SMHD
~東海地域で初開催~
株式会社ソミックマネージメントホールディングス(所在地:静岡県磐田市、以下ソミックMHD)とSUNABA inc.(本社:東京都渋谷区)は2025年7月21日(月・祝)、8月24日(日)、東海地域では初開催となる「SUNABANASHI Iwata #1」を開催しました。

■開催背景
ソミックMHDはパーパス「次世代へ笑顔をつなぐ」の基、地域とともに社会課題の解決に取り組み、世界中の人々が「創造・未来・挑戦」できる社会=SOMIC SOCIETYの実現に挑戦しています。
少子化や都市構造の変化でこどもが地域で主体的に学び、体験する場が少ないことも社会課題の一つと考えています。そしてこうした現象は地域の創造力や次世代の地域参画の基盤を弱める恐れがあります。
SUNABANASHIは、減少する「あそび場」である砂場を起点に、こども達が自らの住む街の社会課題を発見し解決策を考えるSUNABA inc.が運営する参加型教育プログラムで、これまで福岡市や金沢市などで、こども達自身が公共空間の課題を見つけアイデアで解決に挑む新しい“まちづくり”のアプローチを実践してきました。
ソミックMHDは、こども達自身が地域の未来を描き主体的に学ぶこのプログラムを通じて好奇心と創造性を尊重し、彼らが描く未来に寄り添うことがパーパス実現につながると考え、SUNABA inc.との共同開催に至りました。
また、地域のリアルな課題は未充足なニーズやインサイトの宝庫であり、こどもたちが発見する「小さな気づき」は大人では見落とされがちな新たな事業機会を示唆することもあります。ソミックMHDは地域貢献の実践と並行して、こうした気づきを新規事業の種として探索・検証するために本プログラムを実施しています。
■プログラムの流れ

Day1「知る」
地元企業や磐田市の職員から磐田駅前の説明を受けるセッションを実施。座学で磐田市の現状についてインプットした後は、磐田駅および周辺のまちを実際に現地調査し、どのような社会課題があるのかを把握しました。
Day1-Day2「考える」
参加したこどもたちはDay2までの約1か月間、各自で磐田駅以外の駅や商業施設など、人が集まる場を調査。磐田駅との比較を通して課題の要因を分析しました。また、どろだんご先生との1on1オンラインミーティングを実施し、アイデアのブラッシュアップを行いました。


Day2(解決する)
一人ひとりが磐田市職員・企業関係者の前でプレゼン。それぞれのアイデアは空想のアイデアではなく、費用概算などを含めた実現可能性が検討されていました。また、発表後は企業関係者からこども達一人ひとりへフィードバックを送りました。
最優秀賞アイデア 小学6年生
テーマ:「~磐田市をもっとにぎやかに~ ぶつぶつ交かん会」
シャッター街になってしまっている磐田駅前を「人が集まる場所にしたい」という想いから、駅前で開催されている「軽トラ市」に着目。主催する委員会が磐田商工会議所内にあることを調べ、実際にヒアリングを行うため足を運びました。ヒアリングしていく中で「人と人の交流を大切にしている」という話を聞き、人が想いを伝える場をつくりたいと考え、「物と心をバトンタッチする、お金を使わないぶつぶつ交かん会」を考案。自分の大切にしてきたものにメッセージカードを添えて交換することで、環境配慮と地域のつながりづくりを両立させたうえ、週1回の開催とすることで持続的な賑わい創出を考慮しているという多角的な視点が評価されました。


■アンケート結果
参加した保護者へのアンケートでは、プログラム全体の満足度は「とても満足」、「満足」の合計が96.6%と、高い結果となりました。
「参加したこどもの新しい興味への喚起につながりましたか?」という問いに対して、約86%の方が「新たな興味や発見につながった」と回答し、本プログラムが自発的な学びにつながる興味をもたらしたことが伺えました。
また、「保護者の皆様も、駅前の課題に向き合う機会やきっかけとなったと感じますか?」という問いに対して、約93%の方が「そう感じた」と回答するなど、こどもだけではなく保護者にとっても社会課題を考える場となったことが伺えます。



参加したこどもの保護者の声(一部抜粋)
「自分で調べて資料を作成できるとは思っていなかった」(4年生)
「発表の練習を自ら行い、親に確認依頼をしてくる姿に成長を感じた」(6年生)
「全てが終わって帰宅した後、自信がついたようで明らかに雰囲気が変わった」(4年生)

■どろだんご先生よりコメント

SUNABANASHIは、こども達が自らの住む街の社会課題を発見し、解決策を考える参加型教育プログラムです。磐田でのSUNABANASHIでは、こども達が一人ひとり自分の言葉で思いを伝える姿に心を動かされました。大人顔負けの発想力や熱意が随所に感じられ、この街に育つ力強さをあらためて実感しました。こども達自身が公共空間の課題を見つけ、アイデアをもって解決に挑んだ今回の経験をきっかけに、自らの可能性を信じ、未来を形づくる第一歩となればと願っています。
ソミックMHDは実行力をもって社会課題に向き合い、次世代人材の育成に真摯に取り組んでまいります。また、本プログラムは来年以降も継続して実施し、社会課題の解決とビジネスを結び付けた取り組みとして推進していきます。

■開催概要
名称:SUNABANASHI Iwata #1
日時:Day1 2025/7/21、Day2 2025/8/24(各日 10:00–17:00)
会場:磐田駅前エリア、SOMIC N1 lab Iwata
参加者:小学4〜6年生 28名
主催:SUNABA inc.、株式会社ソミックマネージメントホールディングス
協賛:遠州鉄道株式会社、株式会社遠州日石、共和レザー株式会社、株式会社静岡銀行、有限会社春華堂、浜松磐田信用金庫、株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社環吉、三菱HCキャピタル株式会社、磐田化学工業株式会社、遠州中央農業協同組合、東京海上日動火災保険株式会社、有限会社富士見不動産
後援: 磐田市、磐田市教育委員会
■株式会社ソミックマネージメントホールディングス
https://www.somic-group.co.jp/
ソミック石川のボールジョイント、ソミックアドバンスのロータリーダンパーなど、世界トップクラスの技術をもつソミックグループ全体の事業統括を行っています。自動車のあり方が大きく変わるなか、さまざまな業種のパートナーと社会課題解決につながる活動や事業創出に積極的に取り組むとともに、世界中の人々が「創造・未来・挑戦」できる社会=SOMIC SOCIETYの実現に挑戦しています。
■SUNABA inc.
砂場造成・設計、教育事業、イベント企画・運営、地域プロジェクトのプロデュースを行っています。全国各地で「SUNABANASHI」を展開し、公園の社会課題解決に取り組んでいます。これまでに砂場をフィールドにしたワークショップやまちづくりプロジェクトを通じて、地域の社会課題解決と次世代への持続可能な発展に貢献してきました。また、こども達の成長をサポートするイベント運営やクリエイティブマネジメントにも積極的に取り組み、新しい価値の創出を目指しています。