働きやすい職場認証制度
【 ブースに訪問した求職者の約半数が “「働きやすい職場認証」マークを見たことがある” と回答 】

2025年9月7日、「働きやすい職場認証制度」事務局は、愛知県トラック協会が主催した就職面談会「トラキャリフェア」に、中部運輸局との共催組織としてブース出展しました。
この就職面談会は年に2回開催されており、経験者・未経験者問わず積極採用中の物流、運送、引っ越し企業が参加するイベントです。
「働きやすい職場認証」ブースでは、働きやすい職場選びのポイントを解説するとともに、求職者に認証マークが企業選びの目印であることを案内し、働き方改革に取り組む事業者のアピールをしました。
併せて「働きやすい職場認証」に関するヒアリング調査も実施し、ブースに訪問した求職者の約半数が認証マークを見たことがあると回答しました。

【 「働きやすい職場認証」の認知度をヒアリング調査 】

トラキャリフェアの今回の来場者数は86名でした。集客に課題を残すものの、過去または現時点でドライバーとして働いている来場者も多く、休日に就職面談会に参加する意欲がある本気度の高い求職者が集まったといえます。
「働きやすい職場認証」ブースには、来場者の半数に近い35名が訪れました。
ブースを訪問した35名の求職者に対しては「働きやすい職場認証」に関するヒアリング調査も実施し、「認証マークを見たことがあるか」という質問には約半数が「見たことがある」と回答。「マークの意味を知っているか」という質問にも、「知っている」と回答する求職者が42%に達しました。
「どこで認証マークを見たか」という質問には、「業界・会社の就職イベントや説明会」と「個別企業の就職面接」との回答が同数で1番多く、合わせて50%。以下、車両ステッカー、ハローワーク、SNSと続き、「どこで認証マークの意味を知ったか」への回答順とも連動しています。
ヒアリング調査の結果から、事務局が普段行っている求職者への周知を目的とした活動や、事業者団体・認証事業者との連携協力に、一定の成果が出てきたことを示していると分析できます。
認証マークを知らなかった求職者も、認証の趣旨を説明したところ、96%が「会社選びの参考にする」と回答としたため、就職面談会の企業ブースに掲示している「認証PRカード」を目印にして会場を回るよう案内しました。
ドライバーとして就職する意欲の高い求職者へ「働きやすい職場認証」の認知が広がってきていますが、依然として認証を取得している事業者からは「求職者の認知度がまだまだ低い」という声が寄せられています。
今後の目標として、求職者の意欲の程度や地域に関わらず認証の存在が浸透するよう更なる周知活動を行うとともに、認証マークの意味を知ってもらう機会の創出に努める必要があると事務局では認識しています。
【 認証事業者に認証をPRするカードを配布。求職者が会社選びの目印に 】



今回の就職面談会に出展した企業40社の内、26社が「働きやすい職場認証」を取得している企業でした。認証段階の内訳は、一つ星9社、二つ星13社、三つ星4社です。
それら認証を取得している26社の企業に、事務局から「働きやすい職場認証」を取得していることをPRできるブース装飾用のカードを配布しブースに掲示してもらいました。
その結果、「働きやすい職場認証」ブースで説明を聞いた求職者が、マークのある企業を探して訪問する様子も見受けられました。

事務局では今後もこのような活動を通して、求職者に働きやすい職場作りに取り組む認証事業者の姿勢を伝え、ドライバー職を職業選択の一つとして考えるきっかけを提供し、運送業界や認証事業者に貢献できるよう努めてまいります。
<「働きやすい職場認証制度」について>
正式名称は運転者職場環境良好度認証制度。国土交通省により創設されたトラック、バス、タクシードライバーの“働きやすさ”を認証マークで「見える化」する制度です。求職者の運転者への就職を促進し、運送事業者の人材確保の取り組みを後押しすることを目的としています。

このマークを持つ会社は、ドライバーの労働条件や労働環境を改善する様々な取り組みを行い、認証実施団体によるそれらの内容審査を経て認証されています。
女性ドライバーの積極採用、年間休日の取得数増加、時間外労働の短縮、心と体を守る取り組みなど、働く人ひとりひとりのためにより良い職場環境の実現を目指しており、職場選びの目印となります。
一般財団法人日本海事協会は、国土交通省より指定を受けた「認証実施団体」として、本制度の審査認証業務および周知広報活動を行っています。
公式ウェブサイト:https://www.untenshashokuba.go.jp/