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海洋ごみ問題に取り組む環境団体「MORE企画」がNPO法人化。静岡県伊東市・伊豆市を拠点に、年間6トン超のゴミを回収

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NPO法人MORE企画

2021年にダイバー3人で立ち上げ、これまでに752名がボランティア参加。市民参加型の水中清掃や環境教育、アートプロジェクトを基盤に、今後は地域の方々と共に持続可能な環境づくりへ。

海洋ごみや街の美化に取り組む環境団体「MORE企画(もあきかく)」(所在地:静岡県伊東市/伊豆市、代表:白井ゆみ)は、2025年7月10日よりNPO法人化いたしました。メンバーの9割がスクーバダイバーという強みを活かし、2024年には年間6トンを超えるゴミを回収、2025年上半期にはすでに5トンを突破するなどの成果を上げています。これまで有償ボランティア制度や協賛制度を導入しながら実現してきた“官民が垣根を越えて協力するスタイル”を今後も継続・強化し、地域の方々とともに持続可能な活動の輪をさらに拡大してまいります。

NPO法人MORE企画HP

https://seaoceanbeach2086.wixsite.com/morekikaku

公式Instagram

https://www.instagram.com/more_planning_izu/

MORE企画が開催している環境学習イベントで、水中清掃体験中の一般ダイバーたち
目次

1,NPO法人MORE企画について

写真、左:有森南央、中央:白井ゆみ(代表)、右:大石彩夏

NPO法人MORE企画は、「綺麗な海で潜りたい」という想いから2021年にスクーバダイバー3名で発足した環境団体です。きっかけは海洋ごみの深刻化。年間800万トンものプラスチックが海に流出する中、メンバーが潜る海でも水面に浮かぶビニール袋や海底に沈むバッテリー、タイヤを目撃。海と山は川で繋がり、川がゴミも海まで運んでしまう現実を知り、「このままでは大好きな海が失われる」との危機感から、山・街・海岸・水中での清掃活動を開始しました。

MORE企画の名前は、Mountain・Ocean・River・Earthの頭文字を取ったもの。そこへ、自分たちがゴミを拾うだけでなく、「ゴミと呼ばれる物のない世界」を目指して仕組み作りをするために「企画」をつけました。さらに英単語の「もっと」の意味も込めて、もっと綺麗な自然を、もっと多くの人と、もっと楽しく次の世代へ繋げていこうとしています。

MORE企画が開催する環境イベントでは、環境に優しい店のみが出店可能。レンタル食器も導入。
県外のイベントでも啓蒙活動として、取り組みを紹介。
官民一体となり水中清掃を実施(写真:ダイビングショップ、下田土木事務所、下田海中水族館、伊豆漁協、下田マリンセンター等)

代表理事の白井ゆみは企業・行政との連携や講演会を、理事の有森南央はデザインや協賛集めを、理事の大石彩夏は海関係業者との調整を担当。それぞれが本業を持ちながら活動しています。昨今のSDGs意識の高まりや、G7サミットでの海洋プラスチック問題への注目を受け、企業や自治体からの協力依頼も増加。「ゴミを拾うだけでなく、出さない社会づくり」を目指し、源流から海まで一貫した環境保全活動を展開しています。

現在は月2回の山での不法投棄ゴミ回収と月1回以上の水中清掃を実施。講演会・出前授業・環境イベント・PADIアンバサダー活動・SNS配信など多角的な啓蒙活動で、「海を愛する人たちと、未来の海を守りたい」という想いを広げています。


2,活動の3つの特徴

【特徴1】官民協働で実現する持続可能な水中清掃プロジェクト

写真:漁港の中は、プロダイバーでも苦戦する危険な状態。海底に沈殿しているヘドロが、ゴミを動かすと舞い上がる

ダイバーとつくる水中清掃プロジェクトに、有償ボランティア制度&協賛制度を導入。清掃活動やイベントでは、官民が垣根を越えて協力するスタイルを継続・強化。

プロジェクトの詳細はこちら(伊豆半島の海ゴミ一掃プロジェクト)

https://seaoceanbeach2086.wixsite.com/morekikaku/izupro

■有償ボランティア制度とは

MORE企画では、清掃活動に参加するプロダイバーに謝礼金を渡し経済的負担を軽減。これまで多くの団体が水中清掃をプロへ依頼する中、タンク代やボート代の負担は無いものの労働は無料で行われてきました。「持ちつ持たれつ」という価値観が崩れつつある中で、持続可能な仕組みづくりのため有償ボランティア制度を導入しています。

協賛制度とは

企業からの寄付金や周辺住民の協力を得て、ボランティアへの昼食やお土産を提供しています。「関われば、自分ごとになる」との想いで、1人でも多くの市民や企業に少しでも協力をしてもらうよう、一見すると無関係な業種の方々にも働きかけています。

港から飛び込むプロダイバーたち。視界や状況も良くない中で、徹底した安全管理のもと作業をします。
水中には、家庭ごみから粗大ゴミ、業者ゴミなど、様々な物が多くの経緯で沈んでいます。
水中から引き上げた便器。この日は3つも沈んでいました。
休憩時間に協賛品を片手にくつろぐ、ダイバーたち。

個人の方は月2回の山の不法投棄回収や水中清掃にダイバーとして参加可能(ライセンスのランクや経験、スキル等の諸条件あり)。企業様は協賛金による支援のほか、社員研修としての参加やCSR活動としての共同イベントの開催も受け付けています。行政との連携では、清掃許可取得や回収ゴミの処分まで一貫してサポートいただいています。今回の配信を機に、新たな協力企業や支援団体との出会いを求めており、持続可能な環境保全活動の輪を広げたいと考えています。

ボランティア参加はこちら

協賛のお申込み、支援・寄付はこちら

【特徴2】「地球はすべて繋がっている」水の流れに沿った環境保全

時間と共に劣化した不法投棄ゴミが、真横を流れる川に落ちるとそのまま海まで流れ出てしまう。

山も海も、きれいに。「地球まるごとお掃除中」をテーマに街の美化も実施。メンバーの9割がスクーバダイバー。海に流れ出るゴミを減らすため、山や街の放置ゴミからもアプローチしています。多くの環境団体が海洋保全または山林保全に特化する中、MORE企画は「水の循環」という自然の摂理に着目した独自のアプローチを展開しています。

この取り組みが生まれたきっかけは、山間部のわさび田で使用される農業用具を海岸で発見した体験でした。プラスチック製の塩ビパイプで「なぜ山の道具が海に?」という疑問から、川を通じた環境汚染の実態を調査。ダイビング業界では「雨が降ると、数日後に水が濁る」というのは常識です。これだけを見ても雨で川から水が普段以上に様々なものを運ぶことがわかります。

清掃参加者に対し、雨が降った時にだけ山にできる「川」を伝ってゴミが本流に流れ込むことを教えている様子。
一度に100㎏以上の不法投棄ゴミを回収。協力しながら、軽トラックにゴミを積み上げているところ。
山の斜面に一面広がる粗大ゴミを、平均10名で清掃。
古いビデオデッキやタイヤなどがたくさん見つかります。

現在は、月2回(第一土曜日、第三水曜日)に山での不法投棄回収。月1回以上の水中清掃を並行実施しています。源流から河口まで、水の流れに沿った一貫した環境保全活動は全国でも珍しく、ニュース番組やドキュメンタリー番組での取材にも適しています。

【特徴3】次世代につなぐ環境教育プログラムの展開

2023年から毎年開催している、ダイバー向けの体験学習イベントの様子。

講演会・出張授業・市民参加型のイベントを通じた環境教育の普及もしています。地域の小学校・中学校・高校などで、海の現状とアクションの大切さを伝える活動や一般向けの環境イベントや体験型学習会も毎年開催しています。

■これまでの啓蒙活動実績

講演会/出張授業:通算30回(学校、企業、他団体向け)

環境イベント:一般向け3回、ダイバー向け2回(沖縄、伊豆で各1回ずつ)

新聞・テレビ取材:25回以上

ラジオ出演:30回以上(内1年間は、レギュラー出演)

中学校での講演会の様子(総合学習の一日を活用)
イベントでの「海ゴミ買い取ります」の実施の様子

■参加者からの反響

白井代表理事の講演を聞いた中学生が独自で地域清掃団体を立ち上げたり、「ダイバーになって水中清掃をしたい」と言ってくれたり、日用品の選択を見直したとの報告の声が後を絶ちません。体験型の環境学習では、実際の清掃活動への参加や水中映像を使った講義を通じて、環境問題を「自分ごと」として捉えてもらう工夫を凝らしています。次世代の環境意識向上と、具体的な行動変容を促す教育プログラムとしての一面にも力を入れています。


3,これまでの主な実績

回収ゴミ総重量:12,750kg(12トン)

協力団体数:202団体

参加ボランティア数:752名

寄付・助成金総額:5,358,840円

※2025年8月21日現在

水中から回収したタラップ(船と陸をつなぐハシゴ)
水中から回収した台車。笑顔で運ぶボランティアの方々
山で見つけた古いレジスターのような物(電卓)
日本全国から山のゴミ拾いに参加したボランティアの方々

■海・山ごみの実績

2024年には約6トンのごみを回収、2025年は半年で既に5トンを突破。海での清掃エリアは、熱海市、伊東市、下田市、沼津市の港(通常は潜水禁止)で実施済み。2026年3月までに、東伊豆町、河津町、南伊豆町、西伊豆町、伊豆市での清掃実施も協議中。山での清掃エリアは、伊豆市、伊東市。

■これまで回収したゴミの内容

タイヤ、漁具(漁網・ロープ)、タイヤ、掃除機、便器、バッテリー、船のエンジン、陶器、ワイヤー、テレビ、電子レンジ、台車、扇風機、パイプ、ドア、浴槽、冷蔵庫、衣類、本、携帯電話、三角コーン、パソコン、ビデオデッキ、おもちゃ、車、ブルーシート、椅子、空き缶など。

外部支援・助成・補助実績

2025年08月 ドコモ市民活動団体助成事業(110万円)

2025年05月 ​伊東市SDGs補助金(10万円)

2024年12月 セブンイレブン財団(99万円)

​2024年04月 日本財団(109万円)

2024年03月 しずぎんふるさと環境保全基金(19万円)

2024年02月 一般社団法人中部地域づくり協会(20万円)

2024年02月 伊東市SDGs補助金(5万円)

2023年10月 大成建設自然・歴史環境基金(40万円)

​2022年03月 しずぎんふるさと環境保全基金(5万円)


4,今後の活動予定

写真:PADI×ロータリークラブの看板を掲げての水中清掃請負(2025年6月24日、いとう港にて)

■環境展示会の開催

2025/9/11~14(日)に、アーティスト鈴木翔太氏とのコラボレーション展示を実施予定

鈴木翔太氏のウェブサイトはこちら

展示会概要はこちら

■伊豆半島の海ゴミ一掃プロジェクトの継続

2025/10/15(水):水中清掃@西伊豆町

2025/10/16(木):水中清掃@伊豆市

2025/11~12:水中清掃@下田市

2026/1~3:東伊豆町、河津町、南伊豆町での開催予定

※2025年は回収総重量10トンが目標

■取り組みの拡充

・学校での出前授業を年5回以上に増加(現在:中学校3回、高校1回、小学校2回、企業15回の実績)

・学校や企業研修の受け入れ強化

・アップサイクルアート企画展の実現(回収したゴミを活用した作品制作・展示)

・デジタル発信強化(SNS・動画配信を通じた環境教育コンテンツ制作)

・政策提言活動(地方自治体への環境政策提案)

・国際連携(海外の環境保全団体との情報交換・共同プロジェクト検討)

「マイナスをゼロにして、ゼロをプラスにする」を基本方針に、清掃活動から創造活動への発展を目指し、持続可能な社会づくりに貢献していきます。


5,団体概要

写真、左:大石彩夏、中央:白井ゆみ、右:有森南央

発足メンバーは全員スクーバダイバー。「綺麗な海で潜りたい」その想いを叶えるため、プロジェクト単位で様々なことに取り組んできました。ゴミ問題は、誰か一部の人だけのことではありません。自分を含む、この地球に生きるすべての命のために、これ以上悪化した未来を作り出さないよう立ち上がりました。いつでも取材&講演会を受け付けています。

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6,問い合わせ先

会社名:NPO法人MORE企画(もあきかく)

代表者:白井ゆみ

所在地:静岡県伊東市/伊豆市

TEL:070-7542-7902

メール:sea.ocean.beach.2086@gmail.com

HP:https://seaoceanbeach2086.wixsite.com/morekikaku

NPO法人MORE企画

NPO法人MORE企画

【本件に関するお問い合わせ先】
会社名:NPO法人MORE企画(もあきかく)
代表者:白井ゆみ
所在地:静岡県伊東市/伊豆市
TEL:070-7542-7902
メール:sea.ocean.beach.2086@gmail.com
HP:https://seaoceanbeach2086.wixsite.com/morekikaku

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【メディア掲載一覧】

未来につなぐエール
https://www.tv-asahi.co.jp/mirai_yell/backnumber/0094/

オーシャナ
https://oceana.ne.jp/diving/126427

伊豆下田経済新聞
https://shimoda.keizai.biz/headline/640/

テレしず(wasabee)
https://wasabee.media/articles/14699038/

PADI
https://blog.padi.com/jp/izuhanto-isshuu-umitonihonproject_2024/
https://blog.padi.com/jp/padi-ambassadiver-how-to-found-an-organization/

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年8月27日 11時30分)

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