RASA JAPAN
3回以上グランピングの体験がある「玄人」たちの声から見えてきた、グランピング業界の収益最大化戦略を公開します。

調査概要
全国でグランピング事業を展開する株式会社Dot Homes(https://dot-homes.jp/)は、グランピングを3回以上利用したリピーター311名を対象に「グランピング施設の選択要因と満足度に関する調査」を実施しました。この調査により、高単価でも満足するリピーター客の特性と、施設運営者が注力すべき投資領域が明らかになっています。
44.7%が2万円以上でも利用すると回答
1泊あたりの適正価格について聞いた調査では、2万円以上の価格帯を選択した人が139名と、全体の44.7%に達しました。

具体的な内訳を見ると、「2~3万円」と答えた人が104名(33.4%)で最も多く、さらに「3万円以上」を選択した人も35名(11.3%)いました。最も多い価格帯は「1~2万円」の129名(41.5%)でしたが、高単価への許容度も十分に高いことが分かります。
この結果は、グランピング業界にとって非常に明るい材料と言えるでしょう。適切な価値提供ができれば、現在の価格設定よりも高い単価での運営が可能であることを示しています。
リピーターが最も重視するのは「景観の美しさ」

施設選択で最も重視する要因について調査したところ、「景色・星空の綺麗さ」が135名(43.4%)でトップとなりました。続いて「料理・食材の質・地産地消」が123名(39.5%)、「体験アクティビティ」が113名(36.3%)という結果になっています。
この結果から読み取れるのは、リピーター客が求めているのは単なる宿泊施設ではなく、「特別な体験」だということです。景観の美しさは他の施設では代替できない価値であり、立地を活かした差別化戦略の重要性を物語っています。
印象に残る体験の1位は「料理体験」

これまでの利用で最も印象に残ったアクティビティを聞いたところ、「BBQなど料理体験」が151名(48.6%)で1位となりました。2位は「部屋からの景色・星空鑑賞」で142名(45.7%)、3位は「温泉・サウナ・露天風呂」で127名(40.8%)でした。
注目すべきは、料理体験が景色鑑賞を上回って1位になった点です。これは単に食事を提供するだけでなく、調理過程も含めた「体験」として提供することの重要性を示しています。
温浴設備への投資効果も高い
3位にランクインした温浴設備についても、リピーター客の40.8%が印象に残ったと回答しています。特に「自然の中でのサウナ体験」や「星空を見ながらの露天風呂」といった、グランピングならではの温浴体験への評価が高くなっています。
温浴設備は初期投資が大きくなりがちですが、差別化要因としての効果は絶大です。競合施設との明確な違いを生み出し、高単価での運営を可能にする重要な要素と言えるでしょう。
情報収集はデジタルチャネルが主流
新しいグランピング施設の情報収集方法について調査したところ、「YouTube・ブログ」が112名(36.0%)で最多となりました。続いて「Google検索」が105名(33.8%)、「友人・知人の口コミ」が85名(27.3%)でした。
特にYouTubeやブログは、施設の魅力を視覚的に伝えられるため、グランピングのような体験型サービスとの相性が良いと考えられます。
投資効果の高い改善施策
今回の調査結果を踏まえると、施設運営者にとって最も投資効果の高い改善施策が見えてきます。
景観を活かした設備投資
既存の立地条件を最大限活用し、デッキエリアの拡張や星空観測スペースの整備に200~300万円程度投資することで、平均単価の15~20%向上が期待できます。これは月間50組受け入れる施設であれば、年間450万円程度の収益増につながる計算です。
料理体験プログラムの充実
地産地消にこだわった特別メニューの開発や、BBQ設備のグレードアップに150~250万円投資することで、客単価20~30%向上と再訪率40%アップが見込めます。
温浴設備への投資
初期費用が400~600万円と高額になりますが、競合との明確な差別化を図れるため、単価プレミアム25~30%の実現が可能です。
段階的な投資戦略でリスクを最小化
これらの投資を一度に行うのではなく、段階的に実施することでリスクを最小化できます。まず第1段階として景観投資から始め、その効果を検証してから料理体験や温浴設備への投資を検討するのが賢明でしょう。
調査結果からは、リピーター客の価格許容度が想像以上に高いことが明らかになりました。適切な価値提供により、現在よりも高い収益性を実現できる可能性が十分にあります。重要なのは、顧客が本当に求めている価値を理解し、それに応じた投資を行うことです。
今回の調査で得られた知見を活用し、データドリブンな施設運営を実現することで、グランピング業界全体の発展に寄与できると考えています。
調査概要
調査期間:2025年5月1日
調査機関(調査主体):RASA JAPAN Inc.
調査対象:日本在住者
有効回答数(サンプル数):689(うち311名がグランピングを3回以上経験したユーザー)
調査方法(集計方法、算出方法):インターネット調査
会社概要
株式会社Dot Homes
所在地:〒171-0022 東京都豊島区南池袋1-16-15 ダイヤゲート池袋5階
代表者:代表取締役社長 留田 紫雲
主要株主:株式会社ブルーインキュベーション(西武グループ)
設立日:2015年11月
事業内容:リゾートホテル・グランピング施設の開業支援、運営受託、コンサルティング
コーポレートサイト:https://dot-homes.jp/
RASA JAPAN Inc.
所在地:〒225-0011 神奈川県横浜市青葉区あざみ野1-27-1 G-201
代表取締役:喜多 克(Masaru Kita)
設立:2019年2月21日
事業内容:マーケティングオペレーション(MOps)の構築支援・マーケティングBPO・デジタルマーケティング支援
コーポレートサイト:https://rasa-jp.co.jp/
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みんぐらメディア:https://mingla.jp/
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