MEMOCO
株式会社MEMOCO(本社:東京都渋谷区、代表:熊田貴行)は、同社が品質管理および記事制作を請け負うスムナラと合同で、中古マンションの購入経験者男女113名を対象に、「中古マンションの購入と資産価値」についてのアンケート調査を実施しました。
調査概要
調査内容:「中古マンションの購入と資産価値」についてのアンケート調査
調査期間:2025年3月8日(土)〜2025年9月5日(金)
調査方法:インターネット調査(クラウドソーシングサービス)
調査人数:113人
調査対象:男性70人、女性43人
回答者について

回答者の性別
男性:約62%
女性:約38%

回答者の年代
20代:約13%
30代:約30%
40代:約36%
50代:約18%
60代以上:約3%
中古マンションの将来的な売却への意識

まず、中古マンションを購入する際に将来的な売却を考えていたかを聞いてみました。
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考えていた:約24%
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どちらかというと考えていた:約29%
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どちらかというと考えていない:約17%
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考えていない:約30%
売却を考えていた理由
売却を「考えていた」「どちらかというと考えていた」と回答した購入者の理由は多岐にわたります。
ライフスタイルの変化への対応
「転勤・家族構成の変化・老後の住み替えなどで、将来手放す可能性があると考えたから」
資産運用としての位置づけ
「資産運用だから」
「高く売って利益を得たいから」
老後の備え
「老後にずっと今のマンションでは住むことができないと思うため」
売却を考えていない理由
一方で、売却を考えていない購入者の理由も明確です。
終の棲家としての購入
「終の棲家と考えて購入したから」
「一生住み続けるつもりだから」
満足度の高さ
「気に入ってずっと住みたいと思う物件にしたかったから」
売却の困難性
「売れなさそう」
「年齢的に若かったのでそこまで考えることができなかった」
購入者の約53%が将来的な売却を何らかの形で意識していることが判明しました。これは中古マンションが単なる住居ではなく、資産としての側面も重視されていることを示しています。特にライフステージの変化を見越した柔軟な住み替えプランを持つ購入者が多いことが特徴的です。
資産価値への意識レベル

中古マンションの購入に際して、資産価値を意識していたかを聞いてみました。
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意識した:約31%
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どちらかというと意識した:約31%
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どちらかというと意識してはいない:約13%
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意識してはいない:約25%
資産価値を意識した理由
資産価値を「意識した」「どちらかというと意識した」と回答した購入者の理由を紹介します。
将来売却時の損失回避
「将来的に売却する可能性があるかもしれないと思ったから、あまりにも価値が下がる物件は避けたかった」
資産保全への意識
「資産価値を下げたくないから」
老後資金としての期待
「将来、老人ホームの足しになればと思っています」
資産価値を意識しなかった理由
資産価値を意識しなかった購入者の理由を紹介します。
売却予定がない
「売るつもりはなかったから」
「将来売ることは考えていなかったから」
居住性重視
「家族全員の実際の住み心地がどうかを重視したから」
資産価値への期待薄
「上がることは期待していない」
「価値がないと思うから」
約62%の購入者が資産価値を何らかの形で意識していることが明らかになりました。これは中古マンション購入において、居住性だけでなく投資的側面も重要な判断材料となっていることを示しています。特に将来的な住み替えや相続を考慮した長期的な資産形成の視点が浸透していることが分かります。
資産価値重視派が注意したポイント

資産価値を意識した購入者(79名)が特に注意した点の内訳は以下の通りです。
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立地:約59%
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眺望や日当たり:約20%
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築年数:約8%
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耐震性:約5%
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間取り:約5%
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管理体制:約3%
立地重視の背景
立地を重視する理由として以下のコメントが寄せられました:
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アクセス性と利便性:「駅近」「交通の便」を重視する声
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将来性への期待:「将来的な発展性」「地域の価値向上」への期待
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売却時の有利性:「売却時により高く売れる」「需要が安定している」
眺望や日当たりを重視する購入者は、「売却時に資産価値は大切なので」「いざ売却するときに気になる」といった理由を挙げています。築年数や耐震性については、「固定資産税が気になったから」「将来的な安全性」を考慮した選択となっています。
立地が圧倒的に重視されている結果は、「立地は変えられない唯一の要素」という不動産の基本原則が購入者に浸透していることを示しています。特に将来的な売却や賃貸運用を考える際、立地の良さが最も確実な価値保全要素として認識されていることが明確になりました。
まとめ:調査結果から見える傾向分析
調査結果から、中古マンション購入者の動機が明確に二極化していることが判明しました。一方は「終の棲家」として長期居住を前提とする層、もう一方は「資産運用」として将来的な売却も視野に入れる層です。この傾向は年代や家族構成、経済状況によって大きく左右されることが分かります。
資産価値意識の浸透
約6割の購入者が資産価値を意識している結果は、不動産投資に対する知識の普及と、将来への備えとしての不動産購入が定着していることを示しています。特に立地重視の傾向は、長期的な価値保全を重視する合理的な判断として評価できます。
世代別の購入意識
40代が最も多い購入層となっている背景には、住宅ローンの借入可能年数と家族のライフステージが関係しています。この世代は子育てや老後準備を同時に考える必要があり、住宅選びにおいても多角的な視点が求められることが調査からも読み取れます。