株式会社SIGNING
ジョン・バージャーは、いかにして「見えない存在」をあぶり出したのか。 言葉と写真が織りなす『第七の男』、その批評的想像力に迫る読書会と、翻訳に携わった2名を招いてのトークセッションを開催。
株式会社SIGNING(サイニング、本社:東京都港区、代表取締役社長:牧 貴洋、以下SIGNING)企画・プロデュースによるソーシャルイシューギャラリー「SIGNAL」では、「新しい豊かさとは?」を考える取り組みとして「シグナル読書会」を開催しています。
SIGNAL読書会#05では、小説家、美術評論家、脚本家、ドキュメンタリー作家など、多彩な顔を持ったジョン・バージャーの不朽の名作『第七の男』の読書会を開催いたします。書籍の日本語翻訳を行ったコンテンツレーベル黒鳥社の若林恵、BABELOの金聖源を招いてのトークセッションもあわせて、参加者を含めた意見交換を行い、東京・虎ノ門を拠点に「新しい豊かさとは?」を考える新たなコミュニティとして、さらに拡大してまいります。

■シグナル読書会とは
社会課題解決の兆しを発信する拠点として、再開発が進む東京・虎ノ門の街に誕生したソーシャルイシューギャラリー「SIGNAL(シグナル)」。虎ノ門のビジネスパーソンが「私たちの経済」について考えるきっかけの場所をつくりたい。何かを求めるだけでなく、自分が持っている何をどのように提供し、共有できるか。知を拡げる読書会で語り合い、それぞれのGiveが循環し、新しい「私たちの経済圏」を育む場を実現したい。このような思いから、「Weconomy Class 新しい豊かさとは?と考える教室」と題し、“これからの豊かさ”を考えるための必読書の著者・訳者を招いた読書会・イベントを開催しています。
【プログラム内容】
映画『ジョン・バージャーと4つの季節』が5月に公開され、再評価の高まるイギリス人作家ジョン・バージャー。※8月29日(金)よりK2シモキタ エキマエ シネマにて再上映決定

第5回となるSIGNAL読書会では、彼の著書である『第七の男』を題材にした読書会と、日本語翻訳を行ったコンテンツレーベル黒鳥社の若林恵、BABELOの金聖源を招いたトークセッションを開催、翻訳の観点を交えながら書籍の読み解きを行っていきます。
読書会
開催:9月11日(木)8:00-9:00
内容:書籍内容についての意見交換・ディスカッション
対象図書について、SIGNALファシリテーターとともに読んでいきます。
ファシリテーター:寺前慎太郎(SIGNING)
(対象図書は各自購入いただき、読了後参加ください)
トークセッション「第七の男」
開催:9月18日(木)18:00-20:30
訳者をお招きした講演と対象図書に関する質疑応答をするセッションです
登壇:若林恵(黒鳥社)、金聖源(BABELO)
■第5回 対象書籍
『第七の男』
著者:ジョン・バージャー 写真:ジャン・モア
翻訳:金聖源/若林恵
ISBN:978-4-910801-00-1

■書籍内容
『第七の男』は、英国の作家ジョン・バージャー(1926-2017)が1975年に発表した、欧州の移民労働者に関するノンフィクション作品です。
美術批評家でもあり、小説家でもあり、詩人でもあり、ジャーナリストでもあったバージャーは、50年前、すでに社会問題となっていた欧州の移民問題を、新聞的な社会派ルポルタージュとも客観的な社会学的エッセイとも異なる独自のアプローチによって描き出しました。
文章と写真を用いて移民問題の核心にある不自由へと迫った伝説の“パンフレット”は、半世紀を経たいま、読む者の心にいっそうリアリティをもって迫ります。
移民問題に揺れる現代社会を穿つ美しき“告発の書”。ぜひお手に取ってご覧ください。
■著者プロフィール
ジョン・バージャー|John Berger

1926年ロンドン生まれ。小説家・批評家・画家・詩人。1972年、英国BBCで企画/脚本/プロデュースのすべてを担当したTV番組4部作「Ways of seeing」で広く存在を知られる。同名書籍は美術批評界の金字塔とされ、欧州市民の多くがアートや文化理論を理解する契機を得たとされる。同年、小説『G.』でブッカー賞を受賞。70年代からフランス農村に拠点を移し表現活動を続け、2017年に90歳で逝去。主著『イメージ:視覚とメディア』伊藤俊治訳(ちくま学芸文庫、2013年)、『G.』栗原行雄訳(新潮社、1975年)、『果報者ササル:ある田舎医者の物語』村松潔訳(みすず書房、2016年)、『批評の「風景」:ジョン・バージャー選集』山田美明訳(草思社、2024)など。
■登壇者
若林 恵(わかばやし けい)
黒鳥社/TIGER MOUNTAIN コンテンツディレクター
平凡社『月刊太陽』編集部を経て2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社設立。2025年2月、書店+ギャラリー「TIGER MOUNTAIN(タイガーマウンテン)」をオープン。著書『さよなら未来』(岩波書店)、宇野重規との共著『実験の民主主義』(中公新書)、『会社と社会の読書会』『『忘れられた日本人』をひらく』(ともに黒鳥社)など。「こんにちは未来」「メタバースえとせとら」などのポッドキャストの企画制作でも知られる。
金 聖源(きむ そんうぉん)
1985年ソウル生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、2007年電通入社。 国内外大手企業の広告制作と新規事業開発に従事。2019年ロンドン大学ゴールドスミスで文化起業論、2020年に奨学生としてブリストル大学で移動・移民学のふたつの修士号を取得。英フィナンシャル・タイムズ勤務を経て、東京を拠点に異文化間コミュニケーションや日英韓の文化翻訳活動を展開している。
■場所
Social Issue Gallery SIGNAL
東京都港区虎ノ門1丁目2-11 The ParkRex TORANOMON 1F
Google map https://goo.gl/maps/qvQkChSzmWnkVmwY6
■参加費
無料(カフェメニューがございます。ご飲食は実費ご負担となります)
■申し込み方法
下記Googleフォームよりお申し込みください。
限定20名となります。(2回全てに参加できる前提、応募多数時は抽選)
■ ソーシャルイシューギャラリー&カフェ「SIGNAL」

ソーシャルイシューギャラリー「SIGNAL」は、来場者が情報のインプットとアウトプットの両方を担うところが特徴です。アート展示を鑑賞し、顕在化していない社会課題と向き合う機会提供だけにとどまりません。社会課題を表現したアートを鑑賞することで湧き上がる来場者の想いがアンケートによりアウトプットされ、そのアウトプットの集合体を当社が様々な角度で”兆し”として取り扱い、社会課題解決のアイディアに昇華させていく、という仕組みです。アンケートで得た定量データをもとに、社会課題に関するレポートや対話型のイベント、企業・団体・大学との共同プロジェクトも実施予定です。リアルな実地調査による取り組みを通じ、未発見の社会の課題や兆しの発見を目指し、大小隔たりのない社会課題解決に邁進してまいります。
■会社概要
SIGNINGは、「ビジネスの課題」と「社会の課題」を同時解決するソリューションを提供するソーシャルデザイニングカンパニーです。現代のビジネス環境は、テクノロジーの進化や世界情勢の激変により、めまぐるしい変化にさらされています。そのような環境下で、多くの企業が、先の予測できない環境下で、既存のビジネスモデルや競争ルールにとらわれない、新たな成長領域の開拓を迫られています。また、こうした変化の激しい時代に社会と共生し持続的な成長を実現するための方法論として、SDGsやソーシャルビジネスへの関心も急速に高まっています。SIGNINGは、多くの企業が直面するこうした社会背景をふまえた(1)社会課題を解決しソーシャルグッドを推進していく「Social Design」(2)事業の新たな成長機会を発見し新市場を創造していく「New Market Design」、という2つの領域に特化しています。コミュニケーション領域にとどまらず、事業・商品・サービス開発領域まで融合した「Social Designing Company」をコンセプトに掲げ、統合的なソリューションを提供してまいります。
・所在地:〒108-0073東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル16F
・代表:牧 貴洋