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- 「OcNOS®」ソフトウェアとUfiSpace製ハードウェアが、VA Telecomの拡張性とコスト効率に優れたネットワークのアップグレードを実現 -
オープンネットワーキング・ソリューションの世界的リーダーであるIP Infusion(本社:米国カリフォルニア州、最高経営責任者:大石 清恭)は、本日、フランスの法人顧客向け大手通信事業者であるVA Telecomが、バックボーンインフラの更新を目的として、サービスプロバイダー向けネットワークオペレーティングシステム(OS)にIP Infusionの「OcNOS®」を導入したことを発表いたします。VA Telecomは、UfiSpace製ハードウェアを活用し、システムインテグレーターであるPine Networksの支援を受けて、ネットワーク全体の拡張性、パフォーマンスの強化、コスト効率の向上を実現しました。
VA Telecomは、パリ、ナント、メスの6つのデータセンターにまたがる堅牢なバックボーンインフラを運用し、インターネットアクセス、固定・移動体通信、プロフェッショナル向けWiFiソリューション、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)/VPN(Virtual Private Network)ピアリングによるプライベートサイト間接続、BGPピアリング、トランジットサービス等の幅広いサービスを提供しています。加入者数の増加と既存設備のMikroTik CCR(Cloud Core Router)の制約に対処するため、VA TelecomはNokiaおよびJuniper Networksといった競合ソリューションとの比較検討を行った結果、拡張性、運用の簡便性、長期サポート、低総所有コスト(TCO)といった点を評価してIP Infusionの「OcNOS」を選定しました。
IP InfusionのネットワークOS「OcNOS」は、VA TelecomのUfiSpace製「S9510-28DC」搭載のMPLS PE(Provider Edge)ルーターおよびUfiSpace製「S9600-72XC」搭載のBGPボーダールーターに採用されており、SR-MPLS(Segment Routing – Multi-Protocol Label Switching)、EVPN(Ethernet VPN)、LDP(Label Distribution Protocol)、VPLS(Virtual Private LAN Service)、L3VPN(Layer 3 VPN)、フルBGPルーティング(IPv4およびIPv6)、ダブルVLAN(Virtual Local Area Network)スタッキング、先進のQoS(サービス品質)、SNMP(Simple Network Management Protocol)とテレメトリによるネットワークモニタリングといった高度な機能を実現します。この導入により、VA TelecomのMikroTikベースのバックボーンインフラ全体が置き換えられ、BGP、OSPF(Open Shortest Path First)、MPLS等の標準プロトコルを使用した段階的な移行においてレガシーシステムとのシームレスな相互運用性が確保されました。
IP Infusionのオープンネットワークのアプローチを採用したことで、ハードウェアの統合や、BGP・MPLS・VRF(Virtual Routing and Forwarding)機能の安定性向上、永久ライセンスと製品ライフサイクルの長期化による10年間にわたるTCOの削減といった多大なメリットがVA Telecomにもたらされています。さらに、ディスアグリゲーション(ハードウェアとソフトウェアの機能分離)型ハードウェア/ソフトウェアモデルによりベンダーロックインが解消され、今後のハードウェアプラットフォームに柔軟性がもたらされます。本ソリューションは、IP Infusionによる24時間365日のグローバルなサポート体制と、Pine Networksの現地に根差した専門知識によって支えられており、スムーズな導入とオペレーションを実現しています。
IP Infusion 最高経営責任者(CEO)大石 清恭は、
「VA Telecomによる『OcNOS』の導入は、通信事業者におけるオープンネットワークの可能性を実証しています。拡張性、セグメントルーティングやEVPNといった高度な機能、そして永久ライセンスによるコスト効率に優れたモデルを組み合わせることで、VA Telecomが卓越したサービスを提供しながら将来を見据えたネットワークを最適化できるように支援しています」と述べています。
VA Telecom 最高技術責任者(CTO)Jérôme Richard氏は、
「VA Telecomによる『OcNOS』導入の成功は、スケーラブルでコスト効率に優れ、高性能なソリューションを実現するオープンネットワーキングの実力を証明するものです。IP InfusionおよびPine Networksとの協業により、通信分野におけるイノベーションと効率化を後押しできることを誇りに思います」と述べています。
Pine Networks ゼネラルマネージャー Hadi Choueiry氏は、
「VA Telecomと緊密に連携し、IP Infusionの『OcNOS』を導入することで、レガシーシステムからの円滑な移行を実現しました。現地での当社サポートにより、統合は容易かつ確実に進みました。このパートナーシップを通じて、VA Telecomのお客様に堅牢で拡張性に優れたネットワークを提供していきます」と述べています。
■VA Telecomについて
VA Telecomは、フランスの法人顧客向け通信事業者です。6カ所のデータセンターを擁するバックボーンインフラにより、インターネットアクセス、固定・移動体通信、プロフェッショナル向けWi-Fiソリューション、MPLS/VPN/BGPピアリングによるプライベートサイト間相互接続、トランジットサービスを提供しています。
■Pine Networksについて
Pine Networksは、ディスアグリゲーション型オープンネットワークとリアルタイムのモニタリングソリューションを専門とする大手システムインテグレーターです。ディスアグリレーション型の仮想化オープンテクノロジーを活用することで、オープンかつ制御可能で柔軟なネットワークへの変革を実現します。この新しいアプローチにより、コスト削減、拡張性、ベンダーロックインの解消、効率化といった複数のメリットがもたらされます。
■IP Infusionについて
IP Infusionは、キャリア、サービスプロバイダー、データセンター向けオープンネットワーキング・ソフトウェア・ソリューションを開発しています。IP Infusionのソリューションの顧客は数百社を超え、導入実績は数千件に及び、ネットワークオペレーティングシステム(NOS)において市場をリードしています。IP Infusionの主力プラットフォーム「OcNOS®」により、ネットワーク事業者はネットワークをディスアグリゲーション(ハードウェアとソフトウェアの機能分離)することで、運用の合理化と総所有コスト(TCO)の削減が可能になります。米国カリフォルニア州サンタクララに本社を置くIP Infusionは、株式会社ACCESSの100%出資子会社です。

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※IP Infusion、IP Infusionロゴ、OcNOSは、IP Infusion Inc.の米国ならびにその他の国における商標または登録商標です。
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