株式会社朝日新聞社
第67次南極地域観測隊に同行 中山由美は4度目、杉浦奈実は初の取材
株式会社朝日新聞社(代表取締役社長CEO:角田克)の記者2人が、一般社団法人日本新聞協会を代表し、2025年12月から第67次南極地域観測隊に同行取材します。南極取材の経験が豊富なネットワーク報道本部の中山由美と、今回が初めてとなるくらし科学医療部の杉浦奈実です。
近年、南極では地球温暖化の影響が顕在化し始めています。科学者たちによる観測は、気候変動による影響の把握や予測にとって極めて重要です。記者が最前線の様子をお伝えします。

変わりゆく南極の「今」を伝える
今回の第67次観測隊への同行では、中山記者が昭和基地を中心に、杉浦記者がトッテン氷河沖での観測活動にそれぞれ密着取材をします。朝日新聞社は、多様なコンテンツを通じて、変わりゆく南極の「今」をお届けします。

専門記者 中山由美(なかやま・ゆみ)
南極・北極専門記者。南極は45次越冬隊、51次夏隊、61次越冬隊に同行し、北極は8回にわたり取材。南極観測の意義を広く伝えてきた。
著書に「北極と南極のへぇ~ くらべてわかる地球のこと」(学研)「南極で宇宙をみつけた!」(草思社)「こちら南極 ただいまマイナス60度」(同)。 共著に「南極ってどんなところ?」(朝日新聞社)など。
「南極は、地球の過去から現在、そして未来がみえてくる場所」
4度目の南極取材を前に、中山は「南極は、地球の過去から現在、そして未来がみえてくる場所。氷の世界で育まれる命、地球環境の変化をみつめる隊員たちの活躍を、写真や映像盛りだくさんで皆様にお届けしたいです」と話しています。

初の派遣 杉浦奈実(すぎうら・なみ)
2015年朝日新聞社入社、大津総局、佐賀総局、大阪科学医療部、熊本総局などを経て25年から現職。共著に『野生生物は「やさしさ」だけで守れるか?ーー命と向きあう現場から』(岩波ジュニア新書)。
杉浦は「初めての南極派遣にわくわくしています。南極の氷や海とそこに生きる生きものたちの変化、最前線で現象を捉えようとする研究者の姿などを読者の皆様にお届けできればと思っています」と話しています。
半世紀を超えて報道、特集ページも
朝日新聞社は、地球環境の変化を最前線で捉えるため、南極取材に長年力を入れてきました。第1次南極地域観測隊(1956年出発)にも同行し、昭和基地の開設や越冬隊の活動を報道。ニュースや特集記事で伝えた内容は、日本による南極観測の歴史の記録となっています。最近の様子は、「南極プロジェクト」の特集ページなどでご覧頂けます。

南極地域観測隊は、1957〜58年に行われた「国際地球観測年」(IGY)の国際協力事業の一環として始まった国家事業です。56年に派遣が決まった第1次南極地域観測隊以降、南極の環境に関する科学研究などに取り組んでいます。
メンバーは、文部科学大臣を本部長とする南極地域観測統合推進本部のもと、大学や研究機関の研究者や中央省庁職員、基地の建設を担う民間企業の技術者などで構成されています。観測事業の発展や、国民の理解を高めるため、報道関係者や教育関係者、芸術家らが「同行者」になることがあります。
