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型絵染の人間国宝・芹沢銈介 生誕130年!芹沢銈介の型紙の世界が堪能できる記念展「型紙 美しい染物への約束」を10月7日(火)から開催

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静岡市

●ライトアップイベント「光の館 ヒカリノヤカタ 2025」を10月13日(月・祝)に開催      ●「静岡市美術館」「静岡市東海道広重美術館」「静岡市歴史博物館」の秋のアート情報、スポットもご紹介

 静岡市立芹沢銈介美術館は、型絵染の人間国宝、芹沢銈介の生誕130年を記念して2025年10月7日(火)から12月7日(日)まで、記念展「型紙 美しい染物への約束」を開催します。

 また、記念展の期間中、10月13日(月・祝)には夜間開館イベント「光の館 ヒカリノヤカタ 2025」が開催され、優れた公共建築が選定される「公共建築百選」にも選ばれた「芹沢銈介美術館本館」がライトアップされた、特別な空間をお楽しみいただけます。

 さらに、 「静岡市美術館」「静岡市東海道広重美術館」「静岡市歴史博物館」の秋のアート情報もご紹介します。

左から「布文字春夏秋冬二曲屏風」の型紙(1965)・「鯛泳ぐ文着物」(1964)・「鯛泳ぐ文着物」の型紙(東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館蔵)
目次

◆ 人間国宝 芹沢銈介とは

 1895年静岡市葵区本通に誕生。東京高等工業学校(現・東京科学大学)工業図案科卒業後、生涯の師である柳宗悦と、沖縄の染物・紅型(びんがた)に出会ったことを契機に、型染を中心とした染色の道を歩み始めます。

 芹沢には色彩と模様に対する才能があり、従来の染色の枠組みにとらわれない、新鮮で創意あふれる作品を次々と制作。芹沢は非常に多作で、染色にとどまらない幅広い仕事をしましたが、生涯を通じて明快かつ温和な作風を貫いており、多くの人々に愛好されました。

 その評価は国内にとどまらず、1976年にはフランス政府から招聘をうけてパリで大規模な個展を行い大成功をおさめました。同年に文化功労者となり、1984年4月、88歳で惜しまれつつ永眠しました。

◆ 芹沢銈介 生誕130年記念展「型紙 美しい染物への約束」概要

型染は、渋紙を彫りぬいた型紙と防染糊を使う間接的な染色技法で、芹沢はこの技法の特徴を活かして数々の作品を制作し、国内外で高い評価を得ました。一方で、芹沢が彫った型紙の美しさも広く知られています。芹沢は「よき型紙は美しい染物を約束する、そしてそれ自身美しい」と記しており、型紙にも完成した型染作品とは異なるくっきりとした美しさがあります。生誕130年を迎える今年、東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館が所蔵する芹沢の型紙を中心に、「美しい染物への約束」ともいえる、芹沢銈介の型紙の世界を見ることができます。(出品協力:東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館)

●開催概要

開催期間:2025年10月7日(火)〜12月7日(日)

休館日:毎週月曜日(10月13日、11月3日、11月24日は開館)

    10月14日、11月4日、11月25日

●展示作品例

左から「いろは文字文帯地」(1958)・「いろは文字文帯地」の型紙(東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館蔵)
「知恩院大殿内陣荘厳布柱巻下染」(左1974)とその型紙(右)

◆ 芹沢銈介生誕130年記念講演会「芹沢銈介の思い出」

芹沢銈介の生誕130年を記念して、芹沢銈介と親交のあった染色家・山内武志さん、東京造形大学名誉教授・大橋正芳さんのお二人が芹沢銈介との思い出についてお話しする講演会も実施します。

●開催概要

開催日時:2025年11月23日(日・祝)18:00~19:30

定員:90名

会場:芹沢銈介美術館 D展示室

参加費:無料(ただし観覧料が必要です)

申込み:静岡市コールセンター(054-200-4894)へお申し込みください。※先着順

申込期間:10月8日(水)~11月13日(木)

◆ 夜間開館イベント「光の館 ヒカリノヤカタ 2025」を開催

優れた公共建築が選定される「公共建築百選」にも選ばれた「芹沢銈介美術館本館」は、建築家・白井晟一の設計で「石水館」という別名を持っています。建築当初から照明が外壁や坪庭などに設置されており、夜の姿が楽しめるように設計されています。本イベントでは、「石水館」の夜の姿を通して建物の魅力を知っていただくとともに、美術館周辺のライトアップを実施し、特別感のある空間を演出します。

●開催概要

開催日時:2025年10月13日(月・祝) 

     夜間開館18:00~20:00※入場は19:30まで

参加方法:予約不要。当日直接ご来館ください。

参加費:無料(ただし観覧料が必要です)

    芹沢銈介生誕130年記念展「型紙 美しい染物への約束」

    もご覧いただけます。

芹沢銈介の作品と収集品が収蔵されている「芹沢銈介美術館」

静岡市立芹沢銈介美術館は、染色界の重鎮芹沢銈介より、郷里の静岡市に作品とコレクションが寄贈されたのを機に建設されました。1981年の開館以来、様々な企画展示、作品の保存収集、調査研究を通して、芹沢の芸術を広く紹介し、その偉業を後世に伝えるべく活動を続けています。国内では珍しい染色作家の美術館として、国内外から多くの染色ファンを集めています。現在、およそ1,300点の芹沢銈介作品が収蔵されています。

◆「芹沢銈介美術館」の収蔵品

●芹沢銈介の作品の特長

芹沢の模様には、文字、植物、人物、風景、幾何学模様など、さまざまありますが、初期から晩年まで、明解で親しみやすい作風で一貫しています。その種類も、着物、帯、のれん、屏風、額絵、絵本など、多岐にわたります。染色にとどまらず、本の装幀、看板や照明のデザインなど、幅広い分野で活躍し、豊かな仕事を残しています。

縄のれん文のれん(1955)
津村小庵文帯地(1967)
1968年1月型染カレンダー(1967)

●収集家芹沢銈介のコレクション

染色家として国内外で高い評価を得ている芹沢銈介ですが、生前から世界の工芸品の収集家としても広く知られていました。芹沢の収集は、個人のコレクションとしては厖大な量であり、そこには、様々なジャンル、時代、国籍のものが含まれています。コレクションには、芹沢の個性や創造性が色濃く表れており、こうした性質をとらえて、芹沢は自らの収集を「もうひとつの創造」と呼んでいました。芹沢銈介の収集品は、戦後収集したものだけでも6000点以上にのぼり、そのうち4500点が収蔵されています。

人物・鳥・象・草花文刺繍覆い布(インド・グジャラート州)
ラスター彩 鳥文大皿(スペイン 15世紀)
人物文コプト織裂(エジプト)

●芹沢銈介の家

美術館に併設される施設「芹沢銈介の家」(毎週日曜・祝日のみ公開)では、芹沢が収集した世界中の工芸品が飾られた部屋を実際に見学することができます。この家は、芹沢の没後、東京・蒲田の芹沢邸にあった2階建ての建物を移築したもので、元は宮城県の北部にあった板倉でした。その板倉を気に入り、自邸に移築して改装した芹沢は「ぼくの家は、農夫のように平凡で、農夫のように健康です。」と語り、愛着をもっていました。

世界中の工芸品に溢れる「芹沢銈介の家」

◆ 芹沢銈介美術館 museum shop

芹沢銈介模様の暖簾や風呂敷をはじめ、芹沢銈介に関連する書籍、図録・絵はがきセットなどを販売しています。また、暮らしを豊かにする手仕事の品々も紹介しています。

オンラインショップ:https://seribimuseum.shop/

公式Instagram  :@seribi_museum_shop

左から芹沢銈介美術館museumshop・絵はがき・風呂敷
左から桂樹舎 アイヌ柄・手すき和紙小物・麻暖簾 縄のれん文 90×120㎝・図録『芹沢銈介の収集』

◆芹沢銈介美術館 施設概要

【所在地】静岡県静岡市駿河区登呂五丁目10-5

【電話番号】054-282-5522

【観覧料】一般420円 / 高校生・大学生260円 / 小学生・中学生100円 / 未就学児無料

【開館時間】9:00 ~ 16:30 (入館は閉館の30分前まで)

【企画展中の休館日】毎週月曜日(10/13、11/3、11/24は開館)、10/14、11/4、11/25

【HP】 https://www.seribi.jp/

【公式X】静岡市立芹沢銈介美術館(@seribi_shizuoka)

芹沢銈介美術館 外観
芹沢銈介の家
芹沢銈介美術館 館内

静岡市のアートスポット 芸術の秋の新情報を紹介

◆静岡駅近くの「静岡市美術館」

静岡市美術館は、「人・地域が躍動する芸術文化の創造・発信」を基本理念とし、展覧会事業と交流事業を柱に“街の中の広場”のような美術館を目指しています。活動の柱は、年間を通じた企画展事業で、美術を主軸にデザインや工芸等、幅広いジャンルの展覧会をバランスよく実施します。

館内のミュージアムショップ&カフェは展覧会観覧券をお持ちでない方もご利用いただくことができ、仕事帰りや買い物ついでなどにも、静かで開放的な空間でくつろぐことができます。

●概要

【所在地】静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー3階

【電話番号】054-273-1515(代表)

【開館時間】10:00~19:00(展示室入場は閉館30分前まで)

【休館日】月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始

【観覧料】展覧会により異なる。

【HP】 https://shizubi.jp/

● 静岡市美術館開館15周年記念展

「柚木沙弥郎 永遠のいま」

2024年に101歳の生涯を閉じた、東京出身の染色家、柚木沙弥郎(1922‐2024)。柳宗悦らの民藝の思想に出会い、芹沢銈介のもとで染色を学び始めた柚木は、清水や由比で修業時代を過ごした、静岡にもゆかりのある作家です。本展では染色作品を主軸に、版画や絵本、立体作品などジャンルの垣根を越えて広がった創作活動の全貌を、初公開となる最晩年のコラージュを含む約300点の作品と資料で紹介します。

【開催期間】2025年10月13日(月・祝)まで

左から柚木沙弥郎《型染布「2016」》 2016年 日本民藝館・柚木沙弥郎《小鳥》1992年  坂本善三美術館

● きもののヒミツ 友禅のうまれるところ       ―京都 千總コレクションを中心に

友禅の老舗・千總のコレクションを中心に、近世のきものや当時の流行を反映した雛形本、友禅染裂、円山応挙と近代の京都画壇の絵画、工芸品、そして近現代の人間国宝のきもの作品等を通じて、きものデザインが生み出された背景や創作者の創意に迫り、これまでにない視点から「きもののヒミツ」を紹介します。

【期間】2025年10月25日(土)〜12月21日(日)

《帷子 納戸麻地春秋景に御所車殿舎模様》19世紀初期 千總ホールディングス蔵

◆浮世絵の魅力にふれる「静岡市東海道広重美術館」

東海道の宿場町「由比宿」の本陣跡地である、由比本陣公園内に開館した静岡市東海道広重美術館は、江戸時代の浮世絵師・歌川広重(1797-1858)の名を冠した、日本で最初の美術館です。

収蔵品は、“広重・東海道三役”と異名をとる「東海道五拾三次」の「保永堂版」「隷書東海道」「行書東海道」の他、晩年の傑作「名所江戸百景」など、風景版画の揃物の名品を中心に約1,400点を数えます。

●施設概要

【所在地】静岡市清⽔区由⽐297-1

【電話番号】054-375-4454(代)

【開館時間】9:00~17:00 (入館は閉館の30分前まで)

【休館日】毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、

     年末年始(12/28〜1/4)

【入館料】一般520円(410円)/大学生・高校生310円(250円)

     /中学生・小学生 130円(100円)

【HP】 https://tokaido-hiroshige.jp/

●歌川広重「東海道五拾三次之内」と

 やまむらともよ「蛙と兎の東海道五十三次」

 同時開催:これも広重の東海道五十三次

天保四年(1833)頃の刊行から現代に至るまで人々に親しまれてきた歌川広重の「東海道五拾三次之内」(保永堂版東海道)と、それにインスピレーションを受けた焼津市出身のイラストレーター・やまむらともよ氏が制作した「蛙と兎の東海道五十三次」を合わせて展示。二人が描く今昔の東海道風景を楽しめます。

【開催期間】2025年11月16日(日)まで

◆歴史のまち静岡市を感じる「静岡市歴史博物館」

駿府城公園の南側に建つ静岡市歴史博物館は、歴史のまち静岡市を感じられる博物館です。1階スペースでは、建設前の発掘調査で見つかった、「戦国時代末期の道と石垣の遺構」などを無料で観覧でき、有料の展示スペースでは基本展示のほか、さまざまな企画展も行われています。

●施設概要

【所在地】静岡県静岡市葵区追手町4-16

【開館時間】9:00~18:00(展示室入場は閉館30分前まで)

【休館日】毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、

     年末年始(12/29〜1/3)

【入館料】1階のみの入館は無料。

     2階・3階の展示室の入場には料金がかかります。

【HP】 https://scmh.jp/ 

●しずおかの古仏たち

静岡市の各寺院では、平安・鎌倉時代からの仏像が数多く伝えられており、合わせて仏教の信仰を物語る品々も残されています。現在までその姿を残した仏像などは文化財にも指定され、修復事業などを通じて大切に守られています。仏像は、その美術的魅力とともに地域の歴史を伝える貴重な資料です。静岡という地域に根差した仏像や信仰史料、またそれを後世に伝える取組みを紹介します。

【開催期間】2025年10月25日(土)~12月7日(日)

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年9月24日 12時00分)

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