Jimmy Choo Tokyo 株式会社
FUTURE FEMININE
柔らかなパステルカラー、大胆な仕上げ、繊細なレース、そして軽やかさを基調とした意外性のあるディテールで表現する現代の女性らしさへの探求。SPRING 2026 COLLECTIONは、ブランドの核心である「女性らしさ」「ファッションへの愛」そして「時代を超えたグラマー」を深く掘り下げています。

「ブランドが30周年を迎えるにあたり、自分に問いかけました。『もう一度ブランドを作るとしたらどうするか?』と。これはアーカイブを紐解いたり、JIMMY CHOOのスタイルを再解釈したりすることではありません。私たちのDNAを検証して再考し、新たな解釈を提案することです。軽やかさと脆さを感じさせるコレクション、ファッションを讃え、美しく、間違いなくフェミニンでありながらも、確かな強さを秘めたアイテムを作りたかったのです。私が常にインスピレーションを受けているのは自然、そして女性の本質です。女性は本質的に強く、進化するもの。その力を称えたかったのです。」
— サンドラ・チョイ
すべての女性が多面性を持つように、このコレクションもまた多面性を持っています。多様な態度、生まれつきの矛盾、そして遊び心のあるパラドックスを通して、女性らしさの概念を再解釈しており、これこそがJIMMY CHOOの真髄です。決まりきった組み合わせや予測可能な提案はありません。美しさはタフであり、パステルカラーは力強く、そして全てが驚きを秘めています。
クチュールはJIMMY CHOOのアトリエの起源と繋がり、卓越した職人技を活かすタッチポイントです。SPRING 2026 COLLECTIONでは、その伝統が生地の特別な加工や新しいシルエットやボリュームにインスピレーションを与え、ロンドンにあるスタジオが創造の源となり、アイデアの実験室となりました。
コレクション全体に表現されているのは構造と職人技へのこだわりです。コレクションのテーマであるレースは、自然界の花模様を連想させると同時に、SPRING 2026コレクションでは花そのものをレースで作り出しています。「FAIZ(ファイズ)」パンプスは、ローズレースが足周りに彫刻のように施され、10cmのヒールの上にバランスよく配置されています。繊細さの象徴でありグラマラスの原型ともいえるデザインは、つま先のライトゴールドのレース製トゥキャップが甲部分の鋭いラインを強調し、柔らかな質感にシャープさを加えています。
レースはしなやかなナッパレザーの表面に、繊細な装飾やパンチング加工として再解釈され、JIMMY CHOOの伝統の核心を成す卓越したクラフツマンシップを反映しています。この技法は新作の「CINCH(シンチ)」バッグに用いられただけでなく、「MIMMI(ミミ)」スリングバックのつま先に大胆にあしらわれた立体的なコサージュとしても用いられました。柔らかなヴェルデグリーンとローズを基調としたこのスタイルは、自然との結びつきを表現すると同時に、既知のクラシックを予想外の解釈で再構築しています。
レースそのものも新たな視点で再解釈され、新作「SUNNY(サニー)」スニーカーではスエードと共にパネル状にあしらわれました。スポーティなスタイルをより軽やかで幻想的なフォルムへと昇華させ、ゴールデンコーン、ローズ、クラシックなモノクロームといったシアーな色合いが、それぞれ異なる感情を呼び起こします。レースは通気性を保証するなど、機能性も兼ね備えており、JIMMY CHOOの最も大胆なデザインに快適さと実用性をもたらしています。
知覚を弄ぶように、ソフトなスエードにはデニム風のトロンプルイユが施され、見た目はリアルなデニムながら、触れて初めてその違いに気づきます。たっぷりとギャザーを寄せた「CINCH(シンチ)」に採用されたこの加工は、「SCARLETT(スカーレット)」フラットにも施され、丸みを帯びた甲部分にシグネチャーのレースディテールを施しました。同じ素材が、5cmのドロップヒールを備えた「SCARLETT(スカーレット)」パンプスと、伝統的なボートシューズから着想を得たフリンジキルトとサイドのレースアップが特徴の「MANON(マノン)」ローファーにも使われています。
JIMMY CHOOには常にタフさが潜んでいます。2000年代初頭に発表されたブランドを象徴 する「BIKER(バイカー)」ブーツは、ストラップ付きのハイヒールと並ぶブランドの象徴的な存在であり、今季は長年履き込むことで味わい深い風合いを帯びる、トフィーカラーの 魅惑的なベルベット調スエードと、定番のブラックレザーで再登場しました。ジェンダー レスなシルエットは、丸みを帯びた「KALIA(カリア)」ローファーにも反映され、ボーイッシュな魅力を、対照的なスタイルと仕上げの小さなバックルの数々で彩っています。同じ トフィースエードは、「KATA(カタ)」プラットフォームでも使われており、木製ソールの クロッグにスリングバックと細いアンクルストラップを合わせたデザインで、繊細さと力強さの矛盾を象徴しています。
アクセサリーはハードとソフトの物語を紡ぎます。遊び心溢れる「BON BON(ボンボン)」は、コレクションの柔らかなパステルカラーであるヴェルデとローズを纏い、透き通るようなレースで仕上げました。「BAR(バー)」ファミリーに加わる「BAR FILO(バー フィロ)」の名は、薄く重ねられた甘いペイストリーに由来しており、波打つように折り畳まれたフォルムと、中に包み込まれたものへの期待感を表現しています。「BAR(バー)」の構築的なフォルムとしなやかなナッパレザーが融合し、両サイドに流れるようなフェミニンな曲線を形作っています。
SPRING 2026 COLLECTIONは、ミラノファッションウィーク期間中に、宮殿の秘密の中庭で 発表されました。都会の喧騒から隠れ、自然に囲まれた隠れ家には、サンドラ・チョイのサマセットの自宅の庭園に咲くピオニーからインスピレーションを得た巨大なペーパーフラワーが、地元ミラノのアーティストによって制作展示されました。自然な佇まいで配置された草花が、異なる高さや質感、構造を生み出し、まるで自然の風景を思わせるような 空間を演出。それは、滑らかなメタル製の台座との鮮烈なコントラストを生み出しつつ、今シーズンの主役となるスタイルを際立たせます。過去と未来、現実と幻想が交錯し、SPRING 2026 COLLECTIONのキャンバスが広がりました。
【ABOUT JIMMY CHOO】
JIMMY CHOOは、1996年に設立されたグローバルラグジュアリーアクセサリーブランドです。グラマラスな感性と遊び心あふれる大胆なスピリットを持ち合わせ、自信を呼び覚ますスタイルと卓越したクラフツマンシップを誇り、セレブリティの装いやレッドカーペットスタイルで知られています。ブランドの革新的精神と伝統的技術を融合させ、レディースシューズ、ハンドバッグ、フレグランス、アクセサリーの多彩なコレクションを展開するとともに、メンズコレクションも拡充しています。CEOのハナ・コールマンとクリエイティブ・ディレクターのサンドラ・チョイは「グラマラスな魅力、オプティミズム、喜び」をビジョンに掲げ、世界に誇るグローバルブランドを築き上げてきました。JIMMY CHOOはグローバルファッションラグジュアリーグループであるカプリホールディングス(ニューヨーク証券取引所:CPRI)の傘下ブランドです。