応した省エネと快適性の両立を実現します。
また、リモコン操作時のエアコン室内機からの受信音を消す「消音モード」を新たに搭載したことで、乳幼児の就寝中や音に敏感なペットがいる環境など、音に配慮が必要な場面でも周囲を気にすることなくエアコンを操作することが可能です。
当社は今後も、強みである「ムーブアイmirA.I.+」によるセンシング技術を活用し、人を中心とする快適性の追求により、多様な暮らしのニーズに対応した生活空間づくりを提案してまいります。
■新製品の特長
1.不在時の消費電力量削減率を引き上げ、連続で長時間使用するライフスタイルに対応
・快適性に影響が少ない人の不在時の消費電力量削減に着目。人の不在を検知すると、約3分後に従来よりも温度補正幅を拡大(※5)し、自動で運転を弱めた節電運転を開始。不在時の消費電力量削減率を約18.9%(※1)まで引き上げ節電性能を向上
・人が部屋に戻ったときには温冷感に応じて気流を自動調整し、快適な体感温度への迅速な復帰(※4)を促すことで、省エネと快適性を両立
・FZシリーズは8年連続、全能力帯で省エネNo.1(※6)を達成
<不在検知における運転制御活用シーン例>

2.リモコン操作時の室内機からの受信音を消す「消音モード」を搭載し、家族の就寝時等も快適に
・リモコン操作時(※7)に室内機からの受信音を消す「消音モード」を新たに搭載することで、乳幼児の就寝中や音に敏感なペットがいる環境など、音に対する配慮が必要な場面でも周囲を気にすることなく静かに操作が可能

■その他の特長
家電統合アプリ「MyMU(マイエムユー)」の機能を拡充し、電気代や電力量の日別確認や比較表示を可能とすることで日々の節電をサポート
・電気代や電力量の月別表示に加え、新たに日別表示にも対応。(※8)日々の電気代や電力量推移の確認、前年同月との比較を可能とし、節電状況を可視化でき日々の節電をサポート
<操作画面イメージ>

■ 発売の概要
【三菱ルームエアコン霧ヶ峰「FZシリーズ」】

【三菱ルームエアコン霧ヶ峰「Zシリーズ」】

【三菱ルームエアコン ズバ暖霧ヶ峰「FDシリーズ」】

【三菱ルームエアコン ズバ暖霧ヶ峰「ZDシリーズ」】

■商標関連

商標 |
「ムーブアイmirA.I.+」 「MyMU」 |
三菱電機株式会社の登録商標 |
■三菱電機グループについて
私たち三菱電機グループは、たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献します。社会・環境を豊かにしながら事業を発展させる「トレード・オン」の活動を加速させ、サステナビリティを実現します。また、デジタル基盤「Serendie®」を活用し、お客様から得られたデータをデジタル空間に集約・分析するとともに、グループ内が強くつながり知恵を出し合うことで、新たな価値を生み出し社会課題の解決に貢献する「循環型 デジタル・エンジニアリング」を推進しています。1921年の創業以来、100年を超える歴史を有し、社会システム、エネルギーシステム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、デジタルイノベーション、半導体・デバイスといった事業を展開しています。世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、2024年度の連結売上高は5 兆5,217 億円でした。詳細は、www.MitsubishiElectric.co.jpをご覧ください。
※1 代表機種:MSZ-ZW4026S。当社環境試験室(14畳)において、「不在」設定時。外気温35℃・外気湿度60%・設定温度28℃で30分間運転した場合の消費電力量比較。体感「入」・「冷房」・風速「自動」設定時。従来制御は13.2%削減。設定なし:190Wh、従来制御:165Wh、新制御:154Wh。使用環境により、効果を発揮できない場合があります。シリーズにより効果は異なります
※2 当社実施の消費者動向調査による。夏場のリビングのエアコンの使い方において、「人がいるいないに関わらず、たえずエアコンを使っている」「部屋に人がいるときは、ずっとエアコンを使っている」と回答した人の割合。2022年度回答数:2,914名の内、1,500名(51.5%)、2024年度回答数:2,556名の内、1,681名(65.8%)
※3 調査期間:2024年6月1日~9月30日。IoT接続の霧ヶ峰FZ・Zシリーズの運転データを分析。停止時人体検知設定された27,122台の平均値。エアコンの総運転時間10.3時間(平均)のうち、人の在室時間4.5時間(平均)、不在時間5.8時間(平均)
※4 A.I.自動運転「不在」設定時
※5 不在検知3~10分後の温度補正値。従来制御0.5℃、新制御1.5℃
※6 国内家庭用エアコン、2019~2026年度モデル4.0~9.0kWの各クラスにおける、FZシリーズ。
2026年度:期間消費電力量 MSZ-FZ4026S:1,022kWh、MSZ-FZ5626S:1,605kWh、MSZ-FZ6326S:1,833kWh、MSZ-FZ7126S:2,202kWh、MSZ-FZ8026S:2,609kWh、MSZ-FZ9026S:3,040kWh。2025年8月25日現在
※7 一部の操作によって室内機から受信音がする場合があります
※8 2025年10月頃アップデート予定。開発中のため、画面イメージが変更になる場合があります
<お客様からのお問い合わせ先>
三菱電機お客様相談センター
TEL 0120-139-365