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【週刊台湾ビジネスニュース】電動アシスト自転車、自爆型水上ドローン、セミコン台湾開幕、輸出総額過去最高、ドムドムハンバーガー初出店【2025/09/15号】

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威志企管顧問股イ分有限公司(ワイズコンサルティンググループ)

台湾の最新ビジネス情報をお伝えする、週刊台湾ビジネスニュースです。

 台湾に拠点を置き、各種コンサルティング、リサーチ、日本人向け台湾経済ニュース、クラウドサービスの提供などを行う情報サービス企業グループ「ワイズコンサルティング」は、台湾経済に関する注目動向をまとめたレポートを発表しました。

 本号では、セミコン台湾の開幕を前に「台湾優位はあと2~3年」との危機感が示された半導体業界の動向や、iPhone17効果で台湾の月間輸出総額が過去最高を更新したニュース、さらに自爆型水上ドローンや電動アシスト自転車、中国市場進出など、多角的に進化を続ける台湾の最新トレンドを分析しています。

【トピック1】
セミコン台湾開幕、「台湾優位はあと2~3年」


 世界最大規模の半導体業界の国際展示会、国際半導体展(セミコン台湾)が9月10日、台北南港展覧館(TaiNEX)で開幕する。これに先立ち、主催の国際半導体産業協会(SEMI)グローバル主席で、半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH)の呉田玉・営運長(COO、最高執行責任者)が8日の記者会見で、台湾は先進製造プロセスの半導体やAI(人工知能)データセンターでリードしているが、2~3年後にはリードが揺らぐ可能性があり、今のうちに投資や新技術の研究開発(R&D)を進めるべきと主張した。

 呉・営運長は、2030~32年の間に世界の半導体産業の生産額は1兆米ドルを突破する見通しで、「規模の拡大」から「価値の再定義」に局面が転換すると指摘した。台湾が今後10年もリードを保つためには、実力強化と全体最適化が必要だと指摘した。

 呉・営運長は、全体最適化は単に製造、パッケージング、材料など1つの工程でなく、3次元IC(3D IC)、シリコンフォトニクス(SiPh)、エネルギー管理など多面的な統合を指すと説明した。性能とコスト、経済性を兼ね備え、差別化を図ることが台湾にとって必要だと述べた。

 台湾ではこれまで、先進パッケージング技術のチップ・オン・ウエハー・オン・サブストレート(CoWoS、コワース)、シリコンフォトニクス、3次元ICの産業連盟が設立された。呉・営運長は、今後、電源管理(パワーマネジメント)の連盟も設立する予定だと語った。

■材料の自給率向上へ

 半導体業界を代表して基調講演をした半導体用シリコンウエハー世界3位、環球晶円(グローバルウェーハズ、GWC)の徐秀蘭・董事長は、今後の半導体産業の競争は生産能力や技術だけでなく、重要材料の確保が重要になると指摘した。例えば、ガリウムは世界の9割を中国が握っている。レアアースやレアガス(希ガス)などの重要材料を一定程度確保できなければ、半導体産業の発展が行き詰まる可能性があると強調し、台湾は材料の自給率向上に努めるべきだと述べた。

 そのためには政府と業界が協力し、国際連携、自主開発、リサイクルなどで、半導体産業を強く、安定的かつ持続可能にすべきだと呼びかけた。

 セミコン台湾は10日から12日まで開催される。SEMIのグローバルマーケティング長を兼ねる曹世綸・台湾区総裁は、域内外から約1200社がブース4100小間を出展し、半導体業界のリーダー200人以上が集まり、来場者は10万人を超える見込みだと説明した。

【トピック2】
台湾8月輸出総額が過去最高、iPhone 17効果で
 財政部統計処が9日発表した8月の輸出総額は前月比3.2%増、前年同月比34.1%増の584億8700万米ドルで、過去最高だった。人工知能(AI)関連のほか、アップルが米国時間9日(台湾時間10日)に発表したスマートフォン新機種、iPhone 17シリーズなど向け出荷が押し上げたようだ。

【トピック3】
サンダータイガー、新型自爆水上ドローン公開へ
 無人機(ドローン)メーカーの雷虎科技(サンダータイガー)は、今月18~20日に台北南港展覧館(TaiNEX)1館で開催される航空宇宙や防衛産業の国際展示会、台北国際航太暨国防工業展覧会(TADTE、航太展)で、最新の自爆型無人水上艇(水上ドローン、USV)「海鯊号(シーシャーク)600ステルス(600S)」を公開すると発表した。

【トピック4】
ジャイアント、中国で電動アシスト自転車を強化
 自転車製造最大手、巨大機械工業(ジャイアント・マニュファクチャリング)の劉湧昌・董事長は5日、来年から中国で電動アシスト自転車(eバイク)を強化すると表明した。初年度の販売目標は10万台、1台当たり300米ドル。年間売上高10億台湾元(約44億円)を創出する見通しだ。

【トピック5】
ドムドムバーガー、新光三越信義に10月出店へ
 ドムドムフードサービス(本社・神奈川県厚木市、藤﨑忍代表取締役社長)は10日、百貨店最大手、新光三越百貨の信義新天地A11(台北市信義区)で10月に、ドムドムバーガーの海外1号店をオープンすると発表した。

※補足解説は、以下の動画でもご覧いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=zHeJsAGUafw

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企業名:ワイズコンサルティング グループ

所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F

代表者:吉本康志

設立:1996年11月

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 TEL:+886-22381-9711(日本時間10:00〜19:00)

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年9月16日 10時37分)

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