TBM
~認定リサイクラーと共に品質を担保した再生材の安定供給を目指す~
株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)は、トレーサビリティ情報等を付与した再生材や再生原料(以下、再生材等)の調達を支援するプラットフォーム「Maar 再生材調達」(以下、本サービス)を提供しています。このたび、本サービスを通して、TBMが「物性」・「プロセス」・「トレーサビリティ」を保証した再生材を「プレミアム再生材 品質保証グレード」として販売し、本グレードを製造する再生材メーカー(以下、リサイクラー)を、TBMの認定リサイクラーとして選定する制度を開始します。

本取り組みにより、再生材を利用するメーカーは、より安心して再生材を選択できるようになり、また、認定リサイクラーは自社の高い技術力と品質を市場に効果的にアピールすることが可能になります。TBMは、認定リサイクラーを増やすことで「プレミアム再生材 品質保証グレード」の供給体制を順次拡大し、日本における高付加価値再生材の普及と循環型経済の実現を加速させてまいります。
■ 「プレミアム再生材 品質保証グレード」について
TBMが、「物性」・「プロセス」・「トレーサビリティ」の観点で保証した再生材を「プレミアム再生材 品質保証グレード」と呼びます。現在、既に販売しているプレミアム再生材(https://tb-m.com/doc/Maar_premium-material-flyer.pdf)の上位グレードと位置付けています。各観点を下図の方法で保証し、条件に適合するリサイクラーをTBM認定リサイクラーとして選定する制度を開始いたします。


・信頼できる品質と安定供給の確保
TBMが「物性」「プロセス」「トレーサビリティ」を保証した「プレミアム再生材 品質保証グレード」を利用することで、品質のバラつきが懸念されやすい再生材を安心して採用できます。また、今後TBM認定リサイクラーが拡大することで必要な量を安定的に調達することが可能になります。
・製品の付加価値向上と環境対応訴求
トレーサビリティが担保された再生材を使用することで、最終製品の環境性能や信頼性を高め、環境意識の高い消費者や取引先に対して、具体的なデータに基づいた訴求が可能になります。
・調達プロセスの効率化とリスク低減
「Maar 再生材調達」を通じて、信頼できる再生材を効率的に探索・調達できます。個別にリサイクラーの品質を見極める手間や、品質トラブルのリスクを低減することに繋がります。
■ 認定リサイクラーについて
・技術力と品質を事業成長に繋げる
TBMの基準をクリアし「認定リサイクラー」となることで、自社の高い技術力、品質管理体制、トレーサビリティへの取り組みを客観的に市場へ示すことができ、安定した販売先が見つかることで高収益化に繋げることが可能です。
・新たな販路拡大と高付加価値販売の機会
「Maar 再生材調達」を通じて、高品質な再生材を求める幅広いメーカーへのアクセスが可能となり、新規顧客獲得の機会が拡大します。「プレミアム再生材 品質保証グレード」として、品質に見合った適正価格での販売が期待できます。
・業界標準化への貢献
TBMとのパートナーシップを通じて、メーカーのニーズなど、再生材市場の最新動向把握が可能です。また、日本における高付加価値再生材のスタンダード確立に貢献することで、業界内でのリーダーシップを発揮できます。
■ 取り組みの背景
線形経済(リニアエコノミー)から循環経済(サーキュラーエコノミー)への転換が世界的潮流となっている今、世界の再生プラスチック市場は、2023年の507.8億ドルから2030年には889.6億ドルに成長し、予測期間中の年平均成長率は8.3%と予測されています*1。各企業でも、再生材利用比率向上の目標値を掲げていますが、「New Plastics Economy Global Commitment」参加企業のうち、プラスチック消費量の上位10社のブランドやメーカーが掲げる2025年の目標達成には、年間300万t以上の再生材の供給が必要になると予測されています*2。
*1 https://www.fortunebusinessinsights.com/recycled-plastic-market-102568
*2 https://www.ellenmacarthurfoundation.org/global-commitment-2023/overview
■ TBMの資源循環の取り組み
TBMはこれまで、国内最大級のマテリアルリサイクルプラントの運営や、全国で100社を超えるリサイクルパートナーとの連携を通じたプラスチックの回収及び再生プラスチックの販売、再生材を使用した製品企画、東南アジアを中心とした再生プラスチックの海外販売に取り組んでいます。2023年には、アメリカの非営利団体「テキスタイル・エクスチェンジ」が制定したリサイクル製品の国際的な認証プログラム「Global Recycled Standard認証」と「Recycled Claim Standard認証」を取得。2021年から取り組んでいる再生材等のマッチング事業は、現在Maar再生材調達を通して年間3.4万t規模での取引実績が生まれています。
・「Maar 再生材調達」について
DPPに適応した再生材調達を支援するプラットフォーム。製品・成形メーカー等の“再生材等を利用して製品を製造する企業”と廃プラスチック排出企業・リサイクラー・コンパウンダー等の“再生材等を販売する企業”が本サービス内で売買したい再生材の要求事項データを登録し、これまでの資源循環の取り組みで培った、TBMの豊富なノウハウを持つセールス人材が再生材の各取引をサポートすることで、高確度での再生材取引のマッチングが可能。なお、2022年11月に竣工したマテリアルリサイクルプラント「横須賀サーキュラー工場」にて生産された家庭由来の再生材も本サービスで取り扱う予定です。
「Maar再生材調達」公式サイト: https://maar-sourcing.tb-m.com/top
プレミアム再生材はこちら:https://tb-m.com/doc/Maar_premium-material-flyer.pdf

■ 株式会社TBM
代表者 :山﨑 敦義
所在地 :東京都千代田区有楽町 1-2-2 15F
設立 :2011年8月
資本金 :1億円(資本準備金含み、120億3546万円 / 2024年12月時点)
事業内容 :環境配慮型の素材開発及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等
URL :https://tb-m.com/
*本リリースに記載された会社名および商品・サービス名は当社の商標または登録商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。