株式会社 日立製作所
日立幹部、JRオートメーション経営陣、ミシガン州知事による東京での戦略会議で、スマート製造のグローバルな発展に向けた共通のコミットメントを示す

株式会社日立製作所(以下、日立)の米国子会社で、グローバルな自動化分野のリーダーであるJR Automation Technologies, LLC(以下、JRオートメーション)は、米国ミシガン州ジーランドに新たなグローバル本社を建設する計画を発表しました。日立幹部、JRオートメーション経営陣、ミシガン州知事Gretchen Whitmer(グレッチェン・ホイットマー)氏が東京において、戦略会議を行った後に発表されたもので、同社のイノベーションやグローバルなコラボレーション、ミシガン州の先進の製造業への投資に対するコミットメントを示しています。JRオートメーションは2025年9月17日に新本社の起工式を正式に行い、建設は2026年秋の終わりまでに完了予定です。
本件はJRオートメーションの創業者Ken Wassink(ケン・アシンク)の先見的な功績を称えるものです。彼の先駆的な精神は、ミシガン州西部を先進的なオートメーションの拠点として確立することに貢献しました。また、グローバル本社を創業の地に持つことで、日立がその遺産を守り続けようとする献身的な姿勢も示しています。
「この投資は、持続可能なイノベーションを通じてIntegrated Industry Automation*1とLumada*2の未来を形作るという当社の長期的なコミットメントを反映しています。ミシガン州でJRオートメーションの能力を強化することで、デジタルツイン、エッジコンピューティング、AIを融合した、One Hitachiによる、画期的な技術拠点を設立し、真にインテリジェントな製造エコシステムを構築して、お客さま、パートナー、株主に持続的な価値を提供します」と、日立アメリカ社長兼CEOの竹内康浩は述べています。
新本社は総面積286,000平方フィートで、76,000平方フィートのオフィススペースと210,000平方フィートの顧客向けオートメーションプロジェクトの組立スペースを含みます。新本社にはミシガン州西部の各地から約350人の従業員が集結し、最先端のキャンパスとなります。この移転は、欧州でMA micro automation GmbHの買収*3やシンガポールでの拡張を通じて、JRオートメーションがグローバル展開を加速させている中で行われます。
「JRオートメーションの新グローバル本社は、イノベーションへの投資と、ミシガン州と日立のようなグローバルリーダーとの強力なパートナーシップが実現する力強い例で、プロジェクトは良質な雇用を維持・創出し、先進的な製造業を強化し、ミシガン州を最先端技術の拠点としての地位をさらに高めます」とホイットマー知事は述べています。
「JRオートメーションは真のグローバル企業となり、顧客の受け入れ、技術の展示、優秀な人材の獲得に対応できるスペースが必要です。新本社は、活気あるオートメーション・先進的な製造業の中心に位置し、業界とのつながりと競争力をさらに強化します」とJRオートメーションCEO兼日立製作所インダストリアルデジタル事業統括本部オートメーション事業部長のDave DeGraaf(デイブ・デグラフ)は述べています。
新本社には、グローバル顧客との協創や、最新オートメーション技術のデモンストレーションのための近代的なスペースが設けられます。従業員の体験を重視し、敷地内フィットネスセンターや、持続可能な取り組みと自然とのつながりを促すワークスペースなど、優秀な人財の獲得・定着をめざした設備が整備されます。45エーカーのキャンパスには、歩行や自転車での利用が可能な舗装された道が、元来の生態系とも調和するよう整備されます。
新本社はまた、JRオートメーションが2030年までにカーボンニュートラルと埋立廃棄物をゼロにするという目標を達成するための重要な一歩となります。キャンパス全体でのネイティブな生物多様性の育成や、非生産用電力の敷地内での再生可能エネルギーによる供給など、環境保護と地域社会への貢献へのコミットメントが示されています。
1980年に自動車産業での家族経営の企業として創業したJRオートメーションは、産業オートメーションとスマート製造技術のグローバルリーダーへと成長しました。急速な成長の中で二つのプライベートエクイティファームからの投資を受け、2019年に日立に買収されました。現在は世界21拠点で2,000人以上を雇用し、航空宇宙、自動車、消費財、エネルギー、ライフサイエンス、倉庫業など多様な業界にサービスを提供しています。
*1 Integrated Industry Automation : Integrated Industry Automationにより、ミッションクリティカルな製品の垂直統合、豊富なOT領域の知識、高度なITを活用し、AIを駆使して成長する産業分野で水平統合を推進します
*2 Lumada : お客さまのデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称
*3 2024年10月1日:日立、ロボティクスSI事業を展開するドイツのMA micro automation社の買収を完了
■JRオートメーションについて
JRオートメーションでは、統合された製造ソリューションによって、ビジネスのスピードに合わせて適応・進化・拡大し、可能性を加速させます。45年以上の経験を持ち、私たちは複雑な製造課題の解決に取り組み、現在だけでなく未来に向けても成果を提供します。日立グループの一員として、2,000人以上のチームが北米、ヨーロッパ、アジアの21拠点からお客さまにサービスを提供しています。詳細は https://www.jrautomation.com をご覧ください。
■日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2024年度(2025年3月期)売上収益は9兆7,833億円、2025年3月末時点で連結子会社は618社、全世界で約28万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.co.jpをご覧ください。