株式会社ピアズ
〜薬学教育の服薬指導トレーニングで有効性を検証〜
株式会社ピアズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:桑野隆司、以下「ピアズ」)のグループ会社、株式会社Qualiagram(本社:東京都港区、代表取締役:吉井雅己、以下「Qualiagram」)が提供する接客AI「mimik」(※)の薬学生を対象とした服薬[YN1] 指導トレーニングにおける有用性の検証成果について、2025年9月6日(土)・7日(日)に開催された日本社会薬学会第43年会にて発表されたことをお知らせいたします。
本検証活動は、福山大学薬学部および、薬学生向けにVR技術を活用した学習サービスなどを提供する富士フイルムシステムサービス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:高村勲)との共同研究において実施されました。
本研究により、mimikによる評価は模擬患者や薬剤師による評価とほぼ一致すること、また繰り返しのトレーニングを通じて薬学生が自信を高め、実務実習前の教育効果を補強できることが報告されました。
(※)2025年7月9日に、トレーニングAIプラットフォーム「mimik AI」としてリニューアルリリース、現在の商品名は「mimik AI」。
▼以下「mimik AI」サイトリンク
■背景
薬学教育においては、薬剤師国家試験の共用試験(OSCE)や調剤薬局での実務実習に備え、患者への服薬指導トレーニングが不可欠です。しかし、下記の課題は存在していました。
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評価の公平性
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学生の自信不足
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実習現場での負担
このような背景から、福山大学薬学部は株式会社Qualiagramが開発した「mimik」を導入し、その教育効果を検証しました。
■研究概要と結果
【実施方法】
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対象:福山大学薬学部4・5年生(計108名)
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演習内容:服薬指導シナリオを演じ、録画映像をmimikが自動採点。
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比較評価:mimikの採点と、認定模擬患者・薬剤師による採点を比較。
※下記評価表参照

【主な結果】
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AIと人の評価の一致性
mimikによる評価は、模擬患者や薬剤師による評価とほぼ同様の傾向を示しました。

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学習効果の実感
学生の70%以上が「上達を実感」と回答し、撮影やAI評価への抵抗感は回数を重ねるごとに低下しました。

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実習準備としての有用性
自宅や個人のペースで反復練習が可能なため、OSCE対策や調剤薬局でのインターン前のトレーニングに効果的であるとの評価が得られました。
【教育的意義】
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公平かつ迅速な評価:短時間でフィードバックを得られるため、学習効率が高まる。
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セルフトレーニングの実現:学生は現場に出る前に自信をつけられ、薬局実習の質向上につながる。
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ハイブリッド教育への展開:AIによる基礎力強化と、模擬患者による対面演習を組み合わせることで、より実践的な教育手法を構築可能。
■教育×AI分野への市場拡大
教育分野におけるAI活用は世界的にも拡大を続けており、国内でもリスキリングや専門人材育成を目的とした需要が急速に高まっています。とりわけ医療・薬学領域は、人口減少や高齢化に伴う人材不足への対応が急務となっており、AIによる教育支援は成長ポテンシャルの大きい領域です。
■今後の展望
Qualiagramは、mimikを薬学教育のみならず、医療・介護・接客など幅広い領域のコミュニケーション教育に活用していきます。今回の学会発表は、大学教育現場での有効性が認められた事例であり、今後の産学連携の拡大に弾みをつけるものです。
本成果は、QualiagramのAI技術「mimik」が教育現場でも高い評価を得た証左であり、当社の社会的信頼性を一層高めるものです。今後は薬学部教育を皮切りに、他大学や医療系教育機関への展開を進め、事業成長を図ってまいります。
【会社概要】
会社名:株式会社ピアズ
所在地:東京都港区港南2丁目16−4 品川グランドセントラルタワー 15F
代表者:代表取締役社長 桑野 隆司
設立 :2005年1月
資本金:75百万円
URL :https://peers.jp/
会社名:株式会社Qualiagram(クオリアグラム)
所在地:東京都港区港南2丁目16−4 品川グランドセントラルタワー 15F
代表者:代表取締役 吉井 雅己
設立 :2020年11月
資本金:5百万円
会社名:富士フイルムシステムサービス株式会社
所在地:東京都新宿区西新宿5-1-1 新宿ファーストタワー 10F
代表者:代表取締役社長 高村 勲
設立 :1988年9月21日
資本金:2億円