NECプラットフォームズ株式会社
~製造業の外観検査などで必要なエッジAI処理を省スペースで実現~
NECプラットフォームズは、エッジコンピューティングに最適な端末であるコンパクトボックス型コントローラに、PCI Express(注1)ボードが2Slotあり組込み向け2枚幅GPU(注2)の搭載に最適な「拡張ボックス 2Slotモデル」(注3)を9月より販売開始します。
新製品は、内蔵電源を採用しており、設置性を保ちながら今後拡大が見込まれるGPUを活用したエッジAI処理のニーズに応えることができ、企業におけるDXの取り組みを支援します。なお本製品は、インテル®第13世代CPU(Raptor Lake-S Embedded)を採用したコンパクトボックス型コントローラ「インテル製プロセッサー搭載モデル」(注4)のオプションとして提供します。

https://www.necplatforms.co.jp/product/compact_box/cbc.html
【背景】
近年、エッジAI処理では、カメラ画像を用いた高精度な映像解析や推論処理によるエンジン開発のニーズにより、高い演算性能を持つGPUは欠かせないものになりました。しかし、消費電力の増加や放熱の観点から電源や筐体サイズが大型化し、設置スペースが限られる製造現場などにおいて課題となっていました。
【本製品の特長】
1.処理性能
300Wの内蔵電源を採用し、高負荷な処理を安定して行うことができるため24時間安定稼働が可能です。GPUを活用したエッジAI処理が実現でき、製造業での外観検査、医療機関での高解像度画像処理、研究機関におけるAI推論・学習を用いたエンジン開発などで使用が期待されます。
2.設置性
D238.7mm×H240mm×W130 mmの筐体サイズであり、限られたスペースへの設置にも適しています。1枚幅または2枚幅のハーフレングスGPUの搭載が可能で、コンパクトながら滑らかでリアルな画像演出など高負荷処理を実現できます。

3.動作検証済GPU
NVIDIA製プロフェッショナル向けグラフィックスボードのうち、組込み向けGPU として主流のNVIDIA RTX(TM)の2枚幅ハーフレングスGPU(「NVIDIA RTX(TM) 2000 Ada」・「NVIDIA RTX(TM) 4000 SFF Ada」)との動作検証を実施済みです。

【販売価格、出荷開始時期、販売目標】

製品名 |
販売価格(税別) |
出荷開始時期 |
コンパクトボックス型コントローラ |
467,100~円 ※ |
2025年9月1日 |
※最小構成 CPU:インテル® Celeron® プロセッサー G6900TE、メモリ:8GB、ストレージ:120GB の価格
販売目標:1年間で1000台
なお、本製品は、9月10日(水)から開催する第27回自動認識展に出展を予定しています。
以上
(注1)「Peripheral Component Interconnect-Express」を略した名称で、高速データ通信がおこなえるシリアル転送方式の拡張インターフェース規格。
(注2)2枚幅/ハーフレングスGPUボード[A1] [A2] を指す。
(注3)PCI Expressスロットは下記仕様です。
1Slot目 PCI Express Gen4.0(16lane)
2Slot目 PCI Express Gen3.0(4lane)
(注4)エッジコンピューティングに適したコンパクトボックス型コントローラの新機種を発売(2024年11月発表)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000127290.html
※PCI Express は、PCI-SIGの登録商標です。
※インテル は、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationの商標です。
※NVIDIA、NVIDIA RTXは、アメリカ合衆国およびその他の国における NVIDIA Corporation の商標または登録商標です。
※その他、記載されている商品名、サービス名、会社名またはロゴマークは、 各社の登録商標、商標もしくは商号です。
<関連サイト>
NECプラットフォームズ ウェブサイト「開発現場のリアル 顧客満足を追求する二人の挑戦」
https://www.necplatforms.co.jp/blog/2025/02.html
<本製品についてのお問い合わせ先>
NECプラットフォームズ ITプラットフォーム事業部門 事業開発統括部
E-Mail:sales_support@coboc.jp.nec.com