AIデータ株式会社
企業データとAIの利活用カンパニー、AIデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 佐々木隆仁、以下AIデータ社)は、次世代AIプラットフォーム「AI孔明 on IDX」の業界別モジュールとして、農業分野向けの『AI孔明 on IDX for Agri』をリリースしました。
気候変動、労働力不足、高齢化、収益性の低下──日本の農業は今、持続可能性の岐路に立たされています。そこで注目されているのが、スマート農業の推進とAIによる営農支援です。
AIデータ社はこのたび、次世代AIプラットフォーム「AI孔明 on IDX」の業界別モジュールとして、農業分野向けの『AI孔明 on IDX for Agri』を正式リリースしました。
本モジュールは、 e-kakashi、アグリノート、Weathernews農業支援などに代表されるスマート農業管理システムから出力される、気象・土壌・病害・作付・施肥・作業記録・出荷データを統合データ基盤 IDX **に取り込み集約。そのうえで、生成AI「AI孔明」が蓄積されたデータを横断的に分析し、営農判断に必要な情報とインサイトを提供する次世代型の農業支援モジュールです。

■ 農業現場の課題とAIによる支援の可能性
•天候や病害の影響に左右されやすい不確実性
•栽培・施肥・収穫のタイミング判断の属人化
•農作業の記録が分散・紙媒体に依存
•担い手減少による技術の継承困難
•圃場ごとの最適な営農判断が難しい
こうした課題に対し、AI孔明は蓄積されたデータに基づく「データ駆動型営農支援」という新たなアプローチを提供します。
■ システム構成と接続イメージ
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スマート農業システムとのデータ連携: センサーによる気温・湿度・日照・土壌水分データ、作業記録、施肥・防除情報、作付・収穫履歴などの各種ファイルをIDXにアップロード。
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IDX基盤で農業データを圃場単位で構造化・蓄積
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過去の生育状況、気象条件、収量、病害の発生記録などを分析可能なかたちで整備し、過去データの傾向分析や営農判断の参考情報として活用。
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生成AI「AI孔明」による支援:
・「過去の防除記録から最適なタイミングを分析して」
・「過去データから病害発生の傾向を教えて」
・「今年の収量を過去と比較して」
・「施肥計画の改善点は?」
・「作業記録から月間作業時間を算出して」 など、営農判断に関する問いに自然言語で対応。
■ 主な機能例
1.気象データと連動した作業タイミング分析
→ 雨・風・湿度・日照などアップロードされた過去の気象データと作業記録を分析し、播種・定植・防除・収穫の最適時期に関する傾向をAI が提案・
2.病害・害虫の発生傾向分析と情報整理
→ 過去の病害履歴と環境条件の記録から、リスクの高い圃場や時期の傾向をAIが分析・可視化。
3.栽培記録の自動整理と要約
→ アップロードされた作業記録やセンサーデータをもとに、年度報告・農業日誌の要約をAIが自動生成。
4.収量・品質の比較分析と改善フィードバック
→ 各作物・圃場ごとに過去データとの比較分析を行い、収量の増減要因に関するインサイトをAIが提供。
5.出荷データ分析・市場情報整理支援
→ 過去の出荷実績データと市場価格情報を分析し、出荷時期や量に関する傾向分析をAIが実施
■ 想定される導入効果 モデルケース

指標 |
導入前 |
AI孔明導入後(想定) |
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病害対応の判断時間 |
毎回数時間 |
過去データ検索により数分に短縮 |
作業記録整理の所要時間 |
月10~20時間 |
AI要約機能により月1時間未満に 短縮 |
営農判断のための情報整理 |
年数回、長時間を要する |
蓄積データ分析により迅速な情報 提供 |
過去データとの比較分析 |
手作業で±20~30%の ばらつき |
AI分析により±10~15%精度 向上 |
■ 特徴:農業知見とAIを融合する「判断支援基盤」
AI孔明は、経験ある農業者のノウハウと、気象データ、土壌分析結果、病害虫発生記録、作業日誌、施肥記録、収量データなどの農業関連データをRAG対応チームドライブにインポートすることで融合し、圃場ごとの意思決定をデータに基づいて最適化する”農業用AIパートナー”です。
また、研修・報告・担い手育成にも活用でき、技術継承や法人化支援にも貢献します。
■ 実証導入・共創パートナー募集
現在、「AI孔明 on IDX for Agri」は、農業法人、 JA、スマート農業事業者との連携を進めており、 圃場単位・農家単位での導入支援や補助金活用モデルの構築も可能です。
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スマート農業に取り組む法人
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データ活用に取り組む農業法人
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担い手育成・作業効率化を進めたい営農組織
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農業データの整理・分析に課題を感じている農業者
AI孔明は、「現場の感覚」に「AIの判断」を重ねることで、 農業の持続可能な未来を支えていきます。導入資料 Word/PDF、提案書、現場向け研修コンテンツも提供可能です。お気軽にご相談ください。
AIデータ社では、農業をテーマにしたAIエージェント×AI/DXフォーラムを開催予定です。ぜひご参加ください。
■AIエージェント×AI/DXフォーラム農業 / ハイブリッド開催
日 時:2025年9月25日(木)14:00~16:40 (受付開始:13:45)
会 場:日経ホール&カンファレンスルーム 東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル6F
対 象:経営者、農業業界のDXやAI活用推進ご担当者様、および情報システム部やDX推進ご担当者様
【AIデータ株式会社について】
名 称:AIデータ株式会社 代表者:佐々木 隆仁
設 立:2015年4月 所在地:東京都港区虎ノ門5-1-5 メトロシティ神谷町ビル4F
資本: 1億円(資本準備金15億2500万円)
URL: https://www.aidata.co.jp/
AIデータ社は、データインフラと知財インフラを基盤に、20年以上にわたり、企業や個人のデータ資産を守り、活用する事業を展開してきました。1万社以上の企業、100万人以上のお客様から信頼を得ており、データ共有、バックアップ、復旧、移行、消去を包括する「データエコシステム事業」では、BCNアワードで16年連続販売本数1位を獲得しています。
データインフラでは、IDXのクラウドデータ管理や復旧サービスを提供するとともに、経済産業大臣賞を受けたフォレンジック調査や証拠開示サービスを通じて、法務分野でも高い評価を得ています。
一方、知財インフラでは、グループ会社の特許検索・出願支援システム『Tokkyo.Ai』や特許売買を可能にするIPマーケットプレイスの構築により、知財管理と収益化を支援。これらを統合し、生成AI『AI孔明™』によるデータと知財の融合プラットフォームを展開しています。また、防衛省との連携による若手エンジニア育成にも注力し、データ管理と知財保護を通じて社会基盤の強化に貢献しています。