バズリーチ
~パートナーサイト対応・オンライン診療予約・費用自動集計など、DCTの効率化を推進~

株式会社Buzzreach(本社:東京都港区、代表取締役CEO:猪川崇輝)は、当社が提供する治験・臨床研究支援プラットフォーム「StudyWorks®︎」において、DCT※1(分散型臨床試験(Decentralized Clinical Trial))業務の管理機能を強化し、2025年8月12日から提供を開始いたしました。既に一般社団法人徳洲会(所在地:東京都千代田区)で実施中の治験での利用も開始しており、複雑化する治験業務に対応する包括的なソリューションを提供しております。
■ 機能追加の背景
政府によるDCT推進政策や関連ガイドラインの整備に伴い、パートナーサイトを活用できる治験業務の範囲が明確化され、実務において拡大しつつあります。リクルーティングの支援(eリクルート)に始まり、被験者同意取得(eコンセント)、診療支援(Visit対応やオンライン診療、訪問看護等)といった多岐にわたる業務が、分散型臨床試験の枠組みの中で急速に広がっています。一方で、治験実施医療機関にとっては、委託業務の内容を正確に把握し、適切に管理することが必須となります。これまでは、それぞれのDCT業務をバラバラに管理せざるを得ず、逆に現場の負担増加を招く状況も見られ、DCT推進の理念とは逆行する懸念が指摘されていました。
こうした課題を払拭するため、Buzzreachは「StudyWorks®︎」におけるDCT業務管理機能の第一弾の提供を開始し、医療機関が複雑なDCT業務を一元管理できる環境を整えてまいります。



■ StudyWorks®︎ × DCT業務管理機能の対応
2025年8月12日より、「StudyWorks®︎」に以下のようなDCT専用機能を第一弾として追加しました
・パートナーサイトの患者情報管理
パートナーサイト経由の被験者をオンラインで一元管理。
・パートナーサイト別進捗ダッシュボード
パートナーサイトごとの治験進捗をリアルタイムに把握可能。
・オンライン診療予約管理
治験責任医師・分担医師との診療スケジュール調整や予約を効率化。
・Visit(来院・訪問)スケジューリング
パートナーサイトにおける訪問や来院の予定をプラットフォーム上で一括管理。
・委託タスク管理
パートナーサイトに依頼した業務のステータスを確実に追跡。
費用自動集計機能
訪問費用や患者負担軽減費などDCTに関するコストを自動で集計し、請求業務を効率化。

パートナーサイトとの治験関連業務を円滑に行うために医療機関・CRO・製薬企業がスムーズにDCTの運用をするためのデジタル基盤を整備しました。
Buzzreachは、今後も「StudyWorks®︎」およびパートナーサイト連携モデルを通じて、治験の迅速化と業務の最適化を支援してまいります。
■ 徳洲会グループご担当者様からのコメント
徳洲会グループでDCT治験を行うことになった際、実施医療機関とパートナ医療機関との連携や候補者情報の共有、被験者スケジュールの調整など、従来の治験とは異なる業務が発生し、その業務についてどのように対応すべきなのかとても悩みました。StudyWorks®︎のDCT機能を活用することにより、被験者の進捗やオンライン診療の予約、費用集計などが共通のプラットフォームで運用することができます。また、StudyWorks®︎の強みとして実施医療機関とパートナ医療機関だけでなく、このプラットフォームを通じて治験依頼者やCRAとの連携も図ることができるので、現場の負荷軽減と治験のスピードアップに直結すると考えています。
■ 関連ウェビナーのご案内

本リリースに関連し、Buzzreachでは「StudyWorksが変える、医療機関主導のDCTを支援する新たな役割」と題したウェビナーを開催いたします。分散型臨床試験における最新動向や、実際に現場で活用いただけるStudyWorks®︎の新機能について解説いたします。
治験実施医療機関を中心に、DCTに関わる皆様の業務推進のご参考になれば幸いです。
◆ 開催概要
日 時:2025年10月8日(水) 15:00~16:00(入場開始 14:45~)
開催形式:オンライン(Zoomライブ配信)
参加費:無料(事前登録制/最大500名)
登録期限:2025年10月8日(水) 13:00まで
申し込みURL:https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_AsR7OvQRSTuZwg85SG1JZA

第一部:日本版DCTの立ち位置を再考する
〜DX化が進んだ治験業界の近未来像〜
講師:Buzzreach プラットフォーム推進本部 サイトリレーション部 ジェネラルマネージャー 福永 修司

第二部:Buzzreachが支援する治験実施医療機関×パートナーサイト型DCTの取り組み
〜StudyWorksを活用したDCT業務支援とは〜
講師:Buzzreach プラットフォーム推進本部 サイトリレーション部 BDチーム シニアマネージャー 井上一也
■「StudyWorks®︎」について
「StudyWorks®︎」は、治験実施医療機関向けの業務効率化プラットフォームで、以下の特長を備えています。
治験業務の一元管理:治験に関わる様々な業務を一つのプラットフォーム上で管理し、進捗状況の可視化とタスク管理を容易にします。 関係者間の円滑なコミュニケーション:CRC(治験コーディネーター)、医師、製薬企業(CRO含む)など、治験に関わる全てのステークホルダーがリアルタイムで情報共有でき、コミュニケーションの効率化を実現します。 品質管理の強化:標準化されたプロセスとチェックリストにより、治験業務の品質を維持・向上させます。 費用集計機能:被験者負担軽減費や研究費などの治験経費を自動的に集計し、発生時期や内訳を一覧で確認できます。これにより、請求内容の確認が容易になり、請求業務の効率化が期待されます。また、今後導入が推進されるFair Market Value(FMV)に伴うベンチマーク型コストにも適応しております。
StudyWorksサービスサイト

■ 今後の展望
Buzzreachは、日本のドラッグラグ/ロス問題の抑止、新薬開発力向上に寄与するため「StudyWorks®︎」を全国の治験実施医療機関へ展開を進め、治験業務の効率化と品質向上に貢献してまいります。また、昨今の厚生労働省が主導する治験エコシステム※1で挙げられた
①費用削減に大きく寄与する課題
②症例集積性の向上に大きく寄与する課題
③治験の効率化・開始までの時間短縮に大きく寄与する課題
の他、当局や業界団体が推進していく治験費用の適正化について、業務量や市場価格に基づいた算定方法であるFair Market Value(FMV)などにも適応しております。
特に②症例集積性の向上に大きく寄与する課題においては、治験実施医療機関を起点に周辺エリアの医療機関に対し、恒常的に症例集積にご協力いただくパートナーサイトを活用した新たな治験ネットワークの構築支援を進めていきます。
今後もユーザーからのフィードバックをもとに、さらなる機能改善とサービス向上に努めてまいります。医療機関・製薬企業・CRO・行政と連携し、日本における治験DXの推進やDCT(分散型臨床試験)の普及に向けたエコシステム構築を具体的に推進して参ります。StudyWorksを通じて、治験現場の“今”と“未来”に向けた実効的な価値を社会に伝え、新薬承認の早期化を後押ししていきます。

※1 DCT:Decentralized Clinical Trial(分散型臨床試験)とは治験の選択肢をより広げるための新たな手法で、治験実施医療機関に全ての治験業務を集約せずパートナーサイトと呼ばれる治験協力医療機関と協力して治験の効率化を行う取り組み
※2 治験エコシステム:治験エコシステムとは、厚生労働省が主導する国民にいち早く治療薬を届けるため、製薬企業、医療機関、規制当局、被験者 等あらゆるステイクホルダーが協力して効率的に治験を行うシステム
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社Buzzreach 広報担当
Email:info@buzzreach.co.jp
URL:https://www.buzzreach.co.jp/contact
社名:株式会社Buzzreach
本社所在地:東京都港区
代表取締役CEO:猪川 崇輝
事業内容:治験・臨床研究支援SaaSの提供、DCT支援事業、パートナーサイトを活用した患者リクルートプラットフォームの開発運営、患者SNS事業等