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製薬業界マネジメント向けに、生成AI業務活用セミナーを初開催:人材育成への影響を懸念する声に対し、活用指針を提示

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株式会社ファンリード

~セミナー参加社のうち、7割が業務における生成AI活用に課題を感じていることが判明~

太陽ホールディングス株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:齋藤 斉、証券コード:4626、以下「太陽ホールディングス」)の子会社で、ICT事業を担う株式会社ファンリード(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:小林 慶一、以下「ファンリード」)は、2025年9月10日に、『生成AIで拓く、製薬バリューチェーンの未来』をテーマとした生成AI業務活用セミナーを開催しました。製薬業界のマネジメント層を対象としたセミナーは初めての開催で、製薬企業の薬事部門、品質保証部門、経営戦略部門を中心に、11社18名の皆さまにご参加いただきました。

セミナーの様子
ファンリード 代表取締役社長 小林 慶一

製薬業界では、品質・規制対応と生産性の両立、データ活用のガバナンス、生成AI導入の投資対効果や人材・体制整備など、経営判断が伴う論点が増えています。こうした経営課題に正面から向き合うべく、本セミナーは製薬業界のマネジメント層を主対象として企画しました。

本セミナーには、太陽ホールディングスグループから、太陽ホールディングス 常務執行役員・最高デジタル責任者 俵 輝道、ファンリード 代表取締役社長 小林 慶一、太陽ファルマ株式会社(以下、太陽ファルマ) 代表取締役社長 飯塚 比奈子、太陽ファルマテック株式会社(以下、太陽ファルマテック) 取締役 中垣 知綱が登壇。ゲストスピーカーとして、KMバイオロジクス株式会社(以下、KMバイオロジクス) 常務執行役員・信頼性保証本部長・経営戦略部長 松本 隆之氏、熊本保健科学大学 品質保証・精度管理学共同研究講座 特命教授 蛭田 修氏を招聘しました。

太陽ホールディングスは、2021年6月に長期経営構想「Beyond Imagination 2030」を策定し、基本方針の一つに「デジタルトランスフォーメーションによる進化と変革」を掲げ、グローバルを含むグループ全体でDXを推進しています。ファンリードはその中核として、グループのDX基盤整備を起点に最先端のサービス・プロダクトの社会実装を進め、顧客への新たな価値提供を目指しています。2024年4月には、医療・医薬品事業の経営課題を契機に生まれた生成AI活用のSaaS型ナレッジマネジメントシステム「STiV(スティーブ)」の外販を開始しました。

企業のDXが急務となる中、とりわけ製薬業界ではアナログ業務の残存、全社的なDX浸透、人材確保・育成、規制要件とデータ利活用の両立など、経営レベルの意思決定を要する課題が顕在化しています。そこで本セミナーでは、太陽ホールディングスにおけるDX推進の全体像、製薬企業を対象としたアンケート調査から見えた生成AI活用の現況と課題、STiV開発背景と機能特徴、太陽ファルマと太陽ファルマテックで導入した「STiV」の利用状況と成果、今後の展望を解説しました。さらに、熊本保健科学大学 特命教授 蛭田 修氏およびKMバイオロジクス 常務執行役員 松本 隆之氏より、品質保証・品質システムの観点から、品質文化の醸成と意識改革におけるデジタル/AIの役割についてご講演いただきました。

質疑応答では、STiVの導入成果をはじめ、生成AI活用による人員最適化の有無や人材育成上の懸念点など、多角的な質問が寄せられました。とりわけ「生成AIツールの業務活用が人材育成に与える影響」への関心が高く、「現場での指導はどうしているか。生成AIの導入で“考える力”が育ちにくくならないか」との指摘に対し、生成AIツールを積極的に業務活用するKMバイオロジクス 常務執行役員 松本 隆之氏は次のように説明しました。

「生成AIはナレッジ収集の補助として活用し、最終判断は人が行う。重要なのは、判断の根拠という軸をぶらさないこと。例えば開発戦略の検討では、日本だけでなく欧米の審査事例まで調べるべきだが、その具体的手順を細部まで指導するのは難しいため、AIの収集力を活用する。一方で現場では『生成AIがこう回答したから』という報告が生じがちなので、『どの根拠に基づく結論か』を必ず問い、生成AIが示す参照資料を確認するよう指導している。調査作業は大幅に効率化できている。」

KMバイオロジクス 常務執行役員 松本 隆之氏

セミナー終了後、参加企業を対象に生成AIの業務活用に関するアンケート調査(回答:11社)を実施しました。満足度は5段階評価で平均4.3と高評価でした。「自社で法人向け生成AIツールを導入しているか」では、全社的に導入している企業は約3割にとどまりました。また「業務における生成AI活用に課題を感じるか」には約7割が「はい」と回答。自由記述では「社内の秘密情報(SOP、承認書、試験報告書等)を対象とした生成AI活用に対し、セキュリティやAIリテラシー不足に起因するリスクへの懸念が拭えない」「過去資料の整理不足、生成AIの出力への過信」「目指すアウトカムを適切に設定できない」「プロンプトを使いこなせる人材の育成と裾野拡大が課題」などの声が挙がりました。

セミナー満足度(5段階評価)
法人向け生成AIツールの導入状況
業務における生成AI活用の課題の有無

セミナーを通じ、製薬業界における生成AI活用は、品質・規制対応と生産性の両立、ガバナンス、人材育成を軸に実装を進めることが要諦であると再確認されました。ファンリードは、グループでの実装知見とSTiVの提供を通じ、ユースケース設計からセキュアな運用、効果測定、全社展開までを一貫して支援し、業界全体の価値創出に貢献してまいります。

【関連情報】

■AIナレッジマネジメントシステム「STiV」サービスサイト https://www.stiv.jp/

  STiVは、太陽ホールディングスグループの医療・医薬品事業が実際に直面していた課題を解決するために誕生したサービスです。高い専門性が求められる業務では、個人の経験やノウハウに頼りがちで、組織全体の知識共有が進まないという課題がありました。STiVは業務の属人化や生産性の低下につながるこうした課題を解決し、生成AI活用による組織全体のノウハウ共有と技術継承を加速します。

STiVのチャット画面
太陽ファルマの薬事部門におけるSTiV導入効果

〈太陽ホールディングスとファンリードについて〉 

 太陽ホールディングスは、ソルダーレジスト(様々な電子機器に用いられるプリント基板の表面を保護する絶縁材)の世界シェアNo.1※を誇るリーディングカンパニーです。数多くのエレクトロニクス製品にとって重要な電子部品用化学品部材の開発・製造販売を行うエレクトロニクス事業をはじめ、医療用医薬品の製造販売及び製造受託事業を行う医療・医薬品事業のほか、当社グループや顧客をデジタル領域でサポートするICT事業、受託合成開発を行うファインケミカル事業、再生可能エネルギーの普及促進を行うエネルギー事業や植物工場の運営を行う食糧事業など、化学の力を活かし、様々な事業活動を推進しています。 

 ファンリードは、太陽ホールディングスグループ及びグループ外のお客様の事業をデジタル領域からサポートするIT企業です。コンサル・デザイン・開発・保守運用を一気通貫で担うビジネスモデルを実現し、グループの課題解決から外販プロダクトを創出しています。生成AIなどの最新技術を活用し、特に製造業・製薬業のDX支援に重点的に取り組んでいます。

※ 「2024年エレクトロニクス先端材料の現状と将来展望」株式会社富士キメラ総研調べ 

 

■株式会社ファンリード 会社概要

【本社】〒171-0021 東京都豊島区西池袋一丁目11番1号 メトロポリタンプラザビル16階

【代表】小林 慶一 【設立】2013年3月26日  【資本金】80,000千円

【従業員数】単体:219名(うちエンジニア182名)、連結:385名 (2025年4月1日時点)

URL:https://www.funlead.co.jp/

 

■太陽ホールディングス株式会社 会社概要

 【本店所在地】〒355-0222 埼玉県比企郡嵐山町大字大蔵388番地 

【本社】〒171-0021 東京都豊島区西池袋一丁目11番1号 メトロポリタンプラザビル16階 

【代表】齋藤 斉 【設立】1953年9月29日  【資本金】101億2,838万円

【従業員数】連結 2,485名/単体 171名 (2025年3月末時点) 

URL:https://www.taiyo-hd.co.jp/

出典:PR TIMES

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企業プレスリリース詳細へ (2025年10月9日 14時00分)

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