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「動物たちが地球の変化を語りはじめた──」目に見えない“命のインターネット”を可視化する、かつてない科学読み物『動物たちのインターネット』発売

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株式会社インプレスホールディングス

インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:二宮宏文)は、『動物たちのインターネット 生きものたちの知られざる知性と驚異のネットワーク』(マーティン・ヴィケルスキ・著 プレシ南日子・訳 佐藤克文・解説)を出版いたしました。

ネズミは地震の数日前に逃げ、渡り鳥は夜空で会話し、アシカの子どもは人間と動物の関係性を3年越しに記憶していた──。

本書は、最先端の動物追跡技術「ICARUS(宇宙を利用した動物研究のための国際協力)」プロジェクトを通じて明らかになった、動物たちの驚くべき知性と相互作用、そして人間との関係を描いたサイエンス・ノンフィクションです。

著者のマックス・プランク研究所の生態学者マーティン・ヴィケルスキは、この研究のパイオニアであり、世界各地の研究仲間とともに20年もの人生をこのプロジェクトに費やしてきました。野生動物に超小型の無線タグ(GPS装置)を装着し、国際宇宙ステーションからその動きを追跡することで、トンボ、鳥、チーター、キツネ、クジラ、ゾウに至るさまざまな生きものたちの生態をリアルタイムで「可視化」する壮大な構想として実現したのです。

そのビジョンが形になるまでの、現場で経験した笑いと涙のエピソードの数々。その結果導き出された深い洞察。自然災害の予測、感染症の拡大、気候変動への適応など、私たち人類の未来にかかわるテーマが語られています。

■ 数々のドラマティックなシーンが描かれる本編

本書で描かれる動物たちの姿は、実に生き生きとしていて、かつユニークな存在ばかりです。

  • 仲間とはぐれたコウノトリが、寒村でおばあさんから「足湯」を提供してもらう姿

  • ハーレムのボスに追われた若い雄のアシカが、キャンプに逃げ込み、著者の足の上に頭を載せる様子

  • ガラパゴスのイグアナが、1つの羽を取りあって遊ぶ姿

著者の注ぐ目は、科学者としての冷静さと動物たちへの限りない愛情が満ちていて、読者を飽きさせません。

■ いま、この本を取り上げる理由──「未来への手がかり」

動物に無線タグをつけて追跡する──というと、ただの監視や観察のように聞こえるかもしれません。

しかし本書が描くのは、「動物に“声”を与える」試みです。動物たちはしゃべりませんが、彼らの動きは世界の異変を教えてくれます。その“沈黙の声”に人間が耳を傾けるとき、地球が発するわずかな予兆を、リアルタイムで感じ取ることができるようになるでしょう。

その意味で本書は、人類の感覚の限界を拡張する科学であり、動物と人間をつなぎ直す書でもあります。

「地球が変わる前に、動物たちが何かを察知していた──」

それを可能にするこの“見えないネットワーク”こそが、気候危機と生物多様性危機の時代の観測装置となりうるのです。

■ 解説者の佐藤克文教授の解説より

東京大学大気海洋研究所の佐藤克文教授は、著者のマーティ・ヴィケルスキと同じ研究分野を追求する仲間でもあります。巻末の解説文で佐藤教授は、「バイオロギング」という生物の行動・移動を記録する研究分野の魅力や意義とともに、マーティ・ヴィケルスキ博士の行動力と情熱に敬意を払い、こう述べています。

「動物は地球上での生活について人間とはまったく違った視点を持っている、というマーティンの意見には100%賛同する。」

佐藤教授は、マーティン・ヴィケルスキ博士とは異なる手法を独自に開発しています。カメ、海鳥、ペンギンといった数々の動物たちに小型のデータロガー(記録装置)を取り付け、彼らの行動や生態についての新しい知見を次々と発表するバイオロギングのパイオニアの一人であり、著者のマーティン・ヴィケルスキの良き理解者でもあります。

■ 著者について:マーティン・ヴィケルスキ

マックス・プランク動物行動研究所所長兼コンスタンツ大学生態学教授。過去にはイリノイ大学助教およびプリンストン大学准教授を務めた。ICARUSプロジェクトの創始者であるヴィケルスキは『ニューヨーク・タイムズ』紙、『アトランティック』誌、『ワシントン・ポスト』紙、『ナショナル ジオグラフィック』誌ほか、世界中の出版物で取りあげられている。


【書籍情報】

書名:『動物たちのインターネット 生きものたちの知られざる知性と驚異のネットワーク』

著者:マーティン・ヴィケルスキー

訳者:プレシ南日子

解説:佐藤克文

発売日:2025年9月17日

判型:四六判/320ページ/定価:2420円(本体2200円+税10%)

発行:山と溪谷社

ISBN:978-4-635-23027-8

https://www.yamakei.co.jp/products/2824230270.html


【山と溪谷社】 https://www.yamakei.co.jp/

1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心とした山岳・自然科学・アウトドア・ライフスタイル・健康関連の出版事業のほか、ネットメディア・サービスを展開しています。

さらに、登山やアウトドアをテーマに、企業や自治体と共に地域の活性化をめざすソリューション事業にも取り組んでいます。

【インプレスグループ】 https://www.impressholdings.com/

株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:塚本由紀)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「航空・鉄道」「モバイルサービス」「学術・理工学」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。

【本件に関するお問合せ先】

株式会社山と溪谷社 担当:岡山泰史

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング

TEL03-6744-1900  E-mail: info@yamakei.co.jp

https://www.yamakei.co.jp/

d5875-6857-57016aaf5ebdc8537f0caac152787844.pdf

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年9月17日 11時00分)

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