株式会社mediba
KDDIグループの株式会社mediba(本社:東京都品川区、代表取締役社長:齊藤 俊一、以下 mediba)は、共働き夫婦向け家事共有アプリ『ペアワーク』に搭載された「家事に対する労働価値の時給換算化」に関する独自の仕組みで特許を取得しました。

開発の背景
近年、共働き夫婦は全世帯の約7割に達するまで増加していますが、妻の家事時間は夫の3.58倍※と、その負担には依然として大きな偏りがあります。SDGs(持続可能な開発目標)の目標5-4でも掲げられているように、無報酬の家事労働を適切に認識・評価することは世界的に重要なテーマとなっています。
medibaは、共働き夫婦の相互理解と円滑なコミュニケーションを支援するため、家事に対する労働価値 を「時給」という客観的な数値に換算して可視化する仕組みを開発しました。
特許取得の概要
•発明の名称:情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
•特許権者 :株式会社mediba
•特許番号 :特許第7717209号
•特許取得日:2025年7月24日
特許を取得した「家事に対する労働価値を時給に換算して可視化する仕組み」の特長
今回特許を取得した技術は、以下の仕組みを特長としています。
1.パートナーへ希望する時給をリクエストする
2.パートナーがリクエストに対し、合意または新たな金額を再提案する
3.双方が合意するまで、上記1.2.のプロセスを繰り返す
4.両者の合意により、家事タスク取り組み時間の「時給」が確定する
5.日々取り組んだ家事内容と作業時間を記録し、月ごとの取り組み時間を自動で集計する
6.合意した時給に基づき、家事への貢献度を時給に換算し、精算シミュレーションを毎月自動で算出・表示する
本技術の特長は、夫婦間で合意した家事に対する労働価値を時給として設定し、家事分担の割合を金額として示すことができる点にあります。
この仕組みは、これまで感覚的に捉えられがちだった家事への貢献を、双方が納得した指標で見える化し、費やした時間や労力が明確になることで、互いへの感謝の気持ちや積極的な協力を促し、円満なコミュニケーションと建設的な話し合いを支援します。
プロダクト責任者兼発明者:木村 美紗のコメント
発想のきっかけは、パートナーの昇進で家事・育児がワンオペ状態になったことでした。相手の活躍を心から応援したい一方、「家事は頑張っても昇進につながらないし、報われない」というモヤモヤが生まれました。この気持ちを、パートナーにぶつけるのではなく、なんとか解決策や着地点を見つけたいという切実な想いが、この機能の原点です。
お互いが家事に費やした時間を「時給」という形で見える化することは、分担の状況にかかわらず、フェアに頑張りを認め、感謝を伝え合うための新しいコミュニケーションになると信じています。今後もテクノロジーを通じて、夫婦の新しい関係性を築くお手伝いをしていきます。
medibaは本技術を核として『ペアワーク』のサービス展開を加速させ、共働き夫婦が仕事と家庭を両立し、共に豊かな未来を創造していくことを支援してまいります。
●『ペアワーク』について(https://pairwork.app/)
『ペアワーク』は、家事の分担状況を可視化し、パートナーとの円滑なコミュニケーションをサポートする家事共有アプリです。150種類以上の家事メニューからリストの作成、貢献度を金額で表示する時給換算機能、買い物リストの共有機能などを通じて、共働きカップルの家事をサポートします。
App Store: https://apps.apple.com/jp/app/id6464381260
Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.mediba.pairwork
■株式会社medibaについて(https://www.mediba.jp/)
medibaは、『Pontaパス』や『auウェルネス』などのau関連サービス運営の他、UX/UIコンサル、BPO、オフショア開発などmedibaのケイパビリティを使った様々なメディア関連事業を展開しています。ユーザーがインターネットを通じていつでも必要な情報にアクセスできる環境でいるためのサポートとなるサービスを提供することで、medibaが掲げるミッション「ヒトに“HAPPY”を」の実現に取り組んでいます。
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