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【“仕事もラグビーも”を選んだ彼女たち】見えないところで、当たり前の安心を支える──PRの彼女が挑む“もうひとつの最前線”

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一般社団法人横河武蔵野スポーツクラブ

 スポーツだけじゃない。「働く」彼女たちの、ちょっと意外な日常に触れるインタビュー記事第5弾。今回は加藤幸子選手の勤務先であるセコム株式会社のコーポレート広報部・次長を務める梶谷忠氏に話を伺った。

 日本代表として女子ラグビーワールドカップに出場した横河武蔵野アルテミ・スターズの加藤幸子選手。彼女が普段働いているのがセコム株式会社だ。

 「安心・安全」を守るセキュリティ会社で、加藤選手はどのような業務をこなしているのか。またアスリート雇用という形で選手を支える企業側は、どのような想い持っているのか。同社のコーポレート広報部・次長を務める梶谷忠氏に話を伺った。

セコム株式会社コーポレート広報部・次長 梶谷 忠氏

――改めて、御社の事業内容をご紹介ください。

「皆さん、ご存じかもしれませんが、セキュリティ事業を行っています。

セコムグループとしては防災事業だったり、情報セキュリティ等のBPO・ICT事業だったり。

あとはメディカル事業といって介護や医療にも携わっていますし、地理空間情報サービスや保険事業も行っています。

現在では国際事業も合わせて7つの事業を行っています」

――日本における警備会社のパイオニアと言える存在ですが、創業は何年になるのでしょうか。

「日本警備保障という名前で、1962年に創業し、今年で63年になります。

創業当時の日本はまだ、水と安全はタダと言われるような時代で、警備をするという概念はありませんでした。

一方で欧州ではすでに警備という仕事があり、その話を聞いた創業者である飯田亮と戸田寿一がこの事業を日本で最初にスタートさせました。

当初は警備という概念がなかったなかで契約を取るのも苦労したそうですが、1964年の東京オリンピックで選手村の警備を受注し、それが無事に終わったことで、日本全体に警備という仕事があるんだということが認知されるようになっていきました」

――今では企業だけではなく、一般家庭でもホームセキュリティが当たり前のように装備されるようになりました。

「そうですね。おかげさまでホームセキュリティは1981年から始めてまして、今年で44年目になります。

先日、亡くなられた長嶋茂雄さんに『セコム、してますか?』というCMに出ていただいたことが、一般家庭に普及した大きな要因だったと思います。

今年からアンバサダーとなった大谷翔平選手にも、同じセリフを言っていただいています」

――現在、御社ではラグビー女子日本代表の加藤幸子選手を雇用されていますが、アスリート雇用を導入したきっかけを教えてください。

「当社は1985年から『セコムラガッツ』という男子の社会人ラグビーチームを持っています。

ラグビーには前に向かって突き進むというイメージがあり、セコムの企業風土とマッチするスポーツなんですね。そういったことから40年前にチームを創設し、社を挙げて支援しています。

一方で男性中心の会社の中で、女性も活躍できる職場にもしたいという想いがありました。

そのなかでアスリートと企業をつなぐ『アスナビ』という就職支援制度がありまして、2017年にその制度を通じて、元ラグビー日本代表で横河武蔵野アルテミ・スターズに所属していた高野眞希選手を初めて採用させていただきました。

彼女はもう引退しているんですが、今でもうちの会社で活躍しています」

――加藤選手の採用のいきさつは。

「加藤さんには同じチームである高野選手の紹介で、2024年4月1日に入社していただきました」

――具体的にどういった業務を行っているのでしょうか。

「彼女は東京本部のシステム技術部に所属し、主に家庭向けの防犯システムのメンテナンスを行っています。

家庭向けの防犯システムを導入いただいている契約先に事前にアポイントを取り、機器の電池交換など定期的に行う必要がある業務のほか、お客様にセキュリティのアドバイスなどもしていただいています」

――上司の方の評価はいかがですか。

「メンテナンス業務には、電池や機器、踏み台などが必要なのですが、それらを荷台に積んで、自転車でお客様のもとに行っているそうです。

この猛暑であっても、雨の日でも自転車で行くので、移動さえもトレーニングの一環にしているのでは? と、上司は言っていました。

ラグビーに取り組む姿勢も素晴らしいそうです。昨年、足を怪我したのですが、『今日もトレーニングに行きます』と言ってきたそうで。

その上司は『怪我をしているのにトレーニングするの?』と聞いたところ、『怪我をしてない方の足は動くので、問題ありません』と返されたそうなんです。

野暮なことを聞いてしまったと、上司自身が恥ずかしくなったと言っていました」

――日本代表クラスになると、それくらいの意識の高さが求められるのでしょうね。

「そうなんでしょうね。加藤さんは12時までの時短勤務で、週3日くらいのペースで出勤しているそうなんですが、今年の春からはワールドカップに向けたトレーニングや合宿で、ほとんど出勤してないんですよ。

ただ、限られた時間の中で一生懸命仕事を覚え、今では1人で対応できるようになったそうです。

上司は『仕事に対しても、ラグビーと同じように自信に満ちた笑顔で対応をするとお客様も安心します。今後が楽しみです』と申しております」

――加藤さんの存在は、社内に良い影響を与えていると感じますか。

「やっぱり加藤さんがラグビーを頑張って、仕事も頑張っているなかで、他の社員のモチベーションにつながる部分はあると思います。

単に業務をこなせばいいとか、ミスさえ起こさなければいいとなりがちですけど、やっぱり本人たちがどういう気持ちで仕事に臨んでいるのかが大事だと思うんです。

おそらくスポーツに真剣に取り組んでいる加藤さんと、我々とは考え方や物の見方って、ちょっと違うと思うんですよね。

そういうところを見れるのは我々にとって勉強になる部分があるでしょうし、加藤さんとしてもスポーツをしていない人の考えを知ることができる。

違う環境で生きてきた人たちが交わることで生まれる相乗効果は必ずあると思います。

加藤さんが頑張っているから、俺らも頑張らなければいけない。

逆に加藤さんとすれば、自分がいない時に穴埋めをしてもらっているから、いる時にはより頑張らなければいけないという想いがあるかもしれません。そういう良い循環は実際に生まれていると思います。

それに事業所内でも加藤さんを応援しようという空気が高まっていると聞きますし、ワールドカップから帰ってきたら、いろんな話を聞きたいと楽しみにしている社員もいるそうです。

加藤さんがいなければ、イングランドで女子ラグビーのワールドカップが行われているなんて、ほとんどの社員が知らなかったと思います。

それだけでも価値観が、まったく変わってきているわけですからね」

――御社の事業内容や企業理念は、アスリート雇用につながる部分はありますか。

「セコムはやはり、セキュリティの会社なので、守るということがキーワードになります。

スポーツを支援するにも、守ることを重視する競技に協賛したいなと思っていました。

例えば野球もそのひとつで、長嶋さんも守ることを大事にしていたといいます。

打撃が不振に陥ったら、徹底的に守備の練習をするとおっしゃっていたので、やはり野球において守ることは大切なんだなと。

ラグビーも同じで、もちろん点を取ることが大事ですけど、守りがしっかりとしていないと勝てないと思います。

その意味でもセコムとの親和性が高いスポーツだなと感じています。

だから、ラグビーチームを持っていますし、女子ラグビー選手の雇用にもつながっています。

屈強な人が警備に来てくれると、お客さんに安心なイメージを持ってもらえるじゃないですか。

だから当社にラグビーのイメージがあるというのは、意味のあることだと思っています」

――男子ラグビーの選手も、普段は業務をこなされているんですよね。

「そうですね。社員として働いています。実はラグビー部のOBは、責任のあるポジションに就いている人が多いんですよ。

忍耐力もあるでしょうし、体力もありますしね。今の営業本部長もラグビー部のOBなんですよ。

会社の中にラグビーというものが、良い影響をもたらしている部分はたくさんあると思います」

――今後の加藤選手に期待したいことはありますか。

「基本的に私たちとしては、現役時代は選手の活動に専念してほしいと考えています。

目標に向かって納得のいくようなトレーニングに励んでもらいたい。

その分、引退後にうちでしっかりと働いてくれればいいですね。

代表になるのは本当に大変だったと思います。僕らが想像できないくらいの努力をされてきたでしょうし、運だけではたどり着けない場所にまで行けたのは本当にすごいこと。

ワールドカップでは悔いがないようにプレーしてもらいたいですし、結果に関わらず、胸を張って帰ってきてほしいですね」

(ライター:原山 裕平)

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出典:PR TIMES

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