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《デザイナーズエッジ第9回》「“建てること”のみにとらわれない建築」― 建築家・中山佳子氏が語る、都市と建築の“あいだ”に立つ思考

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ユニオンテック

空間デザイナーのための対話型イベント「Designers Edge(デザイナーズエッジ)」第9回開催レポートを公開、第10回は建築家 髙濱史子氏を迎え開催

ユニオンテック株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:大川祐介)は、空間デザインの未来を切り拓くクリエイターのための対話型イベント「デザイナーズエッジ」第9回を2025年7月29日に開催しました。

7月29日、渋谷・ユニオンテック本社にて開催された第9回「デザイナーズエッジ」。今回のゲストは、2024年に独立し「株式会社中山佳子設計企画」を立ち上げた建築家・中山佳子氏。
元・日本設計の建築家として長年にわたり都市スケールのプロジェクトに携わり、現在は領域横断的アプローチによる「共感の空間化」をキーワードに活動の幅を広げています。

今回のトークセッションでは、モデレーター・黒田氏とのやりとりを交えながら、中山氏のキャリアの軌跡、建築との出会い、そして“建築未満”の価値に向き合う姿勢について、率直な言葉で語られました。

▼レポート全文はこちら:

Designers Edge 第9回開催レポート

次回、第10回は9月12日(金)、株式会社髙濱史子小松智彦建築設計 代表取締役 髙濱 史子氏を迎え、最新の建築事例をもとに、デザインの本質と可能性を探ります。参加費は無料、学生・若手デザイナーの参加も歓迎します。


目次

Designers Edge | デザイナーズエッジとは?

デザイナーズエッジは、空間設計デザイナーやデザイン業界を志す学生が集まり、互いに刺激を与え合いながら成長を目指すクリエイティブコミュニティです。
「広がる視野・高まる視座・変わる視点」をコンセプトに、デザインの過去・現在・未来を多角的に追究し、新たな価値を創出することを目指しています。

本イベントでは、デザイン業界の第一線で活躍するゲストを迎え、講演や交流を通じてリアルな経験や知見を共有。参加者同士が課題を共有し、成長へのヒントを得る場として好評をいただいています。


第9回 開催の様子:「思想は“建てること”の外側にも宿る」

中山氏の講演では、建築家としての働き方や、自邸〈INOKASHIRA 2.0〉をはじめとする住宅、東京駅前「バスターミナル東京八重洲」、水戸市の都市再生プロジェクト《MITO LIVING ISLAND》などを題材に、建築家が関わるべき「建てる前」や「使われた後」の設計的視点が語られました。

組織の中で個を耕す──“シナジーキャリア”という働き方

中山氏は、大手組織設計事務所に在籍しながらも、「良いプロジェクトを待つ」のではなく、「自ら機会をつくる」ために、“シナジーキャリア”という働き方を実践。

本業に加え、副業未満の活動としてロゴデザインや地域プロジェクトなどに自主的に関わり、社外で得た経験が社内異動後の非定型プロジェクトに大いに活かされたという。

「共感が風景になる家」― 自邸〈INOKASHIRA 2.0〉に込めた思い

中山氏の自宅兼事務所〈INOKASHIRA 2.0〉は、旗竿地という制約ある敷地に“まちと共に暮らす”という思想を重ねた実験的住宅。

敷地の奥にL字型の生活空間をスキップフロアで重ね、内と外、家族とまちを緩やかにつなぐ「さんかくコモン」を配置。さらに、隣地との境界を低く開くことで、自然と隣人との庭の共有が生まれ、風景を通した“共感”が育まれています。

“決まりを押しつけるのではなく、真似したくなるルールを提示する”——この空間は、「共感の空間化」という中山氏の建築思想を体現する、暮らしの中の社会実験そのものです。

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Designers Edge 第9回開催レポート

「空洞化したハレの場を、日常を生きる暮らしの島へ」——MITO LIVING ISLAND構想と10の実験拠点

地元・茨城県水戸市の都市空洞化に向き合い、中山氏が提唱したのが《MITO LIVING ISLAND》構想。

水戸の地形や歴史をもとに「街全体を暮らしの島に見立てる」ビジョンを掲げ、全国から集まった共感者とともに、10カ所の実験拠点で日常の風景をつくるプロジェクトを展開した。

ローコストながらもデザインの力で人の行動を変える仕掛けを行い、地域住民や若者たちの参加によって活動は拡大。

結果として、仮設だった空間の半数以上が継続利用され、ビジョンへの共感度も約20%上昇。

「都市再生は行政任せではなく、市民の“自分ゴト化”から始まる」──それを証明するプロジェクトとなった。

そう語る中山氏の姿勢は、従来の建築観にとらわれない柔軟さと確かな実践に裏打ちされたもので、参加者たちの視点を大きく広げる時間となりました。

会の終わりの質疑応答では、働き方・キャリア・社会とのつながり方に関する質問が相次ぎ、終了後の懇親会でも「建築家の“第3の道”に共感した」「多様な働き方のヒントをもらった」などの声が聞かれました。

▼レポート全文はこちら:

Designers Edge 第9回開催レポート


次回:第10回「Designers Edge」イベント概要

講演テーマ:「a journey to the cutting edge」講演内容

  • 生い立ち/デザイナーになるきっかけ

  • デザイナー修業時代

  • 独立を決めた背景/独立から現在まで

  • 実績紹介

  • これからの展望とデザイナーへのメッセージ

開催日:2025年9月12日(水)

開場/開演:18:40 開場、19:00 開演、懇親会 20:15〜

会場:ユニオンテック株式会社オフィス(東京都渋谷区道玄坂2-25-12 道玄坂ビル4F)

講演者:髙濱 史子(たかはま・ふみこ)氏(株式会社髙濱史子小松智彦建築設計 代表取締役)

参加費:無料(デザイナー以外の方は、デザイナー1名以上の招待が必要)

定員:100名(※一部オンライン対応予定)

▼デザイナーズエッジ 第10回のお申し込みはこちら

https://event.union-tec.jp/event/10

第10回登壇者プロフィール

株式会社髙濱史子小松智彦建築設計
代表取締役 髙濱 史子 Fumiko Takahama

2003年 京都大学を卒業
2007年 東京大学大学院修士課程を修了
2007–2012年 スイスの著名建築事務所Herzog & de Meuronに勤務。
2012年 +ft+/髙濱史子建築設計事務所を設立。
2015年 35歳以下の若手建築家によるガラス建築の設計競技で最優秀賞を受賞
2017年 工学院大学非常勤講師に就任。
2023年-2025年 芝浦工業大学非常勤講師に就任。
2024年 事務所を株式会社化し、「株式会社髙濱史子小松智彦建築設計」に改組
2025年 東京大学非常勤講師に就任。


運営:ユニオンテック株式会社について

2000年6月にクロス・床等内装仕上げ工事業として設立。オフィスやショップを中心にブランディング・設計デザイン・施工をトータルでプロデュースする空間創造事業を展開し、10,000件以上の施工実績を持つ。2016年に建設業界のプラットフォーム事業を立ち上げ、2021年4月に事業部門を分社化。内装事業に特化し、デジタル知見も活用して「ワークスペースプロデュース事業」「商空間マーケティング事業」「ビルバリューアップ事業」「スペースコンストラクション事業」「施工BPO事業」「PersGPT(パースGPT)」を展開。

会社名:ユニオンテック株式会社

設立:2000年6月

所在地:東京都渋谷区道玄坂2-25-12 道玄坂通 4階

資本金:1億円

事業内容:オフィス・商空間の企画設計施工。オフィス家具の購買・施工のBPO。

代表取締役:大川祐介

ミッション:Build a new standard.

事業内容:

コーポレートサイト:https://www.union-tec.jp/

オフィスサービスサイト:https://service.union-tec.jp/ 
商空間サービスサイト:https://clinic.union-tec.jp/

BPO事業:https://www.bpo.union-tec.jp/

PersGPT(パースGPT):https://www.cg.union-tec.jp/

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年9月11日 13時00分)

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